東京・新宿村 LIVE にて『青山オペレッタ THE STAGE ~ピエナ・クラシコ/始まりの刻~』が開幕。
今作は、「チーム・ピエナ」の美園爽人役の佐藤たかみち、聖波留役の輝山立、横澤寿泉役の平賀勇成、夏目澪役の設楽銀河の4名を中心に、2021年10月「青山オペレッタ THE STAGE」第2弾のピエナ公演『青山オペレッタ THE STAGE ~ルーナ・ピエナ/満ちる月~』の後日談として、「青山オペレッタ」の“始まりの刻”を描く。今作も『青山オペレッタ THE STAGE』定番の本編+劇中劇+レヴューの3部構成となる。「チーム・ピエナ」の4名以外の出演者は、「チーム・ノーヴァ」から中山優貴(斎鷹雄役)、友常勇気(加賀見祥太役)の2名。「チーム・ファルチェ」からフクシノブキ(正留宗一郎役)、岩崎悠雅(真鳥夕役)の2名。「劇団関係者」の杉江大志(相良明之介役)、小林竜之(八木尾卓也役)の2名。総勢10名。
青山オペレッタ、100年以上前からの劇団、しかも男性だけ。映像の文字でサラッと説明。最も古いチーム「ピエナ」の話が今回の物語る。時間が遡り、9年前。希望と野心に満ち溢れて「TOPになってみせる!」と息巻く、彼の名は聖波留(輝山立)、家が裕福で「洗濯機の使い方も知らないんだぜ」と陰口を叩くものもいる。そこへスラリと長身の人物が、彼は美園爽人(佐藤たかみち)。「このちびっこが!」といきなり聖波留の頭を小突いたり。不機嫌になる聖波留。年齢は違うものの同期、「困ったことがあったら言ってくれ」という美園爽人。
そしてオープニング、そこから物語が始まる。100周年記念公演「ナブッコ」、この公演で美園爽人と聖波留が和解したというものの、その経緯が今ひとつはっきりしない。時間軸は”現在”と”9年前”を行きつ戻りつ。映像で100年前の青山オペレッタが映し出されるが、これがリアル!!そして重要な節目なので、公演は絶対に成功させたい。場所はなんと青山以外の劇場、キャパは…ん?ここ(新宿村LIVE)とほぼ同じ?ここはご愛嬌。しかも完全再現ということで、かなりハードルは高い。「明日から稽古よ!」と相良明之介(杉江大志)。さて、美園爽人と聖波留は?二人が気になる横澤寿泉(平賀勇成)、夏目澪(設楽銀河)、彼らを見守る。
そんなこんな初日までの葛藤を描く。「ナブッコ」は言わずと知れたジュゼッペ・ヴェルディが作曲した全4幕からなるオペラ。題材を旧約聖書(ユダヤ教聖書)の『エレミヤ書』と『ダニエル書』から取っている。ここではジュゼッペ・ヴェルディが作曲したオペラではなく、青山オペレッタ独自のもの。
稽古での演技、ナブッコ役は美園爽人、アビガイッレ役は聖波留、この物語のメインキャラクター、重要な役どころだ。難しい役に悩む聖波留。それをサポートする美園爽人や仲間たちの姿が描かれる。まさに”青春”、各キャラクターのリアクションや行動も要注目。
そして20分の休憩を挟んで劇中劇「ナブッコ」、元のオペラを知っていれば、物語や登場人物の心模様、立ち位置、また、この時代の歴史など押さえておくと面白さは倍増。
ちなみに「ナブッコ」はヴェルディの出世作、ここでもこの公演の成功によって美園爽人と聖波留も俄然成長する。
劇中劇の後はお約束のレビュー、その準備の間、相良明之介と八木尾卓也(小林竜之)が劇中での手振りなどをレクチャーするので!
