独特の世界観で人気を博している劇団おぼんろの第27回本公演「ヂャスヴュラ」が2月12日より開幕する。なんと、今回は全ステージ入場無料、完全投げ銭制。そして初の本多劇場公演となる。劇団の主力俳優であり、演技派のさひがしジュンペイが初の主演、さひがしジュンペイさんに初主演の思いや劇団のこと、作品についてお伺いした。


ーー主演に決まった時の感想をお願いいたします。
さひがし:「主演に決まった瞬間、正直『マジかよ…俺かよ』って声出ちゃいました(笑)。
でもすぐ後に、めちゃくちゃありがたい気持ちがドバーッと来たんですよね。
おぼんろって、毎回『これ以上ない』ってくらい全力でメンバー同士が物語を紡いでるのに、また新しい挑戦ができるってことが、ほんとにありがたくて。
主宰の拓馬から題名を告げられた時に「ヂャスヴュラ』の音の響きも面白いし、なんと言っても『死なない証明、物語る。』ってサブタイトルが熱いんで、気合い入った記憶があります。
しかも今回、下北沢の本多劇場で、演劇の聖地と呼ばれている場所です。歴史ある劇場に立てるのは俺みたいな90年代初頭から演劇をやってきた人間には素直に嬉しいですよね。そこに拓馬が『本多でしょう、さひがしさんに、やらせてあげたい』っていう思いもあったみたいで。そんな所は、劇団ならではですよね。笑)それで俺主役でいいのかよ?と。
でもまぁ長年、四人で一緒にやってきた、いつの間にか出来た信頼関係なんでしょうね。
主役です!と指名されたので。やりますよ。笑)
かなり重い想いが入った物語というプレゼントをもらった感じです。
何倍にもしてお返しする為に切磋琢磨して行きます



ーー 演じる役柄はどんなキャラクターですか?
さひがし:演じる役は、父母を知らず、モリノコセというイモリの育ての親に愛情深く育てられた
井の中の三匹の蛙の長男。次男、末っ子のポジティブな性格に助けられて乗せられて
きたけど、一人だと明るい未来を描くのに時間がかかるタイプ。
長男ではあるのだけれど、成長発展途上の最中。
一番どこか危ういカエルだけど(笑)人間くさい部分がたくさんあるキャラクター。
おぼんろらしいファンタジー要素が入ってますが、
すごくリアルな「生きてる実感」を追い求められる役だと思います
毎回、拓馬の書く役って「これ俺のことじゃん」って思う瞬間があるんですが、
自分自身と向き合わざるを得ない、苦しくて、でも美しい葛藤を抱えた演じがえのある役です。



ーー作品の見どころなどお願いいたします。
さひがし:見どころは、何と言っても「ヂャスヴュラ』の言葉に込めた想いをどこまで届けられるかだと思います。「死なない証明、物語る。」というテーマを、6人の語り部が純粋にぶつかり合って紡ぎ出すところ。おぼんろのいつものように、舞台と客席の境が曖昧になって、参加者(観客)の皆さんが物語の一部になる感覚が強い作品です。
言葉と身体と音楽がぎゅっと凝縮されて、観終わった後に「生きてる!」を問いかける。
参加者の皆様の胸に残って欲しい作品です。
すごく身近な痛みや希望が描かれてて、笑いも涙もあって。
6人だけの少数精鋭だから、一人ひとりの息遣いがダイレクトに伝わってきて、濃度が半端ないと思います。し、参加者の皆様に伝わる様にそうしたいですね。
音楽も今回めちゃくちゃいい。ある楽曲ではわかばやしが歌うシーンがあり、キャラクターとしてその情景を見ていますが、カッケーって鳥肌立ってます。


ーー稽古の様子は?
さひがし:今まさに絶賛稽古中! 粗通しが終わって、台詞を改めて感じ取り、ダンスの振りの確認、歌稽古と忙しいです。その中でも、みんな焦らず、笑顔多い稽古場だと思います。
舞台転換も何箇所かありまして、なんと!またまたセットが移動したりするので、それを俳優六人で動かすまでが演技なので怪我などないように細心の注意を払いつつ検証をしている真っ最中です。
6人だけって本当に濃いです。純度が高すぎて、毎日が本気でぶつかり合ってる感じがします。それはそうで何せ俺以外の5人はどの舞台でも主役はれる実力の持ち主たちですからね。
スタッフのサポートも一流で、俳優にプレッシャーかけずに的確に提案してくれるから、
こちらも自由に遊べてるんですよね。その場で出たアイデアなども次の日には
音楽が揃っていたり、小道具を用意してくれたりと、「もっと遊ぼうぜ!」って想いも感じとれて。
俳優、スタッフ、制作が、同じ目標に向かっている感覚が心地いいです


ーーさひがしさんにとって劇団おぼんろとは?
さひがし:おぼんろは、俺にとって「生きる意味を物語で証明し続ける場所」ですね。
あえて大袈裟に書きましたが、でも、本音の部分でもあります。
2009年から拓馬と出会って、倫平くん、めぐみ達と本公演を物語ってきましたが
毎回「これ以上ない」ってくらい4人が全力で、そして毎回新しい挑戦ができる。
なかなかそんな現場ないような気がしてます。
拓馬が「物語は世界を変える」って言い続けてるのを、俺も信じていたいなと思います。
ダラダラ生きがちだった俺が、ここでしか出せない部分を引っ張り出されて、成長させてもらってる。
今回は6人(もっと増えてる公演の時もあるけど)の少数でこんなに大きな世界観を作れるって、他にない贅沢だと思ってます。おぼんろがあるから、俺は俳優として、演出家として、まだまだやれるって思える部分もあるんです

ーー読者に向けてのメッセージを。
さひがし:2月、下北沢の本多劇場で待ってます!満席にしたいですね。
入場無料の「投げ銭」です。終演後、メイクもボロボロになったまま客席に出ていくます。これもまたイベント、作品の中のシーンかもしれない。などと思ってます、投げ銭、楽しんでください♪
『ヂャスヴュラ』−死なない証明、物語る。−
おぼんろをぜひ体感しに来てください。
6人だけのメンバーであの空間で、言葉と音楽と身体と心が全力でぶつかって生まれる物語。
きっと、あなたのこの作品の目撃が「生きてる証明」にもなるはずです。
予約まだの方、迷ってる方、ちょっとでも気になったらチケット取ってみてください。
何せまずは、入場無料ですから♪笑
本多の客席で、一緒に物語りましょう。
全力で届けます! 待ってますね〜!!

概要
日程・会場:2026年2月12日(木)〜15日(日) 下北沢・本多劇場
全ステージ投げ銭制
出演
末原拓馬
さひがしジュンペイ
わかばやしめぐみ
高橋倫平
井俣太良
塩崎こうせい
作・演出:末原拓馬
劇団公式サイト:https://www.obonro-web.com
作品特設サイト:https://www.obonro-web.com/obonro27th


