戦後80年 ミュージカル「バウムクーヘンとヒロシマ」広島にて上演 コメントも_

1919年3月4日。日本で初めてバウムクーヘンが販売されたのは、広島にあった物産陳列館。のちに産業奨励館と名前を変えたあと、1945年8月6日を境に、原爆ドームとよばれるように。戦後80年の節目の年に、ミュージカル「バウムクーヘンとヒロシマ」が広島にて11月16日に上演。
本作は産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞した、著巣 山ひろみ、絵 銀杏早苗による同名の児童書を2023年にイッツフォーリーズによりミュージカル化した作品。日本で初めてバウムクーヘンを焼いたのは、捕虜として広島に連れてこられたカール・ユーハイム。売りに出された場所は、のちに原爆ドームとよばれるようになる建物だった、という実話をもとに、カールが捕虜として収容されていた広島県の似島を少年・颯太が訪れたことから、平和の大切さを学ぶ物語。脚本・作詞はTOKYOハンバーグの大西弘記が、演出は青年座の磯村純が務め、子どもたちはもとより、幅広い世代に好評を博し、この度、被爆80周年記念事業として、物語の舞台となる、広島市での公演が決定。
日本でのバウムクーヘンの歴史と、ふたつの世界大戦を通して、平和とは何かを考える作品となっている。

前回公演 より

広島市長 松井一實より
ミュージカル「バウムクーヘンとヒロシマ」は、大人からこどもまで楽しめる親しみやすい内容でありながら、平和の大切さを学ぶことができる作品です。
被爆80周年という節目の年に本ミュージカルを広島において開催することで、多くの方に似島と戦争の関わりを知ってもらい、平和について考えるきっかけとしていただきたいと考えています。
真の世界恒久平和の実現を願う「ヒロシマの心」を、こどもたちを始め、多くの若い世代につないでいくための貴重な機会ですので、広くPRをお願いします。

株式会社ユーハイム 代表取締役社長 河本英雄より
バウムクーヘンが食べたくなった。
お父さん、お母さんと。お爺ちゃん、お婆ちゃんと。みんなで。
このミュージカルを観終わって、真っ先にそう思った。
今日はバウムクーヘンの層を一枚ずつ剥がしながら食べよう。颯太の気持ち、お爺ちゃんの思い、そしてカールさんの生き様が、層の間に詰まっているから。それを一口一口と噛み締める度に、幸せを感じるお菓子だから。
みんなと、バウムクーヘンが食べたくて食べたくて、仕方がなくなってきた。

《あらすじ・みどころ》
1919年、日本で初めてバウムクーヘンが販売されたのは、広島市にあった物産陳列館でした。のちに産業奨励館と名前を変えたあと、1945年8月6日を境に、原爆ドームとよばれるようになったのです。
ふたつの戦争を越えたバウムクーヘンの夢がつなぐ、あしたへのグレートジャーニー。

颯太は広島に住む小学生。1学期最後の日、颯太は夏休みに似島(にのしま)で行われるピース・キャンプのチラシを受け取りました。キャンプではバウムクーヘン作りが体験出来ると書いてあり、颯太はキャンプに参加したくてたまりません。なぜなら颯太は大好きなおじいさんがいつもお土産に持ってくるバウムクーヘンが何より大好物だから。自分でバウムクーヘンが作れるなんて!颯太がキャンプへ参加したいとお母さんにせがんでいると、おじいさんが颯太の家にやって来ました。颯太から似島へ行く話を聞いたおじいさんは、自分の父もバウムクーヘンが好きだったこと、そして、日本で初めてドイツ人がバウムクーヘンを作ったことを話し始めます。それは、100年以上も前、颯太のひいおじいさんが子どもの頃のお話でした……。

原作は、第68回産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞した、巣山ひろみ原作の「バウムクーヘンとヒロシマ」。似島を訪れた小学生の颯太が、日本で初めてバウムクーヘンを作ったカール・ユーハイムのことを知り、平和の尊さを学んでいく物語です。
脚本・作詞はTOKYOハンバーグの大西弘記、演出は青年座の磯村純が担当。颯太のおじいさん役はミュージカル界の重鎮・石鍋多加史がつとめます。バウムクーヘンの夢がつなぐ平和のバトン。バウムクーヘンを食べるとき、あなたもカールに思いを馳せてみてください。

概要
被爆80周年記念事業
ミュージカル「バウムクーヘンとヒロシマ」
会期会場:2025年11月16日(日) JMSアステールプラザ
原作:巣山ひろみ(くもん出版刊)
脚本・作詞:大西弘記(TOKYOハンバーグ)
演出:磯村 純(青年座)
出演
森山真衣、半澤 昇
森 隆二、堀内俊哉、鈴木彩子
大川 永、成観 礼、吉田美緒
田中桃羽、鳴 梓紗、堀内 穣
石鍋多加史

音楽:田中和音
美術:根来美咲(青年座)
振付:明羽美姫(イッツフォーリーズ)
照明:鷲崎淳一郎(ライティングユニオン)
音響:返町吉保(キャンビット)
衣裳:富永美夏
歌唱指導:佳田亜樹
舞台監督:赤坂有紀子
絵・題字:銀杏早苗
制作:鎌田奈々美
プロデューサー:𡈽屋友紀子
特別協賛:株式会社ユーハイム
協力:株式会社くもん出版
劇団青年座、サンビーム、TOKYOハンバーグ
助成:文化庁「劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」
主催:ミュージカル「バウムクーヘンとヒロシマ」広島公演実行委員会
企画・制作:株式会社オールスタッフ
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

WEB:https://www.allstaff.co.jp