『ミュージカル「忍たま乱太郎」再演 走れ四年生! 戦え六年生!~閻魔岳を駆け抜けろ~』開幕

『ミュージカル「忍たま乱太郎」第15弾 再演 走れ四年生! 戦え六年生!~閻魔岳を駆け抜けろ~』が東京ドームシティ シアターGロッソにて開幕。東京公演は26日まで。11月1日から3日までは梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて、11月8日から11月9日まで春日井市民会館にて上演。2010年1月の初演から、15年目に突入、劇場周辺は忍たま一色!


今回のあらすじは、個性が強すぎて団結力のない四年生が学園長先生の思いつきでリーダーを決める決戦の様子が描かれる。六年生監視のもと、知力・体力・時の運を制した者だけに与えられるリーダーの称号を目指す四年生たちは、怯えながらも
決戦が行われる断崖絶壁の閻魔岳の頂上を目指すが、謎の忍者集団(クモタケ忍者隊)が現れて・・・。
初演のストーリーをベースにさらにパワーアップした内容となる。
楽しい前説、それから始まる。風の音、今回の”悪者”、謎の忍者集団、ちょっとヘビメタっぽい出立ちがかっこよく、ダークな雰囲気、いかにも何か企んでる様子。

一方、学園では学園長先生の思いつきで4年生の中で誰がリーダーになるかを決めることに。個性的と言えば聞こえはいいが、皆バラバラで団結力がない。六年生が監視する中、リーダーを決めることになり、断崖絶壁の閻魔岳の頂上を目指す、というのが大体の流れ。

忍ミュの特長はキャラクターそれぞれの見せ場があり、しかも一人一人の成長や心模様が丁寧に描かれているところ。笑いあり、ちょっとほっこりするところあり、そこに”縦軸”として謎の忍者集団(クモタケ忍者隊)の動き、さらにいつもの(笑)、ドクタケ忍者隊がわちゃわちゃと絡む。

怪我人は分け隔てなく救援。

忍ミュと言えば劇場はシアターGロッソ、他の劇場と比較するととにかく高い天井、それを生かした舞台、アクション、殺陣、高いところから飛び降りたり、急な階段を駆け上ったり、宙返りしたり、この難易度の高い動きは見どころ。そしてもちろん、バッドエンドにはならないのはお約束。また、謎の忍者集団・クモタケ忍者隊はミュージカル版のオリジナル。アニメを視聴しているなら、そこの違いも楽しめるはず。最後は、いつもの歌を歌い、また、通路を使った演出も頻繁に。2時間15分ノンストップ、東京は26日まで。

ゲネプロの後、フォトセッションと取材会が行われた。
取材会には渡辺和貴(潮江文次郎)、新井雄也(中在家長次)、坂垣怜次(七松小平太)、西岡諒佑(平滝夜叉丸)、沖矢悠(田村三木ヱ門)、輝山立(小松田秀作)、松原凛(山田利吉)。

ーー挨拶、意気込み

渡辺和貴「再編ということで、ベースは同じですが、内容は全然違う感じになっておりますし、新曲も増えておりますので、見どころ満載だと思います」

新井雄也「初日が開くまでにいろいろあったんですけれども、まさに全員で(初日に)こぎつけることができました。精一杯頑張りたいと思います」

坂垣怜次「怪我なく最後まで頑張って楽しく終えられればなと思います」

西岡諒佑「初めての再演でドキドキなんですけど、心も新鮮にお届けできるように頑張れたらなと思います」

沖矢悠「タイトルにもある通り『走れ4年生』ということで、しっかり東京、大阪、愛知と走り抜けたいと思います」

輝山立「来ていただいた方が温かい気持ちになって帰っていただけるような作品になってると思いますので、ぜひ皆様、劇場、楽しみに足を運んでいただけたらと思います」

松原凛「パワーアップしたものを、たくさん楽しんでもらいたいです」

ーー出演の感想。

西岡諒佑「『忍たま乱太郎』は幼少期からテレビですごく見てまして。出演が決まってからキャラクターを知ろうと思い、アニメをもう一度たくさん見たんですけど、小さい頃とは見方がまた変わって、昔、気づけなかった熱い話とか、今やってみると、(心に)沁みるお話がたくさんあって、出演できることをすごく嬉しく思ってます。」