また、レビューシーンでは応援グッズは使用OKとなる。
ゲネプロ前に挨拶、フォトセッション。
佐藤たかみち(美園爽人)「新生リーダーとしての初めての公演です。公演自体は2回目なんですけれども、ピエナでやるようなこういうのは初。そして、演出の方も変わり、新しい環境で新しいメンバーで全て新しくなっていると思います。その時々に集まれるメンバー、カンパニーは、本当にいろんな歯車が合わさって、集まった…何か奇跡のようなものに近いものだと僕は思っています。そのメンバーでしか生み出さない物語があると思っております。その瞬間瞬間を大事に、僕たちの青山オペレッタの物語を皆様にお届けできたらなと思っております。頑張ります、よろしくお願いします!」
輝山立(聖 波留)「ピエナとしては約3年ぶりで青山オペレッタとしては7回目、青山オペレッタの各チームがここまで繋いできて今があるなというのを本当に今回からすごく感じていて。本当に今回からスタッフさんたちがまた新しく入ってくださったりとか、ピエナとしても…それでもやっぱりみんながこの青山オペレッタを愛して、ここに集まって、それで今日まで全員で作り上げてきたなという感覚がすごくあります。これをぜひ皆さんに受け取っていただいて、さらに広がっていったらいいなという思いを持ちながら、精一杯お芝居させていただきたいなと思っております。」
平賀勇成(横澤寿泉)「そうですね。今回の作品は、(佐藤)たかみちがこのXの方でも言ってたんですけど、多分挑戦することがかなり多く、大変なところもあったんですが、本当にたくさんみんなに助けられながら、作り上げてきた作品だなと思っております。今回の作品も頑張れなかったところとかが描かれていたりしているので、何かまた違った公演、違う楽しみ方いろいろできるように。まだこれからなんですが、頑張りたいと思っておりますので、何とぞ最後まで応援よろしくお願いいたします。」
設楽銀河(夏目 澪)「僕たちは本当にできることを今日まで、ものすごく頑張ってきたつもりなので、素敵な作品を皆様にお届けすべく、僕たちは準備万端でございます。劇中劇の方は緊張して僕も劇中劇の方はですね、『ナブッコ』の曲が一新されて。僕たち役者はしがみついて、しがみついて、よりいいものを見せようと、今日まで努力してきまして、素敵な作品になっていると思いますので、皆さんぜひお楽しみしていただけたらなとありがとうございます。」
物語
青山オペレッタ――
東京・青山にある、未婚の若い男性だけで構成された歌劇団。
その歴史は古く、100年以上に及ぶ由緒ある歌劇団で、その成り立ちから女性役も男性が演じるのが特色。
青山オペレッタの設立と共に作られた、最も歴史あるチーム「ピエナ」。100 周年記念公演「ナブッコ」を経て和解した美園爽人と聖波留だったが、実はその経緯は誰も知らない。
そんな中、追加公演で 100年前の「ナブッコ」を再現する事となったメンバーたちだったが、波留は当時の台本のラストシーンを上手く演じる事が出来なくなる。
爽人と波留の出会いから確執、そして「ナブッコ」を経てどう解決されたのか。
メンバーの横澤寿泉と夏目澪を中心に徐々に紐解かれる2人の関係。
迫る追加公演。悩める波留。メンバーたちが辿りつく結末とは――。
劇中劇キャスト
ナブッコ/美園爽人(佐藤たかみち) ―― バビロニア王
アビガイッレ/聖波留(輝山立) ―― ナブッコが奴隷に産ませた長女
イズマエーレ/横澤寿泉(平賀勇成) ―― ユダヤ王の甥
フェネーナ/夏目澪(設楽銀河) ―― ナブッコの次女
ベルの大祭司/斎鷹雄(中山優貴) ―― ナブッコに反逆しアビガイッレに王をすすめる
ザッカリーア/加賀見祥太(友常勇気)―― ユダヤ教の大祭司
アブダッロ/正留宗一郎(フクシノブキ) ―― バビロニア王の若き将兵
アンナ/真鳥夕(岩崎悠雅) ―― ザッカリーアの妹
今公演のレヴュー曲と歌唱メンバーも発表。A・B の日程ごとに、ピエナ・チームとノーヴァ+ファルチ
ェ混合チームがピエナ楽曲の『Beautiful way』『Trust my path』を交互に披露。「青山オペレッタ」定番ソング『AOYAMA トワイライト』『輝く空を仰ぐとき』に加えて、スマホゲーム「青山オペレッタ」の主題歌である『星なる僕ら』を初披露となる。
また、「ピエナ公演記念イベント」が11 月 26 日・27 日に『青山オペレッタ THE STAGE ~ピエナ・クラシコ/始まりの刻~』のタイトルで開催。今公演に出演していない「青山オペレッタ」メンバーも参加するなど、過去公演の振り返りや、即興朗読劇などを予定。
概要
会期会場::2024年11月21日(木)~11月27日(水)ピエナ公演 10公演+記念イベント2公演 新宿村 LIVE
出演
■チーム・ピエナ
美園爽人 役/佐藤たかみち
聖 波留 役/輝山立
横澤寿泉 役/平賀勇成
夏目 澪 役/設楽銀河
■チーム・ノーヴァ
斎 鷹雄 役/中山優貴
加賀見祥太 役/友常勇気
■チーム・ファルチェ
正留宗一郎 役/フクシノブキ
真鳥 夕 役/岩崎悠雅
■劇団関係者
相良明之介 役/杉江大志
八木尾卓也 役/小林竜之
夢咲辰樹 役/下野紘(声の出演)
公式HP:https://stage-aoyamaoperetta.com
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