坪倉康晴, 猪野広樹etc出演 舞台『青のミブロ』開幕 幕末を駆け抜けた人々の物語。

最も青く最も熱い「新選組」描いた漫画を原作に舞台『青のミブロ』が東京のEX THEATER ROPPONGIにて開幕。
「戦国BASARA」「真・三國無双」「ミュージカル薄桜鬼」など数々の2.5次元舞台を手がける劇作家・西田大輔による演出で、時代を超えて共感できる普遍的なテーマを描く。

一人の老人が登場、「新撰組の話を聞きたいだと?」と客席に問いかける。それから即オープニング、疾走感にあふれ、幕末、時代をハヤテのように駆け抜けて行った新撰組とどこかフィックスする。そして物語が始まる。
主人公・にお(坪倉康晴)、文久三年時点の数え年は13歳、今なら中学1年生ぐらいだろうか、優しいばあちゃん(わかばやしめぐみ)と妹と暮らしており、団子屋を営んでいた。そこへやってきたのが、土方歳三(猪野広樹)と沖田総司(飯島颯)、沖田は団子が大好き、熱いお茶と団子でご満悦、ばあちゃん、イケメン好き!土方や沖田に無駄に抱きついたり(笑)。におと土方歳三と沖田総司、運命の出会い。だが、時代は幕末、治安も悪い、人攫いの噂も。そして危ないところを助けてもらう。

におと彼の妹は実は孤児で血はつながっていない、優しいばあちゃんが自分の孫として育ててきた。「血は繋がっていなくても兄妹」と。土方はにおに「浪士組に入らないか?」と持ちかける。「お世話になります、よろしくお願いします!」「3匹目の狼だ」こうして浪士組の一員となるにお。

歴史好きな観客なら、おおよその流れは観る前からわかっているはず。「ミブロ(壬生浪)」とは新選組の前身である壬生浪士組(みぶろうしぐみ)の通称。この作品は少年・におの視点から見た新撰組。そしてにおの真っ直ぐな志「世の中を良くしたい」。無力を感じつつも、志は忘れない。そんなにおを温かく見つめる土方歳三、沖田総司ら。もちろん漫画原作なので史実と異なるところもあるが、歴史の事実と創作のクロスのさせ方が絶妙。また、見どころはもちろん殺陣、舞台の高低、またパネルなどを用いてのダイナミックかつ立体的な動き、しかも俊敏に動く。目にも止まらぬ速さ!俳優陣の訓練の賜物。だが、ハードな場面ばかりではなく、仲間同士、相撲をとる場面など、ちょっと笑えるところやほっこりするシーンも用意されている。


先の見えない時代、江戸幕府はどうなるのか、日本の未来、当時の人々は不安だったに違いない。それでも懸命に生きる人々、未来をより良いものにしたいと願う気持ち、身分制度、新撰組を扱った漫画やゲームの舞台化は数多くある。そこで必ず、と言っていいセリフ、「武士になりたい」、土方歳三は武蔵国多摩郡石田村(現在の東京都日野市石田)の農家の出身、近藤勇は武蔵国多摩郡上石原村(現在の東京都調布市野水)に百姓の三男として生まれている。そんな彼らの生き様、その末路、少年は様々なことを知り、体験し、成長していく。

2024年10月よりアニメの第一期が放送されたが、来年には第二期も放送予定。なお、舞台本編終演後にはスペシャルカーテンコールやアフタートークなどを用意している。また京都での千秋楽生配信も。東京は20日まで。

会見に参加したのはちりぬにお役の坪倉康晴、土方歳三役の猪野広樹、沖田総司役の飯島颯(SUPER★DRAGON)、 斎藤はじめ役の相澤莉多、近藤勇役の岩城直弥、芹沢鴨役の砂川脩弥、原田左之助役の櫻井佑樹(劇団EXILE)、 田中太郎役の瀧原光(NORD)。そして演出の西田大輔。
挨拶の後、質疑応答。


