ミュージカル『アニー』の製作発表会が行われた。公演は4月25日より。
本作は、1924 年からアメリカで新聞連載がスタートした漫画「ザ・リトル・オーファン・アニー(小さい孤児アニー)」をもとに、1977 年にブロードウェイのアルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で誕生したミュージカル。
日本公演は 1986 年、日本テレビが主催で上演をスタートして以来、長年愛され続けている国民的ミュージカル、昨年で40年目を迎え、毎年春から夏にかけての上演が全国で心待ちにされている。

本公演は、演出家・山田和也による、テンポの良い現代的な演出が好評を博し、完売が続く人気公演。
2026年の春公演で、1986 年に日本テレビが上演を始めて以来の累計来場者数が200万人に達する見込み。
主役のアニー役は2名の合格枠を目指し、歌、ダンス、演技など厳しい審査を勝ち進み抜擢された下山夏永(しもやま・かえ)、牧田花(まきた・はな)。豪華大人キャストは今年デビュー35 周年を迎える岡田浩暉がウォーバックス役で初出演。そして、昨年に引き続き、ハニガン役は須藤理彩。グレース役に愛原実花。ルースター役には赤名竜乃介。リリー役は浜崎香帆。
製作発表会が行われた。
最初に挨拶したのは日本テレビ取締役執行役員の澤桂一。アメリカの権利元と話をする機会があったそうで「41年間も続けて上演してるのは本当に世界でも類まれ…日本で上演されてる内容は非常に素晴らしい」とお墨付きをもらったそう。続けて「長く続けるのはそれだけでも大変重要なこと、価値のあることですが、ただ続ければいいというものではなくて毎年毎年何らかの新しいチャレンジ、新しい変化に挑戦していきたいと。今年の大きなポイントは、ウォーバックス役に岡田(浩暉)さん、初参加、どんなウォーバックスさんになるのか大変期待しております。それからサンディにまつりがいよいよ今年から、こちらも楽しみです。そして昨年に引き続き舞台手話通訳というのも2公演で実施させていただきます。夏休みには全国公演、今年は初めて愛媛で開催いたします、四国初上陸です」とコメント。

それからスポンサーの丸美屋食品工業から阿部豊太郎代表取締役の挨拶、「日テレさん主催公演、41年目と私どもは協賛をスタートして24年目、大変長い。ロングランのミュージカルで大勢のファンの皆様が観に来ていただける、我々は裏方としてですね、楽しいですね、精一杯サポートさせていただきたいと思います」とコメントし続けて作品について「物語の舞台設定は100年前、最近歴史の専門家が100年前その時代風潮と最近の時代風潮が非常に似たところがあるということのようで。設定は大恐慌の最中、世界中でその失業が増えたり、貧富の格差が広がったり、社会不安が増したりという時代。専制主義的なリーダーといいますかいろんなところにポピュリスト的なリーダーが生まれ、国同士の対立がですね激しくなった時代だったと思います。そういう社会不安、雰囲気が出てきた時代だったと思います。今もそういう似たような雰囲気や時代の雰囲気があるとすればですね、『アニー』を今の時代に見ていただくと一層心に響くものがあるんじゃないのかなと思います。オーディションで毎年あの才能ある元気の良い皆さんが選ばれて、舞台の上で元気よく歌って踊るというところが最大の見どころ、元気をもらえる見どころだと思います。また舞台に差し入れをさせていただきたいと思います」

