加藤清史郎, 渡邉蒼, 三浦宏規, 浦井健治 etc.『デスノート THE MUSICAL』製作発表会レポ

初演から10年。2025年版キャストで『デスノート THE MUSICAL』が11月、東京建物 Brillia HALLにて再演される。
「週刊少年ジャンプ」連載に続き、映画やドラマ、アニメなどへ展開された漫画「DEATH NOTE」。そのミュージカルは、2015年に日本で世界初演、その後、17年、20年に上演され、韓国での韓国キャストによる上演、ロンドンでもコンサートバージョンが上演され、各国で大きな反響を呼んだ。10周年を記念する今回の上演に先駆けて、製作発表会が都内で行われた。
登壇者は夜神月役:加藤清史郎(Wキャスト)、夜神月役:渡邉蒼(Wキャスト)、L役:三浦宏規、 弥海砂役:鞘師里保、 夜神粧裕役:リコ(HUNNY BEE)、死神レム役:濱田めぐみ、死神リューク役:浦井健治、 夜神総一郎役:今井清隆。

会見を前に歌唱が披露された。

『デスノート』歌唱者は加藤清史郎・渡邉蒼。夜神月役でWキャスト、夜神月が二人歌唱はここだけかも知れない。

『ゲームの始まり』歌唱はL役の三浦宏規。

『愚かな人間』、死神レム役の濱田めぐみ、死神リューク役の浦井健治。浦井健治は15年、20年に夜神月役、今回は物語を動かす死神リューク。濱田めぐみは再び死神レム。

歌唱に続き、出演者による取材会が行われた。

プロダクションの順調さが伝わる会見の様子

コメント

加藤清史郎
デスノートのミュージカルの制作発表に緊張で、ちょっとどうしようもないのですが、夜神月役で出演ということで、世界へと発信させていただけることをとても嬉しく、光栄に思っています。
僕は2015年の初演を日生劇場で一観客として見ていて、今回デスノート THE MUSICALで、しかも夜神月役、月だといういうことで、まず心を整理するのに時間がかかりました。その後、この作品に携われることにとても嬉しく思いました。栗山さんはじめ、ワイルドホーンさんなどの方々が携わってる作品に参加させていただけることなどに喜びを感じ始め、稽古ではひしひしと感じ、受け止めながら、日々稽古しています。
ワイルドホーンさんの楽曲は、歌ってみないとわからない難しさがあるのですが、曲と自分の声が何かカチッとはまった瞬間の気持ち良さ楽しさというかが、今となって初めて感じられるようになってきていいますが、これから言葉として残していく課題もたくさんあります。公演まで1ヶ月半、その気持ちいっぱいで稽古に取り組んでいきたいと思います。
渡辺蒼
この作品には、本当にたくさんの魅力がありまして、緻密な頭脳戦が繰り広げられたり、栗山民也さんの演出、フランク・ワイルドホーンの曲も、ミュージカルという枠を超える、本当に誰かの目に一度でも触れられたら、必ず心をわしづかみにできる作品だと思っていります。
この出演が決まった時に思い出したのは、僕の父が、数年前から「お前は夜神月やるんだよ。絶対、月をやるべきなんだよ」と僕に言ってたんです。でも、作品がデカすぎるから、地道に僕、頑張るねと父に伝えたんですけれど、今回、出演することになり、本当にびっくりして、父に伝えた時は、その父も本当に喜んでました。個人的にはとても不安な気持ちがありますけど、一番身近なところで僕の明を待ってくれてる人がいるので、そのためにも全力を尽くすそう思っています。

三浦宏規
気付けば、後1ヶ月半で初日が開きます。稽古も順調に進み、皆さまの前で楽曲をお届けできたということで、これからの稽古に気合を入れて、早く皆さまに完成した状態で初日を迎えられたらいいなと思ってます。

L役の話で、こんなポーズにも_

鞘師里保
私は初めてこの作品に参加させていただきます。キャストの皆さんは温かくてとても幸せに、毎日稽古をさせていただいています。公演では皆さんに楽しんでいただけるよう、精進して演じられたらと思います。
リコ(HUNNY BEE)
役が決まったと聞いた日から、もうこの日が来て、今、この場に立てるのが信じられません。とても嬉しい気持ちでいっぱいです。稽古を進める中で、もう、皆さまに早く届けたいという、わくわくな気持ちで毎日を過ごしております。

濱田めぐみ
初演再演でも死神レム役をやらさせていただきました。今回は菜園から8年ぶりの復活。自分にとってデスノートに関わってない8年間とても長いようで、いざ関わると、あっという間の時間でした。若く才能あふれる方々と素晴らしいデスノートを作り上げていきたいと思います。
浦井健治
夜神月から転生をいたしました死神リューク役の浦井健治です(笑)。
デスノートの初演から参加させていただいていて、10周年ということで、おめでとうございます。当時のことを思い返して、夜神殺しのシーンを月役でやっていた時に、濱田めぐみさんから、この月って感じ悪いってずーっと言われていました。しっかりとリューク役を栗山さんと作り上げていけたらな思います。

