三浦宏規, 髙橋颯 etc ミュージカル『ジェイミー』稽古場イベント&特別番組OA

ミュージカル『ジェイミー』が、7月9日より東京建物 Brillia HALLにて上演。その稽古場公式イベントレポが届いた。

6月12日、ミュージカル『ジェイミー』の全キャストと演出家が参加する、「稽古場お披露目&取材会」が行われた。本イベントは「稽古場のぞき見Instagram Live」として生配信も実施された。 なお、『ジェイミー』の特別番組が7月6日(日)27:00よりフジテレビにてOA。※関東ローカル

全員集合写真

前半パートでは、楽曲を中心にいくつかのシーンを披露。さらに各シーンの間には、振付も手がける演出ジェフリー・ペイジによるノートの時間も設けられ、よりリアルな稽古場の風景を垣間見ることが出来た。1曲目の「誰も知らない」は、ジェイミー・ニュー役の髙橋颯(WATWING)、プリティ役の唯月ふうか、ディーン役の神里優希ほか、若手キャスト中心のポップなナンバー。中盤にはミス・ヘッジ役のかなで(3時のヒロイン)も登場した。

左から)かなで、小向なる、星野勇太、MAOTO、髙橋颯、神里優希
左から)元榮菜摘、小向なる、澤田真里愛、髙橋颯、かなで、東間一貴、神里優希、里中将道
左から)東間一貴、唯月ふうか、神里優希、リコ、里中将道、髙橋颯、小向なる、元榮菜摘、澤田真里愛、星野勇太

2曲目の「乗り越えるの」は、夢へと踏み出すジェイミーと、そんな彼の背中を押すドラァグクイーンとのパワフルなナンバー。ジェイミー役(Wキャスト)の三浦宏規のピュアな魅力も光るが、やはり目を奪われるのはドラァグ・クイーン4人衆だろう。ロコ・シャネル役の石川禅、サンドラ・ボロック役の岸祐二(※ジェイミー父との2役)、ライカ・バージン役の泉見洋平、トレイ・ソフィスティケイ役の渡辺大輔が扮装姿で登場すると、共演者やスタッフから大きな歓声が上がる。

左から)三浦宏規、石川禅
左から)渡辺大輔、岸祐二、泉見洋平、三浦宏規、石川禅
左から)泉見洋平、岸祐二、渡辺大輔、石川禅

3曲目の「限定モノ」は、ジェイミーがまさに“限定モノ”のプロムドレスを母親のマーガレット・ニューとレイに披露するナンバー。ジェイミー役の髙橋、マーガレット役の安蘭けい、レイ役の保坂知寿によるコミカルなやり取りが楽しい。※今回の披露ではドレス未着用

左から)髙橋颯、保坂知寿、安蘭けい
左から)ジェフリー・ペイジ、保坂知寿、髙橋颯

4曲目の「噂のジェイミー」は、ドラァグクイーンデビューを果たしたジェイミーの話題で持ち切りの教室が舞台。プリティ役(Wキャスト)の遥海、ディーン役(Wキャスト)の吉高志音ら、生徒たちの興奮が伝わるダンサブルなナンバーで、作品を象徴する、耳馴染み抜群の1曲。

左から)東間一貴、遥海、澤田真里愛、栗山絵美、元榮菜摘
左から)遥海、東間一貴、澤田真里愛、リコ、里中将道、元榮菜摘、小向なる、吉高志音、星野勇太、MAOTO

最後の5曲目「我が子、あなたの子」は、三浦と安蘭が子として、親として、お互いを思いやる美しい心を歌い上げる感動的なナンバー。

左から)安蘭けい、三浦宏規

後半パートは、演出家とキャストへの質疑応答。初演から母としてジェイミーを見守ってきた安蘭が、「(三浦)宏規くんは初めて、(髙橋)颯くんは初演に続き2回目ですが、宏規くんは初めてとは思えないし、颯くんは2回目とは思えなくて……」と切り出すと稽古場にドッと笑いが。すると「それは悪い意味ではなく(笑)、ふたりともすごくフレッシュながら、それぞれ全然違うジェイミーになっていると思います」と続ける。安蘭や三浦から「パパよりもパパ」と言われるレイ役の保坂は、「ジェイミーとしてだけでなく、ジェイミーを演じている彼らをすごく応援したくなるんです」と語るその口調は、非常に優しく温かい。

芸人として大人気のかなでは、本作でミュージカルデビュー。一番の強みは「声量」と明かし、「この声の大きさを糧に、生徒たちをまとめていきたい」と教師役としての意気込みを語る。さらに「芸人だけど、ミュージカルもやれるんだっていうのを見せられたら」と次回作への期待も含ませた。

「ドラァグクイーンの扮装をすると、なにも怖くなくなるんです」と自信に満ちた表情を見せるのは、初のドラァグクイーン役に挑む渡辺。報道陣に向け、「“綺麗”って書いておいてください(笑)」とアピールも忘れない。初演からの続投で伝説のドラァグクイーンを演じる石川は、「4年前の初演は(コロナ禍で)マスクをしながらの稽古でしたが、今回はこんなにオープンな稽古場で毎日楽しいです。ただ世の中的には、よもや多数派と少数派が争うような、4年前よりももっと怖い時代になってしまった気がして……。前回は少し華美に、ドラマチックに演じていましたが、こんな今だからこそ、リアルに演じられたらと思っています」と力強く語った。