それから演出の山田和也が登壇、初演出が2017年、今年で10年目となる。この期間を振り返り「新型コロナ感染症で、緊急事態宣言が出されて…この1年はこの『アニー』も断念せざるを得なかった年があったことですね。だから41年目なんですけど40回目だという…翌年から公演は再開されましたが、ちょっと上演時間を短くして、休憩をなくした短縮版みたいな形で再開、オーケストラの生演奏も断念をして録音でやった年も…。少しずつ世の中が回復してきたので元通りの範囲でやっていますが、そういうことがあった10年の間でもあるんだなと。世の中のことといえば、阿部社長もおっしゃいましたが、
阿部社長もおっしゃいましたけどもね。武力衝突がこの21世紀に起こるんだと思ってたのに、それが広がる一方ですよね。世界中で、いろいろなところで対立や断絶が起こっている驚くような10年だなと。実は『アニー』がブロードウェイで1977年に上演される前の年、トライアウトといって地方の都市で作品を上演しながら改定していき、作品の精度を上げることをするのですが、コネチカット州にあるグッドスピードオペラハウスという劇場がトライアウトをやりましてそれがちょうど今年50年目になるんだそうです。それを記念して今年の秋から年末にかけて、50年ぶりに『アニー』を上演というおめでたいニュースも。50年前に生まれたとき、ベトナム戦争が泥沼化していて、社会的対立、世の中疲弊、ネガティブなことがたくさんあった時代だったと思うのですが、その中で楽観主義的な作品、『アニー』が必要だと思ったこの作品の作者たちがいるんだなと思うんです。楽観主義のアニー、ウォーバックスという大人それこそ利己主義的で、このウォーバックスがどう変わっていくのか、ご覧になる方にとっては何かしらの意味を持つ、そういう作品だと思います。社会のことを声高に何か批評することは決してないんですけど、この明るく無邪気な作品が持つその明るいメッセージ、前向きなメッセージ、これをご覧になった方々一人一人の中に根付いて、世の中をより良くするように前向きな姿勢を持ってくださったら嬉しいかな。そんなつもりで取り組んでいます。あと、今年の製作発表にはサンディが登壇します。”3人”の評価が高かったら来年以降はサンディだけで製作発表も考えてもいいかな(笑)」と語った。
それから出演キャストが登壇、まずは大人キャスト、ウォーバックス役の岡田浩暉、ハニガン役の須藤理彩、グレース役の愛原実花、ルースター役の赤名竜乃介、リリー役の浜崎香帆。岡田浩暉以外のキャストは引き続き続投。
まずは挨拶。
岡田浩暉「去年40周年、今年41周年を迎え、本当に多くの方々に届け続けている『アニー』の一員に加えさせていただけることを本当にありがたく光栄に思っております。しっかり務めたいと思います」

須藤理彩「一昨年去年に引き続き3度目お任せいただけて大変光栄です。ますますパワーアップして、暴れまくりたいと思います!」

愛原実花「子供の頃から大好きだったこの作品にまた参加させていただけることをとても嬉しく思います」

赤名竜乃介「去年に引き続き、またこの『アニー』の世界で、役に没頭できることをとても嬉しく思います、精進して参ります」

浜崎香帆「今年もリリーとして舞台に立たせていただけることを本当に光栄に思います。今年も表情筋豊かに務めてまいりたいと思います」

それからアニー役の二人、下山夏永、牧田花が登壇、会場が一気に華やかに元気ムードに。
MCより改めて大人キャストに質問、岡田浩暉にウォーバックス役初挑戦を改めて。
岡田浩暉「愛されて、上演され続けている作品、そしてこのウォーバックス役、もう素晴らしい諸先輩方そして素晴らしい俳優さんたちが演じられてきた役をさせていただくということでやっぱり緊張しております。先ほども山田先生がおっしゃったように、今この時代に今このときに見ていただきたい、世界中の人に見ていただきたいって個人的にすごく思っていまして。お話を聞いて、リンクしてるところが時代としてあるのかなと感じてます。『アニー』は子供が希望を持つ話であると同時に、大人たちがもう一度未来を信じ直す物語でもあるんじゃないかなって思っております。ウォーバックスは大人側の代表を担ってるようなところもあります。心の変容、移り変わりを大事にお届けしていきたいなと思っております」

