PARCO presentsピナ・バウシュ 「春の祭典」/「PHILIPS 836 887 DSY」、ジェルメーヌ・アコニー 「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」来日公演が、9月11日より東京国際フォーラム ホールCにて上演。
ダンスと演劇の境界を取り払うことで生まれた舞踊演劇(ダンス・シアター)の巨星 ピナ・バウシュの伝説の代表作「春の祭典」(音楽: イーゴリ・ストラヴィンスキー)。アフリカ13か国から結集したダンサー35名、総勢50名が来日、上演。
ピナ・バウシュ版「春の祭典」の日本上演は18年ぶり。初演の振付・演出をそのままに、本プロジェクトのために選ばれたダンサーたちが新たな息吹を吹き込みます。ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団のメンバーが、リハーサルを指導し、ピナ・バウシュ・ファンデーション(ドイツ)、エコール・デ・サーブル(セネガル)、サドラーズ・ウェルズ・シアター(イギリス)が共同製作した本作は世界各国の劇場で上演し、最高度の評価を獲得。「春の祭典」は、複雑なリズムや不協和音を多用したその革新性から、20世紀近代音楽の代表曲、豊穣を願うための生贄に選ばれた女性が踊り続ける様を鮮烈に描き出すピナ・バウシュ版「春の祭典」は、最高傑作のひとつだ。
今回の来日公演では、生前ピナ・バウシュが、コレオグラファーとしての最初期に創作、自らが踊った貴重なソロ作品「PHILIPS 836 887 DSY」(出演: エヴァ・パジェ)と、ピナ・バウシュ・フェローシップを通じて、ともに後進ダンサーの育成にもあたるなど、ピナと深い親交を持った”アフリカン・コンテンポラリーダンスの母 ジェルメーヌ・アコニー振付・出演「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」も同時上演。(この2作品は、いずれも日本初演)
メッセージ
サロモン・バウシュ
ピナ・バウシュ・ファンデーション 創設者、理事
「ピナ・バウシュ・ファンデーションの仕事は、ピナの作品をレガシーとして継承することにあり、「春の祭典」再上演のプロジェクトは、これまでの活動における大きな到達点となるでしょう。」
ピナ・バウシュ・ファンデーションの仕事は、ピナの作品をレガシーとして継承することにあり、「春の祭典」再上演のプロジェクトは、これまでの活動における大きな到達点となるでしょう。今回初めてピナ・バウシュ版「春の祭典」を演じるのは、古典的なダンスのトレーニングだけを受けたダンサーではなく、アフリカの伝統舞踊や、コンテンポラリーダンス、ヒップホップなど、全く異なる経験も持つダンサーたちです。アフリカン・ダンスの多くは大地との強い結びつきがあり、それはピナ・バウシュの「春の祭典」の重要な要素のひとつでもあります。
これまで、パリ・オペラ座バレエ団と、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団が、ピナ・バウシュ版「春の祭典」を上演しています。このヨーロッパの2つの主要バレエ団とのポジティブな経験を経て、より多くのダンサーたちがピナ・バウシュの作品を学び、上演してくれることを願うようになり、そのためのより広い枠組みも描くことができないかと思うようになりました。
パリ、ロンドンでのリハーサルは、ピナ・バウシュのアンサンブルのオリジナル・ダンサーのひとり、ジョー・アン・エンディコットが指導し、続くセネガルでのリハーサルも彼女が担当してくれます。この「春の祭典」の新しいプロダクションを上演する目的は、新たなダンサーたちに振付を教え、ピナ・バウシュの作品に関する知識や経験を与えることだけではありません。作品は形式的には変更されませんが、それでもまったく異なる、まったく新しいものになることでしょう。ダンサーたちひとりひとりの個人的な創作の旅を通して、動きやリズム、感情の部分にいたるまで、作品に新たな影響を与えることを目指してきました。
長年にわたり、ピナ・バウシュ・フェローシップの受賞者たちが、エコール・デ・サーブルを訪れ、新たな知見を得るなど、ピナ・バウシュ・ファンデーションとエコール・デ・サーブルの間には、さまざまな接点がありました。そしてその度に、一緒に仕事をしたいという好奇心が生まれたのです。このように数多くの交流を経て、今回のコラボレーションに至ったことは、とても自然な結果であったと感じています。
概要
PARCO presents
ピナ・バウシュ 「春の祭典」/「PHILIPS 836 887 DSY」
ジェルメーヌ・アコニー 「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」
来日公演
会期会場:2024年9月11日(水)-15日(日) 東京国際フォーラム ホールC
プログラム:
「春の祭典」
振付: ピナ・バウシュ
「PHILIPS 836 887 DSY」
振付: ピナ・バウシュ 出演: エヴァ・パジェ
「オマージュ・トゥ・ジ・アンセスターズ」
振付・出演: ジェルメーヌ・アコニー
主催・企画制作・招聘: パルコ
共催: サンライズプロモーション東京
後援: ゲーテ・インスティトゥート東京、ブリティッシュ・カウンシル、TOKYO FM、interfm
宣伝: る・ひまわり、スタジオアーキタンツ
宣伝美術: 岡本健デザイン事務所