海宝直人,岡宮来夢etc.出演 ミュージカル『ISSA in Paris』開幕会見レポ

ミュージカル『ISSA in Paris』が10日に開幕する。
世界中で「HAIKU」として知られている日本の文学の文化の一つ、「俳句」。
本作は現代と過去を交錯させながら、小林一茶の知られざる10年を大胆に描くオリジナルミュージカル。
原案・作詞・作曲を担当するミュージカル界の巨匠モーリー・イェストンは小林一茶の愛しいわが子を失った一切の深い悲しみ、諦めきれぬ思いを、最小限の言葉で最も深く表現している「露の世は露の世ながらさりながら」 という俳句に感銘を受け、『ISSA in Paris』 の創作を始めたそう。

初日に先駆けて取材会が行われた。
登壇したのは藤田俊太郎(演出)・海宝直人・岡宮来夢・潤花・豊原江理佳。

キャラクターについて

海宝直人「演じる役ですが、曲がバズってすごく評判になったんですが、それ以降ちょっと曲かけずに苦しんでいて、その根底には家族、特に母との軋轢が心の中に…母はずっと小林一茶の研究をしていて、原稿を書いて、読んで欲しいと思っていたんですけれどもある日その母がパリで亡くなったという訃報が突然舞い込んできて。そこから母がその原稿に何を残し、何を海人に思いを託そうとしたのかを読み解いていきながらパリに行って、そこで出会いもあり、様々なことを見つけ発見し変化していく。それを一茶の旅路をともに見ていきながら変化していくそんなキャラクターです」

岡宮来夢「小林一茶には史実にはない空白の10年間がございます。鎖国中の日本で一茶がパリに行っていたのではないかという、この世界初の設定、今、海宝さんがおっしゃってくださったように、海人のお母さんが書き書いた原稿の中の小林一茶ということでそのお母様の思いも乗っかった一茶の解釈のもと、海人にとってどんな一茶でありたいかそういうことも意識しながら、稽古を進めてまいりました。もう、昨日、一昨日、舞台稽古を見ながら本当に素敵な作品になっていて、動画で見ているだけでも本当に楽しくて。早くお見せしたいなと本当に楽しみな気持ちでいっぱいです」

潤花「フランスのパリ、日系人・ルイーズを演じさせていただきます。副業がガイドでその仕事中の出会い、彼女自身もそこの出会いから人生がどんどん変化していくのではないかなと。海人とも出会い、そして彼とフランスパリで彼のお母様の物語に触れる…時間を積み上げていって、すごく温かいものを身にしみて感じると思っております。ここでお客様に見ていただいたら」

豊原江理佳「私はフランスパリで女優として活動している傍ら、その裏で革命に身を投じるというテレーズを演じさせていただいております。ちょうどフランス革命が始まる時期、議論をしていく中で、少し社会を変えようという運動がフランス革命に繋がっていった、その時代に活動している役です。一茶の空白の10年の間に、パリに一茶が来たときに、そしてお互いに影響し合うお話になっています。その2人の物語が海人にどういう影響を与えるのかことができるのかがすごく見どころになってるのかなと思います。江戸時代の人たちと現代の人たちが出てきて交差したり一緒に存在してたりとかする中で、幸せの形だったりとか、今のこの時代の人が見て、私達にとっての幸せや居場所って何なんだろうって考えてもらえるような作品になってると思います。そこに心掴まれたので、お客様にどういうふうに届くのかお届けできるのか、ちょっとドキドキしてるんですけど、とても楽しみです」

藤田俊太郎「2ヶ月にわたるリハーサル、舞台稽古を重ねてきていよいよ本番を迎えるんですけども新作ですから、このリハーサル期間は1日1日1日1日本当に一瞬一瞬が驚きと発見と成長に溢れている、そんな日々を過ごしてきました。僕にとっては本当に大好きなカンパニーの皆さんです。プランナースタッフそしてキャストの皆さん、オーケストラの皆さん、カンパニーの皆さんとの愛おしいカンパニーと一緒に一丸と成ってこの新作ミュージカル『ISSA in Paris』を作り上げました。一つの言葉を通して、劇場で喜びや物を作るその真実に出会う物語だと思います。お客様お1人お1人にとっての一つの言葉、大事な言葉を思い出していただきながら、この素晴らしい音楽、思わず口ずさみたくなるような楽しい歌を、ぜひこの劇場から持ち帰っていただけたらと思っております」

それから本作品の詳細について藤田俊太郎は「海人さんのお母さんが書いた物語、その中に海人が中にが入っていくって仕掛けになっております。ただ本来であれば、合わない価値観、会えない時代にどんどん(いろんな人と)出会っていって海人にいろんな影響を与える。もちろん出会うはずのない人々が出会ったときに生まれる新しい価値観や喜びというのを表現してる作品ですので、見ていただける通りいろんな時代のいろんな場所の人たちがおります。そこに共通しているのは抗ったり戦ったり、格差の中で生きようと必死になっている人たちの姿、民衆の姿です」

