勅使川原三郎 新作公演「空耳」12月上演

大反響を呼んだ前作「記憶と夢」に続く、今年最後の新作アップデイトダンス「空耳」が12月に上演される。
過去さまざまな音楽をテーマに、時には無音でダンスをしてきた勅使川原が「新作は聴くこと
に固執してダンスを探りたい」と語り、 「聴く」をテーマに創作します。音楽を尊重し、呼吸と音楽の関係を追求し続ける勅使川原がどのような作品を創作するのか、必見。

作品テキスト
「空耳」勅使川原三郎
見る目と呼吸し話す口はきれいな目や素敵な唇と言われて顔の魅力を感じさせるが、耳は顔の一部だが前から見にくい横にあって、大きい小さい、形にしても変だと思われる
新作は聴くことに固執してダンスを探りたい
自然には広大な耳がある、空、森、海が聴いている
空の耳、空耳、高く振り上げた手のひらが聴く宇宙の音楽、人が話す声、日常の聞き間違い、音楽も聴き間違いをして喜びや感傷を増幅しているのかもしれない。
耳が生み出す聴くという表現が作るダンス。

今作によせて
次回のアップデートの新作「空耳」がすぐに創作に入る。
全く趣の異なる展望が広がる試みが、ズンズンと接近し始めています。
創作は単なる挑戦にあらず。
謎と確信とがモーターになり、ダンスが新たな命を生み、
喜びの偶然と混濁する信用が身体を拡張する。
止まらぬ欲望が動く形になり、行き着くところまで突き進み上昇する。
新作「空耳」が晴れ渡る冬の空に無数の耳が飛ぶ。
勅使川原三郎

概要
アップデイトダンスNo.116「空耳」
演出・照明:勅使川原三郎 アーティスティックコラボレーター:佐東利穂子
出演:勅使川原三郎 佐東利穂子
日程・会場:2025年12月13日(土)ー12月22日(月) (17,18日は休演日) カラス・アパラタス B2ホール
主催:有限会社カラス 企画製作:KARAS
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))|独立行政法人日本芸術文化振興会