「白爪草」が1月8日開幕。心理劇×サスペンス×音楽が融合した、新感覚の新作2人ミュージカル。音楽はシンガーソングライターのヒグチアイ、脚本に福田響志、元吉庸泰が演出。注目のクリエイター陣が仕掛ける、これまでにない密度で描かれるノンストップミュージカル。
登場人物は、たったふたり。舞台は、花屋の裏の小さな作業部屋。


2020年、コロナ禍に電脳少女シロ主演、世界初の全キャストVTuberで演じられた衝撃のワンシチュエーションサスペンス映画「白爪草」がミュージカルに。双子の姉妹、花屋、母の死、再会、入れ替わり、そして記憶のねじれ。音楽は、唯一無二の世界観を持ち国際的にも活躍するシンガーソングライター・ヒグチアイが初めてミュージカル楽曲を手掛ける。台詞のように歌い、歌のように叫ぶ――“言葉と感情”が響き合う新境地。
双子の姉妹を演じるのは、ディズニー・アニメーション映画『モアナと伝説の海』日本語吹替版モアナ役として知られる屋比久知奈と、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』など数々の舞台で輝きを放つ唯月ふうか。たった二人だけの世界で、愛と疑念、真実と嘘が入り混じる。息を呑む心理戦と、美しくも狂おしい音楽が交錯する。圧倒的緊張感と感情のうねりが支配する、ノンストップの心理ミュージカル。
4面を客席に囲まれたセンターステージで二人の俳優が創り出す“究極の密室劇”。
明快なオーバーチュアーはなく、時間になり、キャストが登場、といっても2人だけ。最初に登場するのは白椿蒼(屋比久知奈)。場所は花屋の裏、つまりバックヤード。花屋の店員としての仕事をテキパキとこなす。木に霧吹きをかけたり、客席全体が花屋、観客が座っているすぐそこに花屋の棚があったりする。天井にはプリザーブドフラワー。歌、就職のきっかけとなった出来事、「運が良かっただけ」と謙遜。ピアノの調べが印象的。「お疲れ様です」同僚が帰る音、音だけで登場はしない。電話、なんということもない会話、彼女の日常が綴られる。実は彼女は双子、もう一人、姉妹がいる。チャイムが鳴る、白椿紅(唯月ふうか)、オレンジのパーカー、白いブラウス、黒のスニーカー姿というラフな出立ち。対する白椿蒼は仕事着であるエプロン、白いシャツ、黒いパンツ姿、動きやすい服装。彼女も黒いスニーカーを履いている。「久しぶりだね」手土産のクッキーを蒼に渡す。紅茶を入れる蒼。



刑期を終えた紅、だが前科者のレッテルが彼女を苦しめる、「雑草」切ないナンバーだ。実は紅はある決意を秘めてここにやってきたのだった。そして蒼もまた、カウンセラーの桔梗先生(声:安蘭けい)に背中を押された形で大きな決心をし、会うことにした(先生の名前も意味深)。
双子の運命、少し生まれたタイミングが違うだけで、「姉」「妹」と区別される。また、花や植物に関する『言葉』、四葉のクローバー、この物語にも登場する。花言葉は「幸福」、白爪草の四枚葉の1枚ずつの葉に「希望」・「愛」・「誠実・信仰」・「幸運・幸福」それを見つけた人に幸運をもたらすという言い伝え。二人の想い、そして姉妹、双子だからこそ生まれる溝と憎しみ、細かいディティールも注目ポイント。ブローチ、「ずっと探してたの」と蒼。屈折している紅、そして、品行方正に見える蒼、だが、それぞれの裏に隠された感情と憎しみ、幸せと不幸せ、人生を入れ替えようとする二人、6年前の真実、ミュージカルナンバー、二人の気持ちを乗せて客席に充満する。そして紅はある行動に。




母親の記憶、それは楽しいものではなかった。映像演出が舞台上の出来事とシンクロしたり、あるいは何かをクローズアップしたり。そして二人が着用しているエプロン、同じに見えて実は違う(その違い、意味は劇場で)。
心理劇であり、サスペンス、どんでん返しに舞台の隅々にまで、あらゆる”仕掛け”が施されている(細かい!)。幸せ、不幸せ、愛情、全て分かち合う運命、人生を入れ替えることができたら、という無茶な欲望、その双子姉妹の行く末は…。


濃密な舞台、四方を取り囲む客席。どこから観るか、近くで観るか、ちょっと後ろの方の席で観るか、異なる景色がきっと見えるだろう。なお、本編終了後は撮影タイム(動画NG)、合図があるので、スマホの充電はしっかりと。

コメント
白椿蒼(あお)役:屋比久知奈
劇場入りして、セット、照明、音響、映像、衣裳、ヘアメイク、、、と作品を作るピースたちが一気に埋まっていくのを体感して、これまで感じていた以上のわくわくとどきどきを感じています。ふうかとの繊細な 2 人ミュージカルですが、観に来てくださるお客さまとの濃密な時間にもなりそうです。心理サスペンスと謳われてはおりますが、ぜひぜひ気軽に、新感覚ミュージカルを体験しに来ていただけたら嬉しいです!!お待ちしております!
白椿紅(べに)役:唯月ふうか
カンパニーの皆さんと試行錯誤しながら、毎日魂込めてここまで頑張ってきました!!ついに、ついに開幕します。新感覚のミュージカル、お客様がどんな感情になって頂けるのか、どんな風に届くのか、とても気になりますし正直怖さもあります。自分を信じて、未知の世界へ思いっきり飛び込みますので、どうかこの想いを受け取っていただけたら嬉しいです!大きな愛で包んでくれる屋比久知奈ちゃんとの時間を楽しみながら、エネルギー全開で頑張ります!!
演出:元吉庸泰
花を贈るという起源は古代の儀式からだそうです。日本の演劇の起源も、神様に捧げることからスタートしたと言われています。素晴らしい原作から生まれた、新作のミュージカル『白爪草』。日本語でのミュージカルをお客様に贈ることができること、心から嬉しく思います。素晴らしい二人の俳優と、音楽家たちの創造が、生き生きと物語を物語ることを是非是非楽しんでくださればと思います。一生懸命に生きる双子の、選択の物語です。
物語
花屋で働く白椿 蒼/しろつばき あお(屋比久知奈)は、ささやかながらも幸せな日常を過ごしていた。
そんなある日、6年前に母親を殺した罪で服役していた双子の姉・白椿 紅/しろつばき べに(唯月ふうか)が出所したことを
知る。
紅と会うべきなのか悩んでいた蒼だが、カウンセラーの桔梗先生(声:安蘭けい)に背中を押され、ついに紅と会う日がやってくる。
花々に囲まれた密室で、久々に向かい合う姉妹。姉が語り出す真実と一つの提案。
「人生を、入れ替えよう」
6 年前、一体何が起きたのか。長い時を経て再会した二人が語る“真実”とは。
息をもつかせぬ展開で描く濃密なミュージカルが、あなたの心を撃ち抜く。
<稽古場取材会レポ記事>
概要
ミュージカル『白爪草』
会期会場:2026年1月8日(木)~1月22日(木) SUPERNOVA KAWASAKI
主催・企画制作:ホリプロ
キャスト:屋比久知奈、唯月ふうか ※五十音順
※五十音順
声の出演:安蘭けい
スタッフ:
原案:映画「白爪草」
音楽・歌詞:ヒグチアイ
脚本・歌詞原案:福田響志
演出:元吉庸泰
主催・企画制作:ホリプロ
公式HP=https://horipro-stage.jp/stage/sirotsumekusa2026/


