映画看板絵師のドキュメンタリー「顔さんの仕事」新宿 K`s cinemaで上映延長。 秋田の映画館⟪御成座⟫の看板絵師 仲谷政信イベント登壇。 御成座では10月4日より!

台湾の映画館「全美戯院」を飾る絵看板を50年以上にわたって描き続ける看板絵師 顔振発(イェン・ヂェンファ)さんに密着したドキュメンタリー映画「顔さんの仕事 」が新宿K’s cinemaで上映中だが、好評に付き9月13日まで上映が延長された。

 

日本でも絵看板で作品を飾る映画館は数えるほどとなったが、その中のひとつ秋田県大館の映画館⟪御成座⟫で絵看板を描く仲谷政信が、今関あきよし監督、台南でドキュメンタリーをナビゲートする三留まゆみ(イラストライター)と共に新宿K’s cinemaでの上映後のトークイベントに9月6日 登壇した。

上映後に登壇した仲谷政信

「東京でデザインの勉強を始めた頃、この映画館の近くの新宿駅前には映画看板がずらっと並んでいました。その看板群に出会った時、衝撃的で圧巻されました。こんな看板を1回描けたらいいなと、ずっと漠然と思っていました。10年ほど前に御成座と縁があって、映画看板の絵を描き続けています。」と語る仲谷に、今関監督や三留からの「御成座さんにたくさんのスターさんや監督さんが訪れ。仲谷さんが描いた自身の映画看板を観てもらっていますよね」という問いに、「はい。そうですね。今、絵看板を掲げる映画館がほとんど無いので、自分の作品を看板に描かれたことがない監督さんが多く、わざわざ大館の御成座に来て、看板も見て喜んでもらって、、、。映画は作るだけでは完成でなくて、劇場で上映して、こうして観てもらって、初めて完成するんだ」と感慨を述べた。

その御成座で「顔さんの仕事」が10月4日から上映される。顔さんの看板を仲谷さんが描く。御成座に看板が掲げられるのが楽しみだ。

なお、シアターテイメントNEWSでは、近日、仲谷政信インタビュー記事を掲載予定

作品概要
現在の台南市下営区に生まれ、幼い頃から絵を描くのが好きだった顔振発(イェン・ジェンファ)。絵に対する才能を感じた家族は、看板職人の陳峰永の弟子に送り出した。1970年代は台湾映画界が盛り上がり、顔は1ヶ月に100から200枚もの手描き映画看板を描き、台南の映画館「全美戯院」の看板を制作から設置まで一手に引き受けた。だが生涯にわたる制作は、視力に大きな負担をかけ、医師が何年も前に、彼の網膜がひどく傷ついていることに気付き、右目はほぼ見えない状態に。それでも、顔振発は今も描き続けている。

企画 / 制作 / 監督:今関あきよし
出演:顔振発 三留まゆみ  柏豪
撮影:三本木久城 録音・音楽:種子田博邦 制作:太田則子 / 杉山亮一 編集:鈴木理 編集助手:三宅優里奈 台湾地図挿絵・題字:ヤマサキタツヤ 協力:全美戯院 / 日本台灣新聞社 / 台湾師範大学 / Chingwen Hsueh / 国立音楽大学/ 山本周史
配給:MAP|配給協力:ミカタ・エンタテインメント
製作:映画「顔さんの仕事」製作委員会
2024/日本/カラー/64分/16:9 ©︎映画「顔さんの仕事」製作委員会

上映情報
東京:新宿 K’scinema 8/31(土)-9/13(金)  ※9/7〜9/13 13:40回 1日1回上映
秋田:御成座 10/4(金)-
栃木:小山シネマロブレ 11/1(金)-
栃木:宇都宮ヒカリ座 12/13(金)-
愛知:シネマスコーレ 近日公開
長野:長野ロキシー 近日公開
大阪:シアターセブン 近日公開
和歌山:シネマ203 近日公開

公式HP :https://mikata-ent.com/movie/1858
X: https://x.com/imazekifilm2024