Happy Elements カカリアスタジオが贈るヒーロー育成コマンドバトルRPG『エリオスライジングヒーローズ』(『エリオス R』)を原作とした、Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-THE NORTH- が2025年1月に東京、大阪で上演。
シリーズ初登場で本作の主演の富本惣昭は、特殊能力を持つ『ヒーロー』たちが所属する機関【HELIOS】のノースセクターのメンバーで、異例のスピード出世で最年少メンターとなった マリオン・ブライス、同じくシリーズ初登場の菊池修司は、マリオンと同じノースセクターのメンターで研究者 ヴィクター・ヴァレンタイン。また、如月レン役 佐藤祐吾、ガスト・アドラー役 木村優良が続投し、本作でノースセクター全員が揃う。そして、ウィル・スプラウト役 蔵田尚樹、ノヴァ・サマーフィールド役 横井翔二郎、シン役 大隅勇太、シャムス役 杉江大志、キース・マックス役 稲垣成弥、ジェイ・キッドマン役 寿里も続投。
原作となる『エリオスライジングヒーローズ』 は、スマホゲームとして 2020年8月にサービスを開始以降、街の平和を守る『ヒーロー』の戦いや葛藤、仲間との絆や成長を描いたストーリーと、豪華声優陣が演じる個性豊かなキャラクターたちが話題となり、2024年8月で4周年を迎えた。この「エリステ」名の舞台版は、2022年にサウスセクターを主軸とした第一弾、2024年3月にウエストセクターを主軸とした第二弾『-THE WEST-』を上演し、本作は第三弾。
シリーズ第三弾となる本作では、物語の視点をマリオン(演:富本惣昭)が所属するノースセクターに移し、原作ゲームの第4章のストーリーをメインに、ノースセクターメンバーが抱える過去や思惑、不協和音が生じるチームが街を揺るがす事件をきっかけに変化していく物語を描く。
過去シリーズ同様、本作も1部芝居パート・2部ライブパートの二部構成。2部では舞台主題歌を含む、舞台オリジナルの書き下ろし楽曲を披露する。様々なキャラクターの組み合わせや曲を通し、1部の芝居パートとはまた違う「エリステ」の世界が展開される。
本作はノースセクターがメイン。マリオン・ブライス(富本惣昭)は最年少メンター、プライドが高いが、実の親はいない。HELIOSの研究所でノヴァ博士に育てられた、と言う生い立ち。ヴィクター・ヴァレンタイン(菊池修司)は優秀な博士、いかにも”デキる”な佇まい。如月レン(佐藤祐吾)は父と母と姉をイクリプスのシンに殺害されており、復讐のためヒーローを志願。ガスト・アドラー(木村優良)は兄貴肌、世話好き。このバラバラな4人、特に天よりも高いプライドのマリオン・ブライス、ノースの順位が下がってしまったことにプライドを大きく傷つけられたせいでイライラが止まらない。如月レンはとにかく頭の中は”復讐”のことで頭がいっぱい、時折、フラッシュバック的な状況に悩まされる。ヴィクターは知的好奇心と探究心が旺盛なのはいいことだが、研究以外のことには興味がなさそう。どうにかしてノースセクターをまとまりを持たせたいガスト・アドラーは右往左往する。そんなこんなの状況下、大きな事件が起こり…というのが大体の流れ。
このまとまりのない個性強すぎな4人のそれぞれの行動、そして脇を彩るキャラクター、そんな彼らの”日常”、また街の治安も良くない、イクリプスのシン(大隅勇太)とシャムス(杉江大志)、不穏な空気感を醸し出す。シンの不気味な高笑い、シャムスの口癖「ぶっ殺してやる!」、ノースの街に何かが起こる予感、後半、怒涛の展開。見どころはアクション、映像演出もあり、原作の雰囲気が舞台上に。ノンストップの1幕もの。
15分の休憩を挟んで、ライブパート。最初にペンライトのカラーチェンジの説明、ノヴァ・サマーフィールド(横井翔二郎)とジェイ・キッドマン(寿里)が楽しく!もちろん、拍手、声援は大いに!単純に歌って踊って、ではなく、ちょっとした芝居を挟み込んでのライブ。キャラクター同士のやり取りが楽しく、あっという間!
