木村達成,土居志央梨etc.出演 舞台『黒百合』 上演中 コメント到着&舞台写真・トレーラー公開

世田谷パブリックシアターにて舞台『黒百合』が開幕、好評上演中。
明治32年(1899 年)、泉鏡花が読売新聞に連載した長編小説「黒百合」。富山・神通川流域で繰り返される洪水被害と、立山に伝わる黒百合伝説を背景に、当時文壇で新たに脚光を浴びはじめていた冒険小説の潮流にも呼応する、鏡花初期の意欲作を舞台化した本作、脚本を手がけたのは、TV ドラマ界をはじめ第一線で活躍する藤本有紀。演出は、現代劇や翻訳劇はもとより歌舞伎にも挑み、ジャンルを越境し続ける演出家・杉原邦生。その確かな構成力と自在な演劇言語をもって鏡花文学に新たな地平を切り拓くことを期待して、芸術監督・白井晃が本作の演出を杉原に託した。杉原が泉鏡花作品を手掛けるのは本作が初。音楽は宮川彬良。

華族の血を引きながらも、子供の頃に覚えた盗みの手癖が抜けないという裏の顔を持つ美青年・滝太郎役は木村達成。花売りの娘・雪に“魔所”に咲くとされる幻の花「黒百合」を採ってくるように命じる、好奇心旺盛な県知事の令嬢・勇美子役には土居志央梨。盲目の恋人・拓を救うために「黒百合」を探すことになる花売りの娘・雪役は岡本夏美。盲目である自らに尽くす雪に甘えたくない戸惑いと、誰にも言えない秘密を抱える拓(ひらく)役には白石隼也。
そして雪と拓の隣家に住み、若い2人をいつも優しく気遣う荒物屋の婆さん役には白石加代子が登場。

さらには滝太郎を子供の頃から知る盗賊の一味である白魚のお兼に村岡希美、名士の子息で法学生の島野に田中佑弥、その朋友で警部長の息子・雀部多磨太に新名基浩。この二人の男は家柄とは真反対に悪巧みばかりし、滝太郎や雪の前に立ちはだかる。更に県知事邸の馬丁・義作に猪俣三四郎、使用人・道に大西多摩恵、訳ありの男でこれまた盗賊の一味である慶造に外山誠二が扮し、また内田靖子、鈴木菜々、佐藤俊彦がさまざまな役を通して、越中・立山の町の人々の息づかいを伝えていく。

▼トレーラー

コメント
演出:杉原邦生
泉鏡花の言葉と出逢い、演出家として新しい感性が目醒めていくような、同時に、ずっと根っこにあったものが掘り起こされていくような、不思議な感覚で稽古をしてきました。そして公演初日、その両者が渾然一体となって現れた舞台を観て、興奮しました。まさにキャスト・スタッフの総力戦。演劇のエネルギーを十二分に体感していただけるはずです。ぜひ劇場にお越しください。ご来場をお待ちしております!

木村達成(千破矢滝太郎役)
ようやく初日を迎えることができました。
本当に皆様のお力があって、出来上がった作品のような気がします。
すばらしい物語の中に、自分達の欲望がつまったこの『黒百合』を是非劇場でごらんになってください。
自分にとって大切なモノがみつかるかもしれませんよ。

土居志央梨(勇美子役)
この物語は若者たちの青春であり成長物語であり、私たち生きものの命を見つめた作品です。
世田谷パブリックシアターの最高の空間でお客様と繋がって、心と身体を躍動させて、千秋楽まで黒百合の世界を冒険したいと思います!

岡本夏美(雪役)
私が雪という役に出逢えたのは、雪が黒百合をとりにいく運命のように、導かれたもののような気がします。
雪が 1 人の女性として成長していく姿を、皆様に観劇していただくことで、やっと完成する雪、そして「黒百合」。
たくさんの方にご観劇頂けることを楽しみにしております!
雪と共に”黒百合”を探しに、人生を冒険しましょう!

白石隼也(若山拓役)
今と比べれば、人々に選択の自由を与えられていない少し前のお話。だからこそ、きっと溢れていた彼等の様々な渇欲が、舞
台上に大きなエネルギーを持って立ち上がりました。
世田谷パブリックシアターでお待ちしております!

白石加代子(