沖矢悠「自分が忍ミュに出ることが最初は昔は想像できなくて。こんなに大きな劇場で大きな作品でをやらせていただくことが最初はちょっと怖かった部分もあったんですけど、ファンミーティングと初演を経てカンパニーの皆さんもそうですしお客さんとか皆さんのおかげですごい優しくて温かい場所だなっていうのが自分でわかって、最近はすごくほっとしながらやらせていただいておりました。絶対に成功するように全力で頑張っていきたいと思ってます」

ーー15弾の初演と再演の違い、また新たな魅力を。

輝山立「すごく呼吸も合ってきたというんでしょうか、息の合った掛け合いがすごくできてるなっていう実感があるので、そこも楽しんでいただきつつ、今回は曲が僕らの出来たので、その曲も大切に皆さんに最高ものをお届けできたらと思っております」

松原凛「今おっしゃったように、僕ら曲ができたり、初演ではなかったギミックがあったり、特別な演出があったりするので、本当に怪我なく最後までやり切りたいと思いますし、お客様の新鮮なものを楽しんでいただけたら幸いです」

ーー注目してもらいたいところなど。

渡辺和貴「新曲とかもありますが、話が結構深掘りがあったりして。『忍ミュ』は毎回オリジナル作品でこれだけ続いてるってのはすごいと思うんですけれども、やっぱり僕は舞台人としては、忍たまを好きな人が好きになってもらって、舞台を好きな人がさらに忍たまを好きになってもらえたらなって毎回思って演じさせてもらってます。今回はそれぞれの話がさらに再演で深掘りされてると思いますので、お客様にとっても10分のアニメでも素晴らしい感動するシーンもたくさんあるんですけれども、舞台を見ていただいてさらに何か深いっていいますか、感動してもらえるように楽しんでいただけるように頑張っていきたいなと思っております」

新井雄也「今回変更点がめちゃめちゃ多くて、話のまとまりもいいし、新曲もできたし、アクションとかも多くて。今回、我々は尼子騒兵衛先生作詞の曲が1曲ずつ、6年生、お互いのことを歌う曲ができたので、そこは個人的には大切にしていきたいなと思います。とてもいい作品になってると思います」

坂垣怜次「言ってくれた通り、僕は個人的には1人で歌うみたいな…初めてやったから今日はちょっと緊張して。明日から初日なので、リラックスしながら…。尼子騒兵衛先生が書いてくださった素敵な曲だからこそ、お客様1人1人に素敵なものをお届けできるように、そこはしっかりと見せていかないとなっていう責任を感じていますので、そこはしっかり最後までやっていきたいなって思います」

自分以外の「推し」キャラを聞かれて坂垣怜次が「1年生(乱太郎、きり丸、しんべヱ)!」、理由は「かわいい、癒し」そして「中身の役者としても」とのこと。これには他のメンバーも頷く。また、沖矢悠は「和貴さん!袖で待機してるのがかっこいい!」松原凛は「父上!」、渡辺和貴は「ドクタケ!」

稽古場エピソードとしては「スキップ」、しんべヱと一緒に立花仙蔵(湯本健一)がハケるシーンは要注目。

ーー公演PR。

渡辺和貴「いろいろファンの皆様にはご心配をおかけすることもあったと思うんですが、いろんな人の協力のもとこうしてゲネプロに立つことができ、初日を迎えることができます。本当に大変だったと思うんですけれども一生懸命やってくれて僕たちはそれに救われて。でもこのカンパニー、舞台って本当に毎回いろいろあるので、これだけ歴史があるといろんなことがありました。でもこのカンパニーだったら絶対に乗り切れるってみんなが信じてたし、そして初日を迎えることができそうです。ファンの皆様には本当に楽しみにしていてほしいですし、僕たちはしっかりと未来を守りたいと思いますし、そして何事もなくみんなで千秋楽を迎えられるように頑張っていきたいと思います」

