舞台『誰ソ彼ホテル』開幕 生死の狭間、そこから何処へ行くのか、奇々怪々な面々と物語。

SEECが開発する脱出アドベンチャー、そして2025年1月よりTVアニメ放送された『誰ソ彼ホテル』。舞台版が開幕。
生死の狭間にある黄昏ホテルで、ユニークなキャラクターたちが織り成す奇々怪々な物語。

個性豊かなキャラクターたちを演じるのは塚原音子役:生田輝、阿鳥遥斗役:中本大賀、大外聖生役:阿部快征、瑪瑙役:大湖せしる、ルリ役:小川華果、支配人役:青地洋、切子役:岡部直弥、金子このみ役:横野すみれ。

舞台上に一人の女性が倒れている、モノローグ、「どうして…」「どうして…私なの」舞台中央に映像で文字。そしてすぐに次のシーン、彼女の目の前は見たことのない景色が、夕焼け、そしていきなり、ホテルが…ちょっと趣のあるレトロな雰囲気のあるホテルが目の前に。なんだかわからない主人公、彼女の名前は塚原音子(生田輝)、ただ、この時点では本人、自分の名前を忘れてしまっている。このホテルはは生死の狭間の世界にある「黄昏ホテル」。生死の境目、つまり、死んでるかもしれないし、生きているかもしれない、ということ。「ようこそ!」頭が燃えてる、ここの支配人(青地洋)。

宿泊費がかからないといわれてサインする。

「お客様はご自身が生きているのか死んでいるのかわからない魂」という。にわかには信じられない音子、もう何が何だかわからない状態だが、なんとかしなくちゃ!の雰囲気。泊まることになる音子(宿泊費がかからない、といわれて)、支配人は人を呼ぶ、呼ばれて出てきたのは阿鳥遥斗(中本大賀)、ホテルの制服を着た、見た目は普通に人間、ほっとする音子。

これは…。
コンサートのチケット!!

部屋の通され、そこで自分の鞄やら学生証やらを発見、ここで自分の名前を認識し、チケットを見て自分の推しのコンサートのものだと確認する。だが、ここから出れない音子、思い出すまで身動きが取れないという状況。テレビもなく、パソコンもなく、やたら暇、「暇死にしそう」と音子。

頭がパンジー。

そこへ頭がパンジーになっている人物がホテルにやってきた。彼は大外聖生(阿部快征)、物腰が柔らかそうだが謎めいた雰囲気、彼の部屋には家族の写真、推理小説、絵画…。

アニメを視聴していれば、舞台上の場面や展開もある程度、わかってしまうかもしれないが、自分探し、脱出、推理、多様な要素があり、ゲームを知らなくても楽しめるコンテンツ。登場人物は脇キャラも個性的で支配人は頭が炎、大外聖生は登場時は頭がパンジー、色っぽい瑪瑙(大湖せしる)は頭に角が生えているし、バーの常連客の切子(岡部直弥)の風貌は一度見たら忘れられないし、ルリ(小川華果)、可愛らしい風貌。

燃えてる!

舞台上は盆を使わずに映像とちょっとした小道具でホテルのフロントになったり、部屋になったり、この転換がスムーズ。そして見どころは終盤の地獄の門、ここの演出は要注目。演出技術が冴え渡るシーン、俳優陣の圧巻の演技もしっかり見てほしい。

鏡をもらって。
レトロな蓄音機。

上演時間は休憩なしの2時間30分弱。そして、エンディングだが、これが2パターン。さて、どんな結末なのかは見てのお楽しみ。

公開稽古に先立ち、簡単な会見とフォトセッション。

中本大賀「実際にホテルに行ったりとかいろんな役作りをしていく中で、めちゃめちゃいい経験を。意気込みはですね、特にない(一同、笑)、とにかく頑張ります。久しぶりに個人的には歌、ダンスのない作品に出させていただくので、すごく今とても楽しみです」

阿部快征「このホテルにやってくるお客さんとして、そして探偵なので、何かあったときに手を差し伸べられるようなそんな探偵としていたいなと思ってます。意気込みとしてはですね、その作中に音子ちゃんと一緒にトランプをして対決をするんですけども、リアルの対戦となってますので、皆さんも楽しんでいただければなと思っております。リアルにはないこの世界をどうお芝居でリアルに見せるかはここにいるキャスト皆さんとしっかりと作り上げてきたものがありますので、本当に身構えずに皆さんに来ていただき、純粋には怖いなーだったり、ちょっと楽しそうだなーだったり、何かそういう感覚を人それぞれが持つと思うので、思った感覚を大事に楽しんで皆さんに見てもらえればなと思ってます。ぜひ劇場に足をお運びください」