公開ゲネプロの前に簡単な会見が行われた。登壇したのはノースセクターのメンバー、マリオン・ブライス役の富本惣昭、ヴィクター・ヴァレンタイン役の菊池修司、如月レン役の佐藤祐吾、ガスト・アドラー役の木村優良。富本惣昭と菊池修司はシリーズお初。
Q:注目してほしいところ
富本惣昭「やっぱりアクションステージということで、殺陣に注目してほしいですね。僕たちキャストがそれぞれのキャラクターと向き合って、考えてつけてきたので。殺陣師の方につけていただいたり、そこでさらに自分たちで考えて工夫してきたので注目してほしいです」
菊池修司「4人結構バラバラなキャラクター性、それぞれの思いがある中で4人が最終的に一致団結して、戦って事件を解決するっていうお話自体もとても面白いものになってますし、何か少しでも空気感が存分に出ているものにはなってると思いますのでそのあたりを楽しんでいただければ」
佐藤祐吾「僕は初演以来なんですけども、そのときはあの2人での出演だったんですけど、今回ノース全員揃ってますので、ガスト以外のキャラクター…新しいキャラクターが加わった中での関係性だとか、そういうものに注目してほしいですね」
木村優良「ノースはもちろんなんですけども、それ以外の大人組だったり、僕らでは出せない色気というか、ヒーローとしてのあり方だったり、そういったところの活躍があってこそ僕たちが繋がれたものがあると思う。そういったところを注目していただければなと思っております」
Q:役作りで苦労したことや、稽古中に意識したこと。
富本惣昭「最年少メンターとして、実力がすごいあるキャラなのでもちろんかっこいいのはもちろんなんですけど、その中にどうやってそのかわいさとか少年らしさを出したらいいんだろうっていうのはすごい苦戦してて。演出の吉谷さんからの意見をたくさんいただいたり。マリオンの中にある、元々持ってるかわいさをどう表上に出そうっていうのは苦戦しましたよね。」
菊池修司「ヴィクターの佇まいとか…みんなキャラクターとても素敵なんですけど、僕は結構より色濃く出てるキャラクターだと思ってるのでそのあたりをヴィクターとして、他のキャラクターとは一つ違う存在であるべきだなと個人的に思っていたので研究熱心なヴィクターを演じられるようにというのがあります。またアクションステージで、結構殺陣もしているますが、その仕草だったりだとか。髪が結構長いので、髪のなびかせ方とか、一応その辺も…ヘアメイクさんの力や衣装さんのおかげで、そういったところもすごく力になってると思うので、そのあたりもぜひ注目してもらいたいなと」
佐藤祐吾「何かいい意味で初演変わらずといいますか、レンの目的自体、その辺は気持ち作り的には変わらず。今回はレンだけではなく、マリオンさんが各々のストーリーが同時に進行していくので、逆にその中で埋もれないためにはというか、ストーリーの構成的に自分はどういう立ち位置でどう動いたらいいのかっていうのはすごい苦労しました」
木村優良「今回はめちゃくちゃ過去が明かされたりしたっていうのもあって、そこで作ってきてたものとまた違うベクトルで新情報を仕入れられて、またその中で、結構重い話が…今回のノースの話は難しいなっていうのはものすごく感じていました。難しい人(キャラクター)たちと一緒にストーリーを生きていくっていうのは本当に大変だなって。こんなバラバラで、しかも個性強くて自我も強くてっていう人たちをまとめる忍耐力だとかそういったところはすごいなっていう…役作り、本作で、この人(キャラクター)たちと絡んで改めて気づけたところは多くありました」
Q:今回の主軸となるノースセクターはどのような関係性のチームでしょうか。
