蒼井翔太×青木エマ サラ・ベルナールの『サロメ』インタビュー

蒼井翔太,青木エマetc.出演のサラ・ベルナールの『サロメ』、2月26日よりシアター・アルファ東京にて開幕。サラ・ベルナール役は蒼井翔太、青木エマのWキャストとなる。只今、絶賛稽古中、蒼井翔太さんと青木エマさんに役作りや作品についてお伺いした。


ーーこの作品のオファーを受けた感想をお願いいたします。

蒼井:世界的に有名な作品ですので、とてもプレッシャーを感じてはいましたが、朗読劇からお声がけ頂いていたこともあり、ならば青木エマさんと共に舞台までやりたいと熱が上がっております。

青木:私はオペラ歌手なので、朗読劇という物自体が初めてなのに、タイトルロール…?いいんですか?と震えました。

ーー「サロメ」と聞いて連想することをお願いいたします。

蒼井:ヴェールの踊り。他沢山ありますが、このヴェールの踊りに託されたいくつもの思いがやはり思い浮かびます。

青木:リヒャルト・シュトラウスのオペラ「サロメ」ですね。私は歌ったことがありませんが、大変な難曲で、ここだけの話、年端もゆかぬ少女を大ベテランが歌う作品というイメージです笑

ーー演じる役柄について。ご自身が考えるキャラクター像をお願いいたします。

蒼井:一見クールではあるがとても熱いおもいを秘めている大女優。
痛みを知っているからこそ、周りを思いやれ、自然と人が集まる大女優を目指したいです。

青木:大作家から作品を捧げられるほどの、自分の名前を冠した劇場を持つほどの、大女優。圧倒的なカリスマ性と、カンパニーを率いる責任感。ふとした時に見える弱さや挫折、チャーミングなところのある人物像と考えます。ハードルを上げていますが…!

ーーお稽古の様子はいかがでしょうか?今回Wキャストですね。

蒼井:朗読劇も青木エマさんとダブルキャストでお届けしてきました。お互いの作るサラベルナールは違うものがあります。その違いにも楽しみの要素がありますよね!

青木:蒼井さんはムードメイカーで稽古場を明るくして下さいますし、芝居のアイディアもお持ちなので、沢山刺激を頂いています。

ーー見どころをお願いします。

蒼井:やはり劇中劇でしょうか。サラベルナールと言う大女優が、男役から少女役まで演じ舞う姿は、1つの見所なのではないでしょうか。そしてサラのそばにいる登場人物たちもとても魅力的です。一人一人熱い思いを全力で注ぎ演じます。

青木:サロメといえば「ヴェールの踊り」。キミホさんの振付で踊らせて頂くのは、オペレッタ「チャルダッシュの女王」オペラ「カルメン」に続いて3回目です。この踊りは、作品の肝でもあります。またもやハードルが…。頑張ります。

ーー読者へのメッセージを。

蒼井:この作品が元から大好きな方も、初めて触れる方も、ここだけのサラベルナールのサロメを存分にお楽しみください。なかなかに苦しい内容の部分もありますが、戦っていく彼女、彼らたちをお見守りください。劇場でお待ちしています。

青木:朗読劇にもお運びくださった方の想像を壊さないように、出来れば…超えられるように。今回の舞台から見に来てくださった方には、再演を望んで頂けるように、稽古に取り組んでいます。
絵画界・文学界・演劇界のスター、ミュシャ・ワイルド・ベルナールがこんな関わり方をしいたのか、という史実とフィクション。それぞれの矜持と時代が起こすドラマを是非、観に来ていらしてください。

ーーありがとうございました。公演を楽しみにしております。

あらすじ
1895年、サラ・ベルナールのために急遽デザインした『ジスモンダ』のポスターで、アルフォンス・ミュシャはアール・ヌーヴォのスター・デザイナーとなり、サラはミュシャと6年間のデザイナーとしての専属契約を結んだ。ミュシャによって描かれたポスターの姿によってサラの演じたキャラクターは、その姿を永遠のものとしている。
物語は1899年、サラ・ベルナール劇場の来シーズンのオープニング演目のためのポスターをデザインするため、事前にインタビューをする約束をしていたミュシャが、サラが『ハムレット』でハムレット役を初めて演じた日の終演後、楽屋を訪ねるところから始まる。
「もう少女役をやることはないでしょうから」と言うミュシャに対し、54歳のサラは観客のいなくなった舞台で少女役のオフィーリアを演じて見せる。年齢、性別を超えてあらゆる名作の主役を演じてきたサラに対して、ミュシャは女優の表現力に深く感銘を受ける。「もうやり残した役はないのではありませんか?」と尋ねるミュシャにサラは世界初演を阻まれた『サロメ』を挙げ、当時の思い出話を始める。
時は1890年10月。パリでサラのためにヴィクトリアン・サルドゥが書いた『クレオパトラ』の初演が行われた際、オスカー・ワイルドが観劇に訪れ、終演後にサラに自分に芝居を書かせてくれるようにと頼む。題材は聖書からオリジナルに発展させた『サロメ』だと。
そうして初演を控えた1892年7月、ロンドンで上演する予定でリハーサルが進んでいた『サロメ』は、聖書の物語を舞台で演じること、そして聖人殺しが描かれることでロンドン当局から上演を禁止される。だがパリではロンドンの上演禁止の4年後、ワイルドが同性愛の罪で投獄された翌年の1896年には世界初演されることとなるのだった。しかしその場にはワイルドはおらず、サラがサロメを演じることはなかった。
その公演を変装して見たサラは、「サロメは自分にしか演じられない」と1899年の自らの劇場の新シーズン・オープニング演目とすることを決意し、密かに準備していた。新シーズンのポスターの題材が『サロメ』だと知り興奮するミュシャ。
ミュシャはサラの『サロメ』をどのように見たのか。そして、どのように描くのか。
史実では存在しないサラ・ベルナールの『サロメ』の知られざる物語をお送りします。

概要
タイトル:サラ・ベルナールの『サロメ』
日程・会場:2026年2月26日 (木) 〜 2026年3月1日 (日)シアター・アルファ東京
※開場は開演の30分前予定
※上演時間は休憩なしの2時間30分を予定
出演
サラ・ベルナール役:蒼井翔太/青木エマ
アルフォンス・ミュシャ役:和合真一
オスカー・ワイルド役:白柏寿大
ヴィクトリアン・サルドゥ役:横田龍儀
ヘロディアス役:原真善美
ヘロデ王役:鼓太郎
主任検閲官役:近藤貴郁/飛鳥翔世
マネジャー役:咲楽ゆうり
ア
ンサンブル役:高橋朋大