大湖せしる「みんなキャラクターと向き合い、稽古場からしっかりと役作りをしてくれた作品だなと思っております。とっても仲が良いカンパニーなので仲の良さがにじみ出ているんじゃないかなと思うので、それも含めてお客様に楽しんでいただけたらいいなと思っております」

小川華果「初舞台で今もめちゃめちゃ緊張してるんですけど、でもあの輝さんには楽しいものが一番だよっていうふうに言っていただいたので、緊張も楽しみながら一生懸命ルリちゃんを頑張って演じていきたいと思います。いっぱいご迷惑をおかけするかもしれないんですけれども、頑張りますのでよろしくお願いします」

青地洋「(見た目が)わかりづらいらしいので劇中でできるだけ体で表現して頑張っていきたいと思います。はい。僕のホテルは現実の世界とはまた違う世界の話なので、見てくださってるお客様がその不思議な世界に迷い込んだ感覚になるような形で面白いなと思ってもらえるように頑張っていきたいと思います。千秋楽までみんなと駆け抜けたいと思いますので、どうぞどうぞよろしくお願いします!」

岡部直弥「切子役の岡部直弥です。生き死にがテーマの作品になってますので見に来てくれた方々もこれを見て、こんなホテルがあったからいいななんて思って帰っていただければなと思っております。私個人的にはですね支配人の青地さんと同じで表情がとてももう…伝わりやすいかと思いますので、そこはちゃんと表現できるように頑張っていければなと思います」

横野すみれ「私はホテルに迷い込む側の人間なので、途中から登場するのもあって緊張は今もしているんですけど。稽古場からすごく先輩方にたくさん指導していただいたりとか経験を済ませていただいたので、それを発揮して皆さんに楽しんでもらえるように頑張りたいと思います」

最後にシメ。
生田輝「塚原音子役を演じさせていただきます。今回のこの作品はですね元々がゲーム謎解きゲームということですので、舞台上でどのようにあのゲームでいろいろ巻き起こったことをやるかっていうのを、本当に稽古初日からみんなで演出の山本さん始め、キャストスタッフの皆さんとどういうふうに作っていこうと…本当に手作りで作っていった作品です。それが約1ヶ月の稽古みんなで走り抜けてきて、やっとこの劇場にやってきたこと、今とても感慨深い気持ちです。見に来てくださるお客様、きっとアニメやゲームが好きでいらっしゃるお客様が多いのかなと思うのですが、もしかしたら『初めて舞台を見るよ』というお客様が普段より多いんじゃないかなと思っているので、あの舞台ならではの迫力だったり、魅力だったり。『誰ソ彼ホテル』の世界をお伝えできたらいいなと思うております。そして私自身はゲーム自体では主人公なので、プレイヤーさんの目線、音子ちゃんなので、お察しの通りずっと出てます。2時間私はほぼここにいて、誰かと喋り、走り抜け、駆け付け、ずっと2時間私は駆け抜けております。なので千秋楽の最後の1秒までみんなを引っ張っていけるように、みんなにもきっとたくさん助けていただくんですけど…お客様を『誰ソ彼ホテル』の世界へ導いていけるように、千秋楽最後の1秒までから音子として駆け抜けていきたいと思いますので、皆様、ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします」

<オフィシャル写真も到着>

概要
舞台「誰ソ彼ホテル」
日程・会場:2025年4月24日(木)〜5月4日(日)飛行船シアター
キャスト
塚原音子:生田輝
阿鳥遥斗:中本大賀
大外聖生:阿部快征
瑪瑙:大湖せしる
ルリ:小川華果
支配人:青地洋
切子:岡部直弥
金子このみ:横野すみれ

スタッフ
原作:ベノマ玲・SEEC
脚本・演出:山本タク

制作:HIKE
主催:舞台誰ソ彼ホテル製作委員会

公式SNS
舞台「誰ソ彼ホテル」公式サイト:https://stage-tasokarehotel.com

舞台「誰ソ彼ホテル」公式X
@TKH__Stage
https://x.com/TKH__Stage

「誰ソ彼ホテル」公式HP
https://se-ec.co.jp/appgames/tasokarehotel/