
1925年7月12日生まれの作曲家 芥川也寸志の生誕100年記念コンサートが、7月20日に開催される。演奏は、藤岡幸夫の指揮、日本の作曲家を専門に演奏する管弦楽団・オーケストラ・トリプティークと芥川の生誕100年記念する合唱団。芥川が「私の映画音楽の集大成」と言い残した映画『八つ墓村』の音楽は、第1回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞し、日本映画史に燦然と輝く傑作。会場は、芥川が生まれ育った田端に程近い、東京の王子のホール、北とぴあ。
しかし、その楽譜は、紛失されていた。約半世紀もの間、紛失されていた幻の楽譜が発見されたのは、コロナ禍。芥川の知人(故人)の蔵書から発見され、芥川夫人の手元に返却された。

100本以上の映画音楽を担った芥川の中でも重要な本作の再発見は、音楽界・映画界にとって快挙であると言える。この貴重な楽譜により演奏される。
この演奏会では、『八つ墓村』の映画音楽を組曲として初披露される。オリジナルスコアの重厚な響きとドラマチックな展開が織りなす芥川サウンドの真髄を堪能できるコンサートとなる。曲目はは他に、芥川の代表的な作品も演奏される。
生誕100年の今年、芥川也寸志の音楽遺産を後世に伝えるこの歴史的プロジェクトによる演奏は注目だ。

概要
日時:2025年7月20日(日) 14:00 北とぴあ・さくらホール
指揮:藤岡幸夫
演奏:オーケストラ・トリプティーク
コンサートマスター:三宅政弘
合唱指揮:白井智朗
混声合唱:生誕100年記念合唱団
演奏曲目:オール芥川也寸志プログラム
交響管絃楽のための前奏曲(1947)
交響三章(トリニタ・シンフォニカ)(1948)
交響管絃楽のための音楽(1950)
交響組曲「東京」よりアレグロ・オスティナート(1986)
『いのち』(1988)
映画音楽「八つ墓村」(1977)より
主催:オーケストラ・トリプティーク
協力:芥川眞澄(芥川也寸志未亡人)、全音楽譜出版社、松竹音楽出版
後援:音楽之友社、日本作曲家協議会、日本現代音楽協会
企画プロデューサー 西耕一
サントリー芸術財団 佐治敬三賞推薦コンサート
チケット:一般 5000円、大学生 1000円 自由席
6月5日(木)10:00~販売開始
チケット扱:キョードー東京 、ぴあ、イープラス、ローソンチケット
電子チケット扱:teket、BASE、Peatix
事務局のみ取扱;小中高生100円チケット
問合:070-5464-5060