新井雄也「とりあえず全員無事に舞台を終わることができれば、そういう思いでやりたいなと思います。いろんな変更点とかたくさん舞台ありまして、よりお客さんに楽しんでもらうための準備は、精一杯してきたので、あとはもう皆さんが来てくれればいいなと思います」

坂垣怜次「(今回は公演が)やっぱり長いので、気を引き締めて1個1個大切に楽しんで演じていきたいと思います」

西岡諒佑「大好きな作品だったんですけど再演もさらに大好きな作品になって。皆さんに自信を持ってお届けできるなとすごく思っているので、皆さんもおっしゃってますが、怪我ないように気を引き締めて全力で楽しめたらいいなと思っていますので、皆さん。一緒に楽しんでください」

沖矢悠「僕はあのファンミーティングのときに、今年の日本一のミュージカルは『忍たま』だっていうふうに意気込んでたので、引き続き2025年一番盛り上がった作品なんだって答えられるように頑張りたいと思います」

輝山立「忍たまファミリーのこの絆の強さ、力強さみたいなものを改めて再認識した稽古期間だったなと思います。本当にお芝居としても、初演を超えていけるように1人1人が稽古に励んできたので、もうあとは皆様にお届けして完成すると思いますので、皆様はもう、何も考えずこの『忍たま乱太郎』の世界観を楽しんでいただけたらなと思います」

松原凛「東京、大阪、愛知の各地、本当にたくさんの方々に見てもらえるので、精一杯僕らも楽しんで、皆さんにも楽しんでいただき、日々の活力にしていただけたら幸いです。精一杯頑張ります」

概要
日程・会場:
東京:2025年10月11日〜26日 東京ドームシティ シアターGロッソ
大阪:2025年11月1日〜3日 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
愛知:2025年11月8日〜11月9日 春日井市民会館
原作:尼子騒兵衛「落第忍者乱太郎」より、アニメーション「忍たま乱太郎」
原案:アニメーション「忍たま乱太郎」より、「四年生頂上決戦!」(脚本:石山優子)
脚本・作詞・演出:竹本敏彰
音楽監督・作曲・編曲・スーパーバイザー:玉麻尚一
出演
忍術学園 六年生
立花仙蔵:湯本健一
潮江文次郎:渡辺和貴
中在家長次:新井雄也
七松小平太:坂垣怜次
食満留三郎:鈴木祐大
善法寺伊作:反橋宗一郎
忍術学園 四年生
平滝夜叉丸:西岡諒佑
綾部喜八郎:大谷誠
田村三木ヱ門:沖矢悠
浜守一郎:秦健豪
斉藤タカ丸:川口ナオ
※斉藤タカ丸役の川口ナオは、脚の負傷のため当面の間出演を見合わせ。これに伴い、10月11日から13日までの公演では、代役を田中幸介が務め、10月15日以降の出演者および公演情報は改めて。
忍術学園 一年生
猪名寺乱太郎(A):塩田宙
摂津のきり丸(A):長谷川悠大
福富しんべヱ(A):山口澄晴
猪名寺乱太郎(B):沼澤圭
摂津のきり丸(B):猪股怜生
福富しんべヱ(B):田村祷真
忍術学園 関係者
大川平次渦正:迫英雄
土井半助:一洸
山田伝蔵:今井靖彦
小松田秀作:輝山立
山田利吉:松原凛
ドクタケ忍者隊
稗田八方斎:幹山恭市
キャプテン達魔鬼:高橋光
竜鬼:小笠原竜哉
俊鬼:伊藤俊
来鬼:来夢
統鬼:川合立統
曇鬼:開沼豊
謎の忍者集団(クモタケ忍者隊)
天馬:翁長卓
黒衛:小林嵩平
鉄幹:吉田邑樹
一颯:野間理孔

公式サイト:https://www.musical-nintama.jp

©尼子騒兵衛/NHK・NEP
©ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会