演出・振付 ジェフリー・ペイジ

演出のジェフリーは、この前日の稽古を振り返りつつこう語る。「ディーンがジェイミーの手を取るという瞬間の稽古をしたのですが、これは自分と一番対立していた人間に対し、自分の中でどんな落としどころを見つけられるのか、という瞬間を象徴していると思います。そしてそれは、この現代社会を比喩的に表していると僕は思っていて。ぜひお客様にも、そういった点をこの作品の中から見出していただきたいと思っています。」

左から)三浦宏規、髙橋颯

三浦と髙橋からのメッセージ。

三浦:「この作品の登場人物はみんな完璧ではないですし、間違いも犯します。でもそれを認めて、乗り越えて、強くなる。そんなメッセージを僕自身、ジェイミーを演じながらもらっているような気がして。きっとお客様にとっても、自分の人生を見返す機会になるような、そんな作品になるのではないかと思います」。

髙橋:「キャストの皆さん一人ひとりがすごく輝いていて、パワフルで、そして愛に満ちています。そんなカンパニーだからこその相乗効果が生まれていると思いますし、ぜひそのエネルギーを、お客様とも交換し合えたら嬉しいです」

(撮影:渡部孝弘/取材・文:野上瑠美子)※一部編集部にて抜粋

概要
会期会場:2025年7月9日(水)~7月27日(日) 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
主催:ミュージカル『ジェイミー』製作委員会
チケット:ホリプロステージにて販売
・プロムシート:平日14,500円/土日祝15,000円* ※予定枚数終了
・S席:平日13,000円/土日祝13,500円
・A席:平日9,000円/土日祝9,500円
・B席:平日6,000円/土日祝6,500円
・Go Jamieチケット(25歳以下当日引換券):平日6,500円/土日祝7,000円
・Yシート(20歳以下当日引換券):2,000円(3月24日~3月30日販売)* ※予定枚数終了
・注釈付S席:平日12,500円/土日祝13,000円[6月28日~販売]
* ホリプロステージのみ取扱 詳細:https://horipro-stage.jp/news/jamie2025_ticket/

アフターパーティー(アフタートークイベント)
7月10日(木)18:00[三浦宏規、髙橋颯、安蘭けい]
7月13日(日)17:00[三浦宏規、遥海、神里優希、星野勇太]
7月16日(水)18:00[髙橋颯、澤田真里愛、東間一貴、MAOTO、リコ]
7月18日(金)18:00[安蘭けい、保坂知寿、かなで、栗山絵美]
7月20日(日)17:00[石川 禅、岸 祐二、泉見洋平、渡辺大輔]
7月22日(火)18:00[唯月ふうか、吉高志音、小向なる、里中将道、元榮菜摘]

その他イベント情報:https://horipro-stage.jp/news/jamie2025_event/

キャスト
ジェイミー・ニュー:三浦宏規/髙橋颯(WATWING)
マーガレット・ニュー:安蘭けい
プリティ:唯月ふうか/遥海
ディーン・パクストン:神里優希/吉高志音
ベックス:小向なる
サイード:里中将道
ファティマ:澤田真里愛
ミッキー:東間一貴
サイ:星野勇太
リーバイ:MAOTO
ベッカ:元榮菜摘
ヴィッキー:リコ(HUNNY BEE) ※五十音順
ライカ・バージン:泉見洋平
トレイ・ソフィスティケイ:渡辺大輔
ミス・ヘッジ:かなで(3時のヒロイン)
ミス・ヘッジ(女性役U/S):栗山絵美
ジェイミー父/サンドラ・ボロック:岸祐二
レイ:保坂知寿
ヒューゴ/ロコ・シャネル:石川禅
学生スウィング:山村菜海、増山海里
※ミス・ヘッジ役のかなで(3時のヒロイン)が出演しない回がございます。該当回はアンダースタディの栗山絵美がミス・ヘッジ役で出演いたします。
スタッフ
HoriPro in association with Nica Burns presents By Dan Gillespie Sells and Tom Macrae From an original idea by Jonathan Butterell
音楽:ダン・ギレスピー・セルズ 作:トム・マックレー 日本版演出・振付:ジェフリー・ペイジ 翻訳・訳詞:福田響志 音楽監督:前嶋康明 美術:石原 敬 照明:奥野友康 音響:山本浩一 映像:石田 肇 衣裳:十川ヒロコ ヘアメイク:宮内宏明 歌唱指導:吉田純也 演出補:元吉庸泰 稽古ピアノ:太田裕子 演出助手:宗田梁市 振付助手:隈元梨乃 舞台監督:幸光順平 企画制作:ホリプロ

ツアー
大阪:2025年8月1日(金)~3日(日) 新歌舞伎座
愛知:2025年8月9日(土)~11日(月祝) 愛知県芸術劇場 大ホール

公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/jamie2025/


HoriPro in association with Nica Burns presents
By Dan Gillespie Sells and Tom Macrae
From an original idea by Jonathan Butterell

Orchestrations by Dan Gillespie Sells
Original Director Jonathan Butterell
Original Choreographer Kate Prince
Original Music Supervisor Theo Jamieson

Inspired by the Firecracker documentary film Jamie: Drag Queen at 16

Originating UK Theatre Sheffield Theatres

For all booking and licensing enquiries contact:
RGM Productions, 50A Kingsway Place, London EC1R OLU (UK)
Email: garry@rgmproductions.co.uk
Telephone: (+44) 20 7253 0410

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