『ピーター・ブルックのマハーバーラタ 8K修復版』世界初の8K高画質上映7月25日@PARCO劇場 プレトークも_

現代演劇のすべてを変えたと言われる“舞台の魔術師”ピーター・ブルック。新たなプロジェクトを劇場で体験できるのは、日本では10年ぶり!! 全演劇、映画ファン必見 伝説の代表作が最先端技術で鮮やかに蘇る。
2025年7月25日、PARCO劇場にて、『ピーター・ブルックのマハーバーラタ 8K修復版』の8Kワールドプレミア上映会を開催。昨年9月第81回ベネチア国際映画祭での公開を経ての一夜限り。

舞台芸術のみならず、映画、アート、そして文化全体に大きな影響を与えてきたブルックの代表作を、劇場空間で、かつてない超高精細映像と音響で体験できる極めて貴重な機会。

ピーター・ブルック(左)とサイモン・ブルック(右)親子
収集されたオリジナルフィルムとサイモン・ブルック   (C)Brook Productions

映像版「ピーター・ブルックのマハーバーラタ」は、1989年のベネチア国際映画祭で公式セレクション作品として初めて上映され、その後、世界中で公開。オリジナルの音声素材やネガフィルムは、複数のラボに散逸し、それらをすべて集めるまでには、長い年月をかけた壮絶な闘争、訴訟、そして多くの血と汗と涙を必要とし、遂には、全3,451リールのフィルムを再統合することに成功。
音声に関しては、34/35ミリの磁気音声テープが、長年の保存環境の影響で互いに張り付いてしまい、深刻な損傷を。この修復作業では、特殊なオーブンで数時間かけて51°Cに加熱することでテープの状態を改善し、その後デジタル化が可能に。こうして、音声の復元と保存が実現され、オリジナルのステレオ音声は5.1チャンネルにリマスタリングされている。
映像については、オリジナルのネガフィルムを使用して、8K高画質でスキャンされ、16ビットのカラー深度で処理。
この復元作業は完全8Kの超高精細画質で実施され、Phoenix、Diamantというソフトウェアを使用して実施。
プロジェクト全体で膨大なデータ量(450テラバイト)を処理する必要があったため、これらのソフトウェアは特別に改良もされ、この復元プロジェクトは、サイモン・ブルックの監修のもとで、TransPerfect Media Franceによって行われた。

概要
PARCO デジタル・アーカイブ・シアター2025
<PARCO & EPAD 特別上映企画>
ピーター・ブルック生誕 100 周年記念
ピーター・ブルックの『マハーバーラタ 8K 修復版』 ※8K 世界初上映
会期会場:2025年7月25日(金)18:00 PARCO劇場
演出:ピーター・ブルック
脚本:ピーター・ブルック  ジャン・クロード・カリエール  マリ・エレーヌ・エティエンヌ
出演: ピーター・ブルック・カンパニー
◎英語(日本語字幕あり) 173分(途中休憩なし)
日本語字幕: 安宅典子 字幕監修: 大木シエキエルチャック絢深
※本作はピーター・ブルック監督による舞台『マハーバーラタ』の映像化作品、ライブパフォーマンスの収録作品ではない。

上映前プレトークイベント開催!
登壇者: サイモン・ブルック、土取利行(『マハーバーラタ』音楽監督)  司会: 山口宏子(朝日新聞記者)
※18:00より上映前プレトークイベントを実施(30分程度予定)。若干の休憩をはさみ、本編173分(途中休憩なし)の上映。
※本上映回のチケットを持った来場者が対象。鑑賞時と同じ座席で観覧。※上映後のアフタートークはなし。