森田剛主演『砂の女』キービジ公開

安部公房の名作小説『砂の女』が、舞台として新たに息づく―
1962年に発表され、翌年には第14回読売文学賞を受賞。20以上の言語に翻訳され、世界中で読み継がれる不朽の名作『砂の女』が、現代の舞台表現で再構築。
果てしない砂丘に囲まれた部落、深い穴の底に閉ざされた家。そこに迷い込んだ男と、砂を掻き続ける女。逃げ場のない世界で交錯する孤独と欲望、そして人間の本質。原作が描く濃密な世界観を、山西竜矢の脚本・演出、主演・森田剛のもと、舞台ならではの質感で。


本作キービジュアルと公演詳細が公開されたが、深いワインレッドのベルベットに包まれた姿が、閉ざされた世界で生まれる緊張と濃密な空気を象徴するキービジュアル。その重なりが生む陰影と深紅の艶めきが、観る者を舞台の深淵へと引き込む。
さらに、本作の舞台化にあたり、脚本・演出を務める山西竜矢と主演・森田剛によるスペシャル対談コンテンツの公開も決定。創作の裏側や、舞台化に込めた想いやエピソードなど、ここでしか聞けない貴重なトークを。
対談の様子は1月中旬より公式サイト( https://stageoffical.com/sunanoonna/)にて公開予定。
公演は2026年3月19日より東京、仙台、青森、大阪の4都市で上演。

物語
教師の男・仁木順平(森田剛)は夏に休暇を取り、昆虫採集のために海際の砂丘に赴いた。
そこには、一風変わった村があった。家々がまるで蟻地獄の巣のように、砂丘に深く掘られた穴の中に建っており、どれもこれも今にも砂に埋もれてしまいそうなのだ。変わった村もあるものだと思いながら、男は村の老人に勧められ、そのうちの一軒に泊まることに決めた。家の中では、断続的に降り注ぐ砂に家が埋まってしまわないよう、家主の女(藤間爽子)がひとりせっせと砂掻きに精を出していた。翌日男が目を覚まし、地上に出ようとすると、外に出るためにかけられていた縄梯子が無い。不思議に思う彼だったが、なんとそれは村の人々の仕業だった。ひっきりなしに穴から砂を運び出さなければこの村は埋まってしまうため、村人たちは砂掻きの人手を求めており、男を騙して村に引き留めようとしていたのだ。男は困惑するが、砂を掻かずに逆らうと水が配給されなくなってしまうため、女と砂を掻き出しながら奇妙な同居生活をせざるを得なくなる。なんとか砂の穴から脱出しようと、思いつく限りのあらゆる方法を試みる男だが…..。

概要
公演名称 : 『砂の女』
日程・会場:
東京
2026年3月19日〜4月5日 紀伊國屋ホール
仙台
2026年4月8日 電カホール
青森
2026年4月11日 SG GROUPホールはちのへ 八戸市公会堂)
大阪
2026年4月18日〜4月20日
脚本・演出: 山西竜矢
原作 : 『砂の女』安部公房
キャスト : 森田剛 藤間爽子 大石将弘 東野良平 永島敬三 福田転球
企画・制作: レプロエンタテインメント
製作: 「砂の女」製作委員会
協力: Abe Kobo Official through Japan UNI Agency, INC.
©1962 安部公房
公式 HP: https://stageoffical.com/sunanoonna/
公式 X : @sunanoonna_