「第22回AAF戯曲賞」(2023 年 1 月)で応募総数 91 作品の中から大賞に選出された『とりで』を、12 月 19 日(金)から 21 日(日)まで愛知県芸術劇場小ホールにて上演。

本戯曲は、「陸の孤島」と呼ばれる住宅地を舞台に、家庭内で生じる失言やゆがみ、孤独を描いた会話劇。作中では、アルコール性認知症の兆しにも触れ、問題を保留する姿勢は、認識のずれを正す方法として常に有効ではないというメッセージも込められている。
著者は訥弁(とつべん)の語りを中心に据える演劇作家の村社裕太朗(むらこそ・ゆうたろう)。演劇カンパニー「新聞家」(しんぶんか)を主宰するほか、精神保健福祉士として精神科医療や家庭支援の現場にも携わるソーシャルワーカーでもあり、その多面的な視点が、現代社会の断層を見つめる繊細で誠実な筆致に結びついている。


本公演では、岐阜県出身で名古屋を中心に自身のユニット「,5(てんご)」で活動する演出家の澄井葵(すみい・あおい)と、複数の舞台芸術フェスティバルに携ってきた実績を持ち、立教大学兼任講師等も務める羽鳥嘉郎(はとり・よしろう)の 2 名の演出家がそれぞれ異なる視点で本作に挑み、連続上演形式でその多層的な魅力を立体化。さらに、建築家・中山英之による舞台美術デザインが客席空間を変化させ、戯曲の世界観を空間体験として提示。

12月19日(金)には第七劇場代表・演出家の鳴海康平氏を迎えたアーティストトーク、20 日(土)には観客とともに語り合う「感想シェア会」を開催。
12月19日(金) アーティストトーク 終演後
登壇者|『とりで』 演出の羽鳥 嘉郎氏、澄井 葵氏 、第七劇場代表・演出家 鳴海康平氏(ゲスト)
12月20日(土) 『とりで』 感想シェア会 終演後~17:15(予定)
対象|『とりで』 を観劇された方
参 加 費|無料(定員 20 名程度)
申し込みフォーム|https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfpIptx2Nu5h-34hz9Gu03449oeDPhI7g_sMPvGCeuyTYoSKw/viewform
第22回AAF戯曲賞を受賞した村社祐太朗と本公演のプロデューサー仲村悠希インタビュー

https://aactime.aichi.jp/愛知県芸術劇場/5321/

概要
第 22 回 AAF 戯曲賞受賞記念公演『とりで』
日程・会場:12 月 19 日(金)/20 日(土)/21 日(日) 愛知県芸術劇場 小ホール
作:村社 祐太朗
演 出:澄井 葵
出 演:
江上 定子
中澤 陽
二瓶 翔輔
山口 未知(劇団 B 級遊撃隊)
演 出:羽鳥 嘉郎
出 演:
石田 みや
古賀 菜々絵
斎田 実優(アメージングプロモーション)
池田 大知
主 催:愛知県芸術劇場


