2014年、19年と、歴史ある日生劇場の舞台にふさわしい豪華キャストで上演を重ねてきたミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』が、25年1・2月に再々演。
ミュージカル界の“生ける伝説 “アンドリュー・ロイド=ウェバー” が、自身最大のヒット作『オペラ座の怪人』の後日譚として生み出した『ラブ・ネバー・ダイ』。
原作とされるフレデリック・フォーサイス作の小説『マンハッタンの怪人』、本作の製作のためにロイド・ウェバーがフォーサイスに執筆を依頼したものである。日本ではタイトルは『ラブ・ネバー・ダイ』とつけられた。グレン・スレイターが作詞、チャールズ・ハートがその補作を行ない、ロイド・ウェバーとベン・エルトンが脚本を執筆し、スレイターとフレデリック・フォーサイスがその補作を行なった。ガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』の展開には沿っていない。
製作発表会が都内で行われた。また、チケット購入のお客様から”幸運”な100名様がこの様子を見守る。
まずは、歌唱披露。
1曲目は『君の歌をもう一度』ファントムが謎の失踪を遂げて10年。彼はその間もクリスティーヌを想い続けており、その愛は膨らんでいく。彼のクリスティーヌを想う、作品を代表するナンバー。歌うのは初演(『オペラ座の怪人』も初演からファントム役)からこの役を演じ続けている市村正親と再演から登場の石丸幹二。もはやレジェンドと言われている市村正親の歌声、哀愁を帯びたファントムの想い、続いて石丸幹二登場、藝大の声楽科出身、朗々と歌い上げる。早々に『ラブ・ネバー・ダイ』の世界に。
2曲目は『懐かしい友よ』ファンタズマの舞台裏でクリスティーヌ、ラウル、メグ・ジリー、マダム・ジリーが10年ぶりに再会する。その再会を懐かしみつつも、それぞれが心に抱える想いを歌うナンバー。本番では絶対にあり得ない、2人のメグ・ジリーの共演。クリスティーヌは真彩希帆、メグ・ジリー、星風まどか&小南満佑子、マダム・ジリー、春野寿美礼、ラウルは加藤和樹。
3曲目は『負ければ地獄』10年ぶりにファントムがラウルの前に現れる。クリスティーヌをめぐる対決のナンバー。メラメラと心が燃え盛るような楽曲。ファントムはこれが初めての橋本さとしが、初役とは思えない貫禄を見せ、加藤和樹も、もちろん、負けない!
4曲目は『愛は死なず』ラストシーンでクリスティーヌが歌い上げるビッグナンバー。二人のクリスティーヌ、平原綾香&笹本玲奈。
それから会見が行われた。ファントム役の市村正親、石丸幹二、橋本さとし、クリスティーヌ役の平原綾香、笹本玲奈、真彩希帆、ラウル・シャニュイ子爵役の加藤和樹、メグ・ジリー役の星風まどか、小南満佑子、マダム・ジリー役の春野寿美礼が登壇。田代万里生と香寿たつきはスケジュールの都合で欠席。
まずは挨拶から。
市村正親「初演から演じています」
石丸幹二「2回目です。」
橋本さとし「新人の橋本さとしです(会場から笑い)。この歳で新人賞を総なめにしたいと思います」
平原綾香「今年でミュージカルデビューして10年目です。初めての挑戦がこの作品でした。舞台に立つ上でのいろんな大事のことを教わった作品、今年で3回目になります」
笹本玲奈「2014年の初演では、メグ・ジリー役でした。この公演で出させていただいて幸せです」
真彩希帆「初演からずっと観ていた作品です。出させていただいて嬉しいです」
加藤和樹「ラウル・シャニュイ子爵、初めてです。素晴らしいキャストの皆様、この作品に出させていただくこと、」嬉しく思います。田代万里生さんと共々、務めさせていただきます」
星風まどか「とても嬉しい、楽しみです」
小南満佑子「本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
春野寿美礼「先輩の背中を追いかけつつ、良い作品を目出して頑張りたいと思います」
それから質疑応答。
