東京二期会 ベルリオーズ『ファウストの劫罰』音楽×映像の融合が生み出す“没入体験” 12月上演

東京二期会は、今年9月にリオープンした東京芸術劇場にて新たに始動する「東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ」の第1弾として、エクトル・ベルリオーズ作曲『ファウストの劫罰』を上演12月13日・14日に上演する。
フランスの俊英指揮者マキシム・パスカルと、演劇・映像界の鬼才上田大樹がタッグを組み、クラシックの枠を超える新時代のオペラ体験を創出する。ザルツブルク音楽祭でのエトヴェシュ『三人姉妹』新制作。東京二期会7月『くるみ割り人形とイオランタ』でも聴衆を魅了したマキシム・パスカル。フランス近代作品はもちろんのこと、古典から現代作品までを自在に振り分ける手腕は欧州各地で高く評価され、2026/27シーズンからはベルリン・ドイツ・オペラ首席客演指揮者に就任する。若きマエストロが、フランス近代音楽の先駆をなすベルリオーズに期待したい。

(c)Guillaume de Sardes

映像クリエイターの上田大樹は、劇団☆新感線での舞台映像をはじめ、宝塚歌劇団、スーパー歌舞伎Ⅱなど数々の大舞台を手がけてきた。近年はロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(ロンドン・バービカン公演)にも参加。第26回読売演劇大賞・最優秀スタッフ賞を受賞。
パスカルと上田は東京二期会の『ルル』公演でもタッグを組んでいる。21年東京二期会オペラ劇場同公演はミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞し、東京二期会とアーティスト陣の質の高さを示すものとなった。本プロジェクトのために再び集結する。

主役のファウストには、二人のテノール宮里直樹と山本耕平がWキャスト。宮里は、日生劇場『ラ・ボエーム』ロドルフォ、東京二期会『蝶々夫人』ピンカートンなど主要役で成功を収め、国内主要オーケストラとの共演においても高評価を得ている。山本耕平は、『ドン・カルロ』『リゴレット』『ルル』などで主演し、幅広いレパートリーを獲得。23年『午後の曳航』でも登役を務め同公演を三菱UFJ信託音楽賞受賞へと導いた。共演にはマルグリート役の小泉詠子/池田香織、メフィストフェレス役の北川辰彦/友清崇。読売日本交響楽団と二期会合唱団が加わる布陣でなる。

概要
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))
独立行政法人日本芸術文化振興会
東京二期会コンチェルタンテ・シリーズ
エクトル・ベルリオーズ 『ファウストの劫罰』
日本語字幕付原語[フランス語]上演
会期会場:2025年12月13日(土) 、14日(日). 東京芸術劇場 コンサートホール
指揮:マキシム・パスカル
映像:上田大樹 照明:喜多村貴 舞台監督:幸泉浩司 合唱指揮:三澤洋史
公演監督:永井和子 公演監督補:鹿野由之
出演
12月13日
小泉詠子
宮里直樹
北川辰彦
加藤宏隆
12月14日
池田香織
山本耕平
友清崇
水島正樹
管弦楽:読売日本交響楽団 合唱:二期会合唱団 児童合唱:NHK東京児童合唱団
2025/2026シーズン特別協賛企業:
興和株式会社、ソニーフィナンシャルグループ株式会社、ダイドー株式会社、
東京海上日動火災保険株式会社、三井住友銀行株式会社、株式会社龍角散
支援:大村未来基金、服部未来基金、宗次未来基金 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
提携:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)

公式サイト:https://nikikai.jp/lineup/faust2025/