木村優良「修(菊池修司)ちゃんは変な人かなと思ったら変な人だったからその通りです(笑)。チームをどう作り上げていったかっていうと多分何かそんな作り上げようっていうのはなかったのかなって思ってて。それこそちょっとした座談会や、シーンの話とかだけで、気づいたらすごい仲良くなってたっていうのが僕の印象ですね」
佐藤祐吾「キャラクター感で言うと、バラバラで個性が強くてでも実力がある感じなんですけど…プライベートでは普通に相性がいいというか、その楽屋でもみんな一緒にずっと固まって喋ってるみたいな。ちょっと打ち解け合ったような空気も、何かそういうところで自然に出るのかなと思います」
菊池修司「それぞれの色がある。心だけはすごい繋がってる、セリフだったりだとか行動だったりだとか、そういったところですごい表れていて。本編の最後の方で、まとまってないんですけど…心のどこかでお互いのことをリスペクトしてて気にかけて、なんかそれがすごく素敵だなっていうのは個人的には思っていますので、何かそういったところを楽しんでいただければなと思っています。プライベートでは、本当にいつの間にかに仲良くなれた…その辺りも感謝しつつ最後まで千秋楽まで楽しんでいけたらなと」
富本惣昭「一言で言えばバラバラのチームだなって思います。だからこそ、このチームの関係性を作る上でも特に何か悩むこともなく、それはいい意味で別に各々のことをしていても、良い作品を作り上げようという気持ちは一緒なので。そこに対してはチームだからどうしようってのは全くなく、周りのお兄さんたち方の力も借りてっていうのもありますけども、自然とチームになっていた4人だなと思っています」
Q:公演PRを
富本惣昭「前回の作品に負けないような熱量を持って僕たち全員が稽古してきました。そして次も発表されてますので、次の舞台に作品に繋いでいけるような作品にできたらなと思っております」
イントロダクション
【HELIOS】第13期研修チームが始動してからしばらく――
【セクターランキング】不動の1位を誇っていたノースセクターだったが、思いもよらない苦境に陥ってしまう。
史上最年少でメンターとなったマリオンは、ノースの順位が下がってしまったことにプライドを大きく傷つけられ、自らの感情をコントロールできず苛立つばかり。
もうひとりのメンターであるヴィクターも【サブスタンス】の研究にしか興味がなく、ルーキーのガストは、チームを立て直そうと奮闘する一方で、同じルーキーのレンは、過去に姉と両親を殺した【イクリプス】への復讐に囚われており、一枚岩とは程遠い。
そんなバラバラなチームの状況を反映するかのように、街が治安悪化を引き起こし、トラブルが続発する。
そこへ更に『ゼロ』と呼ばれる【イクリプス】の存在がノースの街にも出現するようになり……?
概要
会期会場:
東京:2025年1月11日(土)〜1月19日(日). 品川プリンスホテル ステラボール
大阪:2025年1月25日(土)〜1月26日(日) 森ノ宮ピロティホール
出演
マリオン・ブライス :富本惣昭
ヴィクター・ヴァレンタイン :菊池修司
如月レン :佐藤祐吾
ガスト・アドラー :木村優良
ウィル・スプラウト :蔵田尚樹
ノヴァ・サマーフィールド :横井翔二郎
シン :大隅勇太
シャムス :杉江大志
キース・マックス :稲垣成弥
ジェイ・キッドマン :寿里
アンサンブル :田中慶
松崎友洸 大塚悠斗 森本竜馬 石澤友規
山口渓 山川源太 末髙伊織
原作 :『エリオスライジングヒーローズ』(Happy Elements株式会社)
演出 :吉谷晃太朗
脚本 :米山和仁(劇団ホチキス)
アクション監督 :奥住英明(T.P.O. office)
振付 :MAMORU
主催 :ASエリオスR製作委員会
公式サイト:https://stage-helios-r.com/
©2022 Happy Elements K.K/ASエリオスR