原作の感想ということで、
坪倉康晴「原作楽しく読ませていただきました。幕末の時代を題材にしたの作品はいくつかあると思うんですけど、特にこの作品はに架空の人物・におが主軸でストーリーが発展していきますが、本当に素敵な言葉と、あとは幕末の時代の中ににおがいることでの変化、僕自身楽しく読ませていただきました」

猪野広樹「この作品は原作は新選組だけではなく、その当時を生きていた人たちにすごくフォーカスを当てていて何が正義か…生きていた人たちにとっての正義と新選組の正義…激動の時代の中で必死に生きていた人たちのこともしっかりと描いてるなっていうのが感想。同時に、僕が今生きている、僕の先祖は江戸時代に生きていたし、何かそのものそこに思いを馳せると、(現在と)地続きで続いてるなと思う。すごく大切に読まさせていただきましたし、演じていきたいなと思っています」

飯島颯「ミブロの仲間たち1人1人のキャラクターが要所要所ですごく詳細に、すごく素敵な描かれ方がされていて、本当に1人1人にフォーカスされつつも、ミブロ全員揃ったときの話を熱量、熱のこもった物語の展開がすごく心にぐっとくるものがありまして。生きるとは何か、深いところまで考えさせられる作品だったので、今回この舞台でしっかりとその原作の良さを引き出しつつ、また舞台ならではの良さもそこに対していいステージが作れたらなと思い、やらせていただきました」

また、劇場入りの感想、

相澤莉多「劇場入りしてみて、実際2ヶ月間稽古で作ってきた、作ってくださった演出を実際にこの場で昨日初めてでやらせていただいたんですけど、また、お客様の席からもちょっと見させていただいたりしたときに、本当に幕末に生きてた登場人物のように見ていられたんです。来てくださったお客様がもしかしたら(舞台と)一体に…全員、幕末の世界の一員になれるような作品を西田さんが作ってくださったので、”幕末に行きたい”という方いらっしゃいましたらぜひ、来てくださったら」

岩城直弥「当時の人間たちがどう生きてきたのか、テーマをいろいろ考えつつ…劇場に来るまでに、もうすごい高層ビルとかがいっぱい立ち並んだりとか、すごい高級なお店があって、もう本当に(幕末とは)真逆だなと…その真逆の世界から劇場に足を踏み入れると、幕末に!すごい楽しい体験ができるんじゃないかと思いますので、ぜひ、たくさんの方に足を運んでいただければと思っております」

砂川脩弥「僕もすごい原作が大好きで、あの全部見させていただいてすごいリスペクトしてるんですけれども、舞台でしか見られないというか、原作をリスペクトしつつ、あのこの僕らでしかできない青のミブロ大阪をしっかり展開して本当に美しくて、かっこよくて熱い舞台になってるので本当に1人1人でも多く見てほしい舞台だと思います本当に自信ありますぜひ見に来てください」

アピールポイント。

櫻井佑樹「はい僕自身としては、原田左之助役としては、僕もちろん刀を使うんですが、今見てわかる通りこうやって槍を使って殺陣をするシーンがあるので、終盤にこの槍を使っての殺陣の見せ場があるので、そこは個人としては、楽しみにしていただけたらなと。全体としては、劇場に入ってから、やっぱり感じるものがありますが、作品に思う対する熱い想いもありますが、照明や映像、それとマッチしたときによりすごい、パワフルなものをお届けできるんじゃないかなと思っています。照明、映像、殺陣、そこのコラボレーションを皆さんには楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」