須藤理彩には”暴れる”そのあたりもう少し詳しく、意気込みを含めて、とMCから質問。
須藤理彩「一昨年初めてハニガンを演じたときは、(それまで)自分が思っていたハニガンと、台本読んだときのハニガンのイメージが結構違っていて。単純に怖いだけの人じゃない、すごく。人間味のあるいろんな表情が見て取れたんですね。そういうところを膨らませて、ユーモアたっぷりに演じられたらなって思って意識したんですが、去年はグレイス役やルースター役が一新して、身を委ねて…そしたらあれ、同じ台本だよねこれっていうぐらい。まるで違う何か発見があって、気持ちの変化もあり、すごく刺激がありました。今回は初年度、去年で作ってきたハニガン+もっとダークな部分、人間の醜い部分、そういうダークな部分をもっと膨らませて、それが逆にお客様にとって滑稽に見えるというんでしょうか、基本中の基本に戻る感じで作っていけたらなと…一つでも多く笑いを取りたいです」
愛原実花には改めて意気込みを。
愛原実花「『アニー』はファンで子供のときから毎年見に行ってました。去年参加させていただいたのは自分にとって節目、ターニングポイントになった、とってもとっても大切な作品になりました。今年また再挑戦させていただけることはとても嬉しいです。今年はウォーバックス役を岡田さんが演じられるということで昨年とはまた違った雰囲気になるのではと想像しています。すらっとしてかっこいい方ですが、実はおちゃめな一面もあるのかな?いろんな面がある方なのかな?と思っているので、岡田さんの魅力を少しでも引き出せるよう頑張ります(笑)」
赤名竜乃介には子役への思いを。

赤名竜乃介「約1年前に制作発表をしたときのことを本当さっき楽屋で思い出してて。そのとき初めてアニーのお2人が歌ってくれた『Tomorrow』聞いて、上手すぎて、最初、本当勘弁してくれよって思ったのがすごい素直な気持ちで。でも一緒に稽古を重ねていく上で本当にみんな努力家だし、一生懸命だし、無邪気だし素直だし。もちろん大人キャストの皆様から勉強させていただくこととか、吸収させていただくこと多かったんですけど、子供達のみんなからももらったものってすごいたくさんありまして。去年が49公演、やっていく中で、どんどんもっとこうしたら面白いかもとか。なんかこうしたらもっとルースターらしく、なんか振る舞いをかもって思うと、もっとやりたいなって思ってたんです。なので今年もを演じさせていただけることが本当に光栄ですし嬉しいです。すごい厳しい目で見ると、去年の課題点を克服するチャンスでもあるなというのは個人的に思っているので、今年も一緒にこの2人を筆頭に頑張りたいと思います」
浜崎香帆には2年目となるリリーの意気込みを。
浜崎香帆「2年目も同じ役をさせていただくのは本当に嬉しく思います。2年目のプレッシャーも少しありつつも、やはり昨年、特にこの3人(ハニガン、ルースター、リリー)で同じシーンになることが多かったので、去年の今頃はちょっとまだタジタジしてて恥ずかしいなっていう部分があったんですけれど、去年49公演をやって、生まれたっていうんでしょうか、絆があるのでそれをうまく舞台上でも出していきたいなと思います。リリーはヒール役ではありますが、どこかチャーミング、そういう部分もあるのでそこをお客様にうまく伝えていけるように、私もふざけていきたいなと思います」
それからアニー役の二人、下山夏永、牧田花、二人とも小学4年生。決まった時の気持ちを。ちなみに下山夏永は初舞台。
下山夏永「受かると思っていなくて、歌ったときに夢か現実かわからなくなっちゃって。その後もう1週間くらいずっと信じられない気持ちで1週間過ごしてました。(MC:今はどうですか)今はもう大丈夫です」

牧田花「最高な気持ちででも自然に涙がワーッて出てきました。結果が発表される前に、神様と仏様に「弟の運と私の運をどっちも使っていいからお願いします!」ってお祈りしていたんです。だから、本当に名前が呼ばれて、とっても嬉しかったですけど、「弟ごめんよ!」と思っちゃったけど、でも、すっごく嬉しかったです(MC:「弟さんにはちょっとだけ優しくしてあげてください」)」