オファーを受けた時の感想として市村正親は「『オペラ座の怪人』から10年後のファントムのお話がある、と聞いて運命的な何かを感じた」と語るが、世界的ヒットミュージカル『オペラ座の怪人』の初演(1988年)でもファントム役を演じた。「やらざるを得ないと思った」とコメント。このミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』ではファントム役で”皆勤賞”。「こんなに幸せなことはない」と語る。88年の『オペラ座の怪人』の時点では39歳だったと語る市村正親。「初演の時には子どもがいませんでしたが、父親になり、その辺の心情は実感でやっています。今回もいい『ラブ・ネバー・ダイ』をお見せしたいと思います」と意気込みを。
平原綾香は実父が3年前に他界したそうで「市村さんが『寂しいな。おれがお父さんになってやるから』と。クリスティーヌにとってファントムは父親のような存在なので。市村さんにも優しくしてもらい、周りの人たちにも色々教えてもらいました」と感謝の言葉を。
石丸幹二は劇団四季に入団後まもなくミュージカル『オペラ座の怪人』にラウル役として出演している。「出演した時、ファントム役が市村さんでした。このチャンスを生かしていきたい」と語る。作品の歴史、『オペラ座の怪人』から始まり『ラブ・ネバー・ダイ』に怪人役として再演から参加。橋本さとしは今回初参加でファントム役。「初演を見させていただきました…市村さんの背中がかっこいいなーと。ファントム役は誰もが憧れる役です。まさか自分がやるとは思ってなかった。『ファントム役、やってるぞ』と当時の自分に言いたい。共演したい方々(市村正親、石丸幹二)とは一切、絡むことはありません(笑)」とコメント。平原綾香は「とにかく素晴らしい作品。当時、多分あの時いじめられていたら、ミュージカルやっていない」とコメント、会場は笑いに。また、同じくクリスティーヌを演じる笹本玲奈は「クリスティーヌは最後に全部持っていく、感動」とコメント。そのラストシーンは劇場で!真彩希帆も「心が洗われる作品…緊張しています」とコメント。
また、ファントムのクリスティーヌへのひたむきな愛が物語の芯になるが、”ファントムにアドバイスをするとしたら?”と聞かれた市村正親は「私そのものがファントムなので、わざわざアドバイスすることはありません」と会場を沸かせた。石丸幹二は「10年も思い続けてすごい」と語る。
最後に市村正親は「このミュージカルにはファントムの想いが詰まっています。気を引き締めて」とコメント。
会見最後には登壇したキャスト全員でタイトルを唱和。公演は1月17日より日生劇場にて。なお、ミュージカル『オペラ座の怪人』初演もこの劇場、まさに”怪人が住んでいる?!”。
配役
ファントム(トリプルキャスト):市村正親/石丸幹二/橋本さとし
クリスティーヌ(トリプルキャスト):平原綾香/笹本玲奈/真彩希帆
ラウル・シャニュイ子爵(ダブルキャスト):田代万里生/加藤和樹
メグ・ジリー(ダブルキャスト):星風まどか/小南満佑子
マダム・ジリー(ダブルキャスト):香寿たつき/春野寿美礼
フレック:知念紗耶 スケルチ:辰巳智秋 ガングル:加藤潤一
⻘木美咲希 石川 剛 尾崎 豪 川島大典 神澤直也 木村つかさ 咲花莉帆 白山博基 菅原雲花 鈴木満梨奈 高瀬育海 髙田実那 ⻑瀬可織 光由 村上すず子 安井 聡 吉田玲菜 (五十音順)
スウィング:熊野義貴 小峰里緒
※クリスティーヌの息子グスタフ役は、今後オーディションを経て決定。
キャスト出演スケジュールは下記公式HPにて
https://www.lnd2025.com/
概要
日程・会場:2025年1月17日(金)~2月24日(月・祝) 日生劇場
座席表:https://bit.ly/4bMGrDj
チケット料金:(全席指定・税込)
S席:平日16,000円/初日・土日祝16,500円
A席:平日11,000円/初日・土日祝11,500円
U-25:平日・土日祝共通7,500円(当日引換券)
ファンタズマシート:平日・土日祝共通20,000円 ※ホリプロステージ、TBSチケットのみ取扱
Yシート:2,000円(20歳以下対象チケット 当日引換券)※ホリプロステージのみ取扱い
主催:TBS/ホリプロ/読売新聞社
企画制作:ホリプロ
公式サイト:https://www.lnd2025.com/