今井清隆
前回に引き続いてまた夜神総一郎役をいただきました。ご連絡をいただきました。個人的には月が浦井さんがリューク役をやる時代になったのに、まだそ僕が役でいいのかと、ちょっと葛藤はありましたが、前回は途中で公演がコロナ禍で中止になってしまい、やり残した感が非常にありました。今回、新たに挑戦できるということで、一所懸命、夜神総一郎の役作りをやっていきたいと思っております。

会見トークが弾んで__

また、このミュージカルをプロデュースする、ホリプログループ会長堀義貴から挨拶があった。

堀義貴
「このミュージカルが初演から10年の時を経て4回目の上演となります。2006年に藤原竜也の夜神月、松山ケンイチのLで映画化。それから9年経った2015年にミュージカル化した際に、何んで今更、デスノートをミュージカルにするんだや、何回デスノートやるつもりだとか、言われたのですけど、映画化から20年の時を経てもまだ、原作の漫画もアニメーションも映画も世界中で見られており、最初に見た人たちが今20代後半から30代になってその子供たちがまた見ております。日本では今回で4回目、そして韓国では来週3回目の上演が約7ヶ月間のロングランで始まります。既にチケットは完売に近いと聞いております。また11月29日には台湾で100人のオーケストラをバックにミュージカルコンサートが開かれます。同じ時期にアジアの3地域で、デスノートが上演されている。ロシア、ロンドンでのコンサートはとても好評を得られ、この様に、当初からのホリプロの世界戦略が実現しております。
今回、新しいキャストが加わります。また新しいデスノートが展開される訳です。デスノートが世界中で支持されている中で、「正義はどこに」のタイトルの曲もあります。正義が揺らぐ今、そういう意味では、普遍的なところがあり、ある外国のプロデューサーから、まさにこれはキリスト教の話じゃないかと言われたこともあります。
デスノートが、さらに未来に繋がっていく、今がその瞬間であると思っており、見届けていただきたいと思っております。」

あらすじ
成績優秀な高校生・夜神 月(やがみライト)(加藤清史郎/渡邉 蒼(ダブルキャスト)は、ある日、一冊のノートを拾う。ノートには、「このノートに名前を書かれた人間は40秒で死ぬ」と書かれていた。それは、死神リューク(浦井健治)が退屈しのぎに地上に落とした“死のノート”(デスノート)。犯罪者を裁ききれない法律に、限界を感じていたライトは、ある日、テレビで幼稚園に立てこもる誘拐犯の名前をデスノートに書いてみる。すると、誘拐犯は突然、心臓発作で息絶えた。「自分こそが神に選ばれ、犯罪者のいない世界を創る“新世界の神”だ」と、ライトはデスノートを使い、犯罪者の粛清を始めていく。世界中で犯罪者が不可解な死を遂げていく事件が相次ぐ中、インターネット上ではその犯人を「キラ」と呼び、称賛しはじめる。犯罪の数が激減する中、警察は犯人の手掛かりさえつかめないでいた。そこへ、これまであらゆる難事件を解決してきた謎の名探偵L(エル)(三浦宏規)が事件を解決すべく、捜査を開始する。

概要
『デスノート THE MUSICAL』
日程・会場
東京:2025年11月24日(月・休)~12月14日(日) 東京建物 ブリリアホール
大阪:2025年12月20日(土)~23日(火) SkyシアターMBS
愛知:2026年1月10日(土)~12日(月・祝) 愛知県芸術劇場 大ホール
福岡:2026年1月17日(土)~18日(日) 福岡市民ホール 大ホール
岡山:2026年1月24日(土)~25日(日) 岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場
原作:「DEATH NOTE」(原作:大場つぐみ 作画:小畑健 集英社 ジャンプコミックス刊)
作曲:フランク・ワイルドホーン
演出:栗山民也
歌詞:ジャック・マーフィー
脚本:アイヴァン・メンチェル
翻訳:徐賀世子
訳詞:高橋亜子
編曲・オーケストレーション:ジェイソン・ハウランド
音楽監督:塩田明弘
出演:加藤清史郎/渡邉 蒼(ダブルキャスト)、三浦宏規、鞘師里保、リコ、濱田めぐみ、浦井健治、今井清隆、俵和也、石丸椎菜、岩橋大、大谷紗蘭、小形さくら、尾崎豪、上篠駿、川口大地、神田恭兵、咲良、田中真由、寺町有美子、照井裕隆、藤田宏樹、増山航平、町屋美咲、松永トモカ、望月凜、森下結音、安福毅、德岡明(スウィング)、森内翔大(スウィング)

公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2025/