瀧原光「北海道からきました瀧原です(挨拶の時も”北海道アピール”)。まずオープニングのシーンからすごく引き込まれまして、この世界に皆さんがどっぷり浸かり込む一歩目となる壮大な始まり方です。そしてラストのエンドのシーンでも、またとてもいい締まり方というんでしょうか、最後に頭と最後が繋がってるような、すごく素敵な演出を西田さんが作っていただきまして、僕は冒頭と最後のシーン、まずはそこにちょっと注目してほしいなって思います。あとたろうとしても、この太郎とにお、応オリジナルキャラクターとして描かれていますが、実際に実在した方々、そして芹沢鴨の下にもしかしたら別の名前で田中太郎みたいな人物がいたかもしれないっていう、そういった想像を働かせながら、一つのスパイスとして僕はこの舞台に立ちたいと思っていますので、僕の一挙一動にもちょっと注目しながら、見ていただきたいと思います」

西田大輔「はい『青のミブロ』という作品は本当に老若男女、原作を知らなくても、舞台を観に行きて面白いなと思っていただけるような作品でもあります。日本が持つ素晴らしさが詰まっている原作ですが、この俳優たちと生の人間が生きてる意味みたいなのも感じながら、一生懸命作ってきました。主人公の性格、ずっと走り回って休みもなく動いてるんですけども、そこで出会う人々やその流れの中で何に覚悟を持って生きてるのかっていうこと、それぞれの俳優たちが本当に真摯に丁寧に演じてくれていると思っています。ミブロというのは、新選組と名前が付く前の集団なんですけれども、この舞台の始まりでもありまして、この場所からたくさんの人がこの場所に熱狂してもらえるように、みんなとやっていきますので、どうぞ皆さんよろしくお願いいたします」

最後にPR。
坪倉康晴「自信のある作品となっております。それもその西田さんを筆頭に演出も含め照明も音響も、よりリアルな、舞台ならではの迫力がきっと味わえると思います。ミブロの原作も本当にストーリーが素敵で、(作品を)皆さんに届けていくことに僕自身もわくわくしていますし、もう本当に劇場に来て、この迫力を絶対に味わってください。最後まで、まずは東京公演15公演を駆け抜け、それから京都にいきたいと思っています。1公演も欠かさず皆、みんなで切磋琢磨して走り抜けていきますよろしくお願いします、ありがとうございました」。

物語
1863年、京都。 心優しき少年・におの運命は、土方歳三と沖田総司に出会ったことをきっかけに動き出す。
少年を突き動かしたのは、心の内に秘めていた不条理に対する” 怒り ”と「世界を変えたい」という純粋で誠実な” 願い ”。
その想いを胸に入隊した最凶の剣客集団「壬生浪士組」、通称 ” ミブロ ” で、少年は時に己の無力さに傷つき、時に残酷な真実に震えながら、激動の青い春を駆ける!
幕末の京都を舞台に一人の少年の視点から新選組を描いた作品。

概要
舞台『青のミブロ』
原作:安田剛士『青のミブロ』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
脚本・演出:西田大輔
日程・会場:
東京:2025年4月11日(金)~ 4月20日(日)東京・EX THEATER ROPPONGI
京都:2025年4月25日(金)~4月27日(日) 京都劇場
出演:
ちりぬにお/坪倉康晴
土方歳三/猪野広樹 沖田総司/飯島颯(SUPER★DRAGON) 斎藤はじめ/相澤莉多
近藤勇/岩城直弥 芹沢鴨/砂川脩弥 原田左之助/櫻井佑樹(劇団EXILE) 田中太郎/瀧原光(NORD)
菊千代/成瀬遙城 世都/新谷聖司 婆ちゃん/わかばやしめぐみ
彩芽/矢代卓也 京四郎/速川大弥 京八直純/横山真史
本間健大 書川勇輝 榮桃太郎 秋山皓郎 和田啓汰 田上健太 木ノ花大空矢 窪寺直 他
企画・製作 講談社/DisGOONie/Office ENDLESS/読売テレビ
主催 舞台『青のミブロ』製作委員会

舞台公式サイト https://miburostage.com/

©安田剛士・講談社/舞台『青のミブロ』製作委員会