どんなアニーを目指していますか?と問いかけに。
下山夏永「山田さんから、瑞々しさがいいと言ってもらったのでそれを生かして、自然に演技ができたらいいなと思います」
牧田花「アニーらしいアニーを目指したいなって思います。私はオーディションのときからずっとアニーってどうやって歩くのかなとか。ずっと研究してきたので、舞台でもアニーにしか見えないって思ってもらえるようなアニーらしいアニーを演じたいなって思います」
アニー役の二人について山田和也は
「みんなの目を引くようになっていく子が毎年いるんです。この2人もそうだったっていうこと。下山夏永さんは舞台経験がないですが、すごく自然にいろんな喜怒哀楽が出てきてそういうものは見てる人の気持ちに伝わってくるのでそこは素敵かなと。牧田花さんは舞台の経験があるので、落ち着いてる感じであるとか、ダンスにしてもすごく自然なと即戦力的な頼もしい。今年はこの2人ですごく面白くなるんじゃないかなって思いました」
また、今日初めて大人キャストの面々に会った二人。
牧田花「物語からそのまま出てきたみたいでもう始まるんだって思ってもうドキドキしてます」
下山夏永「ずっと舞台で見ていた衣装がもう目の前にずらっと並んで!」

ここでキービジュアルがスクリーンに。二人の感想。
下山夏永「撮影したときにこういう図になるっていうのは聞いてたんですが、本当にこんなふうになるとは思ってなくてびっくりです」
牧田花「すごい!すごすぎて言葉が出てこないぐらい」
それから二人の『Tomorrow』歌唱、初披露。大人キャストの目がうるうる。歌い終わった瞬間に岡田浩暉が思わず「ブラボー!!!!」
岡田浩暉「泣いちゃいました!本当に強い声でね。この歌、歌われると僕は駄目だこりゃ…やっぱりすごいね」と率直な感想を。
それからサンディの3匹が登場。可愛らしいワンコ!名前も家康・おこげ・まつり、可愛い!

下山夏永「これから大変なこともあると思うんですけどからかわいいワンちゃんたちがいれば大丈夫かなって思います」
牧田花「もうかわいくてかわいくて。この前、サンディと稽古したときに、全然なついてくれなくて…次には仲良くなりたいと思います」
ここで質疑応答、地方公演の楽しみについて
下山夏永「有名なご飯とかいっぱい食べてみたいです」
牧田花「宮城に行ったことがなくて。私のチームのモリー役の板橋都杏ちゃんに昨日電話で聞いてみたら、いろんなかまぼこがあるよって言われて。あとは、商店街があるんですけど、そこに100円のシュークリームとか。あと、自分でかまぼこを焼けるみたいで。食べるだけ食べまくって帰りたいです」

あらすじ
舞台は 1933 年、世界大恐慌直後の真冬のNY。街は仕事も住む場所もない人であふれ、誰もが希望を失っていました。そんな中、どんな時も夢と希望を忘れないひとりの少女がいました。11 歳の赤毛の女の子、アニー(下山夏永・牧田花/W キャスト)です。11 年前に孤児院の前に捨てられていたアニーは、いつか本当の両親が迎えに来ると信じて暮らしています。
ある日、なかなか迎えに来ない両親を自分から探しに行こうと、院長のハニガン(須藤理彩)に見つからないよう、こっそり孤児院を脱け出しますが、すぐに警官に捕まって連れ戻されてしまいます。ふとしたきっかけで、大富豪オリバー・ウォーバックス(岡田浩暉)の秘書グレース(愛原実花)と出会ったアニーは、ウォーバックスの自宅で休暇を過ごすことになります。
前向きなアニーに魅かれたウォーバックスは、養女にしたいと考えますが、彼女は本当の両親のことが忘れられません。けなげなアニーの気持ちに心打たれたウォーバックスは、懸賞金をかけてアニーの両親を探そうとするのですが、お金を目当てに大勢の人々が自分こそアニーの親だと名乗りをあげ、なかにはルースター(赤名竜乃介)とリリー(浜崎香帆)という悪巧みをしている人物もいて・・・。
はたして、アニーは本当の両親を探し出すことができるのでしょうか?
<合格発表会レポ>
概要
公演名:丸美屋食品ミュージカル『アニー』
日程:2026年4 月 25 日(土)~5 月 11 日(月)
会場:新国立劇場 中劇場
出演:下山夏永、牧田花(W キャスト)、岡田浩暉、愛原実花、赤名竜乃介、浜崎香帆 須藤理彩 他
演出:山田和也
チケット一般発売開始:2026 年 1 月 31 日(土)10:00~
公演に関するお問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799
公式 HP:https://www.ntv.co.jp/annie/
東京公演主催/製作:日本テレビ放送網
協賛:丸美屋食品工業


