
夏休みに国立映画アーカイブ(東京・京橋)で開催する「こども映画館」が、今夏も開催。

「こども映画館」は、こどもたちが映画館に集まり、みんなと一緒に大きなスクリーンを見つめる映画体験ができる企画。上映前
には作品の紹介や映画フィルムについての解説なども実施。映画という文化芸術の素晴らしさを大画面で体験。豊かな情操と高い映像リテラシーを育むことを目的に実施されている。
イベント内容:イベントは4つのプログラムで、7月25日・26日と8月1日・2日に開催。7月と8月でテーマ設けられいて、やなせたかし演出のアニメーションから、活弁・伴奏つきで楽しむ無声映画まで幅広くラインナップ。
7 月のプログラムは、『それいけ!アンパンマン』原作のやなせたかしによる『やさしいライオン』と、手塚治虫原案の『ある街角の物語』のアニメーション二本立てや、三船敏郎扮するタクシー運転手が主役の『吹けよ春風』を上映。
8 月のプログラムは、活弁・生演奏つきで、主題歌と一緒に楽しめる『温泉悲話 三朝小唄』や、ヒロインのハチャメチャな活躍が楽しいハリウッドのコメディ『娘十八冒険時代』といった無声映画で_
■7月25日[金]14:00-15:35
心を通わせるのは人間だけじゃない
さまざまな生きものたちの感情を繊細に描いた、手塚治虫率いる虫プロダクション製作のアニメーション2作品。その時々の感情を豊かに綴る音楽にも注目
〇『やさしいライオン』(1970年)
日本/原作、演出、作詞、美術:やなせたかし/27分/カラー
『それいけ!アンパンマン』原作のやなせたかしによる、子どもを失った母犬と母を失った赤ちゃんライオンの深い心のつながりを描いたミュージカル・アニメーション。
〇『ある街角の物語』(1962年)
日本/演出:山本暎一、坂本雄作/39分/カラー

少女やネズミの一家、ポスターに描かれたキャラクターたちなどのさまざまな感情が行き交う中で、戦火にさらされていくある街角の物語。原案・構成も手塚治虫。
■7月26日[土]14:00-15:35
タクシーに乗って、東京の街をドライブしよう!
黒澤明と監督の谷口千吉が一緒に脚本を担当し、主演の三船敏郎をはじめ、スクリーンを彩ったスター達がたくさん登場。銀座や東京駅、新橋駅など、国立映画アーカイブ周辺がロケ地になっている。
〇『吹けよ春風』(1953年)
日本/監督:谷口千吉/82分/白黒

タクシー運転手の松村は、自分の仕事がお気に入り。バックミラーに映る人間模様が面白いからだ。不器用で優しい松村と個性豊かな乗客たちとの、歌あり、アクションあり、笑って泣ける8つのエピソード。
■8月1日[金]14:00-15:35
“歌のある無声映画”で旅してみよう [活弁と生演奏]
無声映画には、生演奏やレコード伴奏だけでなく、主題歌といっしょに楽しむ映画もありました。鳥取県の三朝温泉で撮影されたそんな“小唄映画”の世界へ行ってみましょう。★みんなでいっしょに唄えるかな?!
〇『なまくら刀』[デジタル復元・最長版][白黒ポジ染色版] (1917年)
日本/監督: 幸内純一/4分/染色
現存する最も古い日本のアニメーションから、映画の表現を見てみよう。
〇『温泉悲話 三み朝ささ小こ唄うた』(1929年)
日本/監督:人見吉之助/57分/白黒三朝温泉の村娘・お久が、祭りの日に東京の画家と出会い、恋におちる‥。
ステージ出演:弁士:尾田直彪 / 伴奏・唄:坂本真理
※当日は、入場者全員に『なまくら刀』で映画の表現や歴史を学べる記入式の鑑賞ツール「みんなの映画がっこう」配布。
■「みんなの映画がっこう」
8月2日[土]14:00-15:35
ハリウッドのコメディを楽しもう![活弁と生演奏]
島の療養所にやってきたバーバラを待ち受けるのは、医者と患者になりすましたギャングたち。彼らを信じて疑わないバーバラとギャングたちのおかしな会話と、見事なアクションが魅力の無声映画を上演。 ※英語字幕、弁士の日本語の説明で上映
〇『娘十八冒険時代』(1928年)
アメリカ/監督:グレゴリー・ラ・カヴァ/69分/白黒
大富豪の娘バーバラは、島で療養することに。だけど、そこはお酒の密輸をはたらくギャングたちに乗っ取られていた! 彼女にギャングのボスの魔の手がしのび寄るとき、止めに入ったのは……。
ステージ出演:弁士:大森くみこ / 伴奏:天宮遥
来場者の描いた絵を入場時に集めて、上映後にそれをつなげたアニメーションを投影する企画「みんなでつくるアニメーション」実施。
ステージ出演者:活弁・生演奏 (8月1日・2日)
弁士:尾田直彪(8月1日)、大森くみこ(8月2日)/ 楽士:坂本真理(シンセサイザー)(8月1 日)、天宮遥(電子ピアノ)(8月2日)
概要
企画名:こども映画館 2025年の夏休み
会場:国立映画アーカイブ 小ホール
日時:2025年7月25日(金)- 26日(土)、8月1日(金)-2日(土) 各日 14:00
定員:151名(全席自由)
*事前申込制。7月4日(金) 16:00受付開始。定員に達し次第締切。
料金:中学生以下 無料/一般 520円/高校・大学生・65歳以上 310円 (当日支払)
・各回、研究員による解説付き 各日 14:00〜
・こども(中学生以下)の引率・付添ではない大学生以上の方の申込は対象外。
・余席の場合、上映日の週の火曜日から高校生のみでの参加を募集。(入場料金:310円)
・高校生は単独での参加。保護者等、付添の方の参加不可。
問合:050-5541-8600
詳細:ウェブサイト参照