俳優陣からは口々に「藤田さんで良かった」「魔法のような」「ラストシーン最後通したときに、何かあまりにも美しすぎて本当に藤田さんでよかった」という言葉が。
また海宝直人は「母が残した原稿の中の一茶が生きる旅路を見ながら…自分が当事者というよりも、この革命にだんだん身を投じていきそうになっていく2人がどんどん近づいていく、その中で仲間たちと出会い、俯瞰して、傍観者として最初見ていく。こういうスタイルはなかなか珍しいと思うんですよね。なかなか普通では出てこないアイディアがすごく散りばめられているので、お客様にとっても新鮮な新しい出会いとしてこの作品を楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。お客さまとラストへ向けて、心をつないでいくかが肝」とコメント。そのほかのキャストから「ディスカッション、稽古に潤沢な時間があるわけじゃない中で、できる限りみんなでいろんなことをアイディア出し合いながら」「緻密にみんなで話し合いながら、こうでもないでもない、これでもないっていうのをずっと繰り返しながら」「キャラクターも正解があるわけではないのですが、自分らしさを入れていったりして自分の中の”正解”を見つけていく作り方だった」というコメントが。また楽曲についても「素晴らしいオーケストラ編成」楽曲はどれもオリジナリティに溢れた多彩な楽曲、聴きどころだらけ。

最後に俳句のリクエスト。

海宝直人「もう初日、わくわくドキドキ楽しみだ」

岡宮来夢「来たぞコレ、楽しみいっぱい、がんばるぞ」

キャラクター紹介
<海人/ISSA:海宝直人>
正体を隠し、「ISSA」としてYouTubeで活動しているシンガーソングライター。
デビュー曲がバズり一世を風靡するも、スランプに陥り、曲が書けなくなって10年。
誰にも会わず、部屋に閉じこもる日々を送っていた。
そんな彼のもとに届いた母の訃報。そして思い出す、母が好きだった一つの俳句。
「露の世は露の世ながらさりながら」それは、止まっていた海人の時間を再び動かすきっかけとなった。
母が生前追い続けていたのは、俳人・小林一茶がかつてパリに渡っていたという仮説である。
その夢のような物語を信じ、海人は引きこもり生活から一歩踏み出し遠く離れたパリに向かう。
大切な人を失った悲しみ、自分を見失ったままの孤独、そして止まったままの音楽。
その答えは、時空を超えた旅の先に──。

<小林一茶/弥太郎:岡宮来夢>
江戸後期の俳人、小林一茶。本名弥太郎。
名句を残す彼にも、歴史が語らない「空白の10年間」がある。この期間、実は鎖国ニッポンを飛び出し、
ヨーロッパに渡っていたという、海人の母が追い続けた仮説が実際にあったかもしれない。
異国への憧れを抱いた弥太郎は、出島からオランダ船に乗り、波乱の時代の真っただ中、パリにたどり着く。
そこで運命の女性テレーズと出会う。しかし時はフランス革命の足音が近づく1788年。
民衆は、世の無常を嘆き、自由と平等を求め、身分制度の打破を目指し、戦いの準備を進めていた。
その中にテレーズもいた。
一茶には帰国の日が近づいていたが、一緒に革命に参加しテレーズと運命を共にする決意を固める。
その時、時空を超えた奇跡が起きる。

<ルイーズ:潤花>
海人がパリで出会う、フランス人の父と日本人の母をもつ現地ガイドの女性。
彼女の本業は振付家で、日本の俳句や民謡をラップと融合させ、独自のスタイルで踊る革新的なパフォーマンスを展開
している。母の遺した研究を手がかりに小林一茶の謎を追う海人に関心を抱き、彼の探究に協力する。

<テレーズ:豊原江理佳>
弥太郎がパリで出会う女性。
表の顔は舞台女優だが、その裏では、密かに革命運動にも身を投じている。
ある日、占い師に告げられた不思議な予言から、弥太郎との出会いに強い運命を感じる。
動乱と変革が訪れるフランス革命の時代、異国の地で戸惑う弥太郎を支え、心の拠り所となっていく。

概要
原案・作詞・作曲:モーリー・イェストン
脚本・訳詞:高橋知伽江
演出:藤田俊太郎
出演:海宝直人 岡宮来夢 潤花 豊原江理佳
中河内雅貴 染谷洸太(Wキャスト)
彩吹真央 藤咲みどり(Wキャスト)
内田未来 阿部裕 他
日程・会場
東京
2026年1月10日(土)~30日(金) 日生劇場
大阪
2月7日(土)~15日(日) 梅田芸術劇場メインホール
愛知
2月21日(土)~25日(水) 御園座

公演HP:https://www.umegei.com/issa2026/

企画・制作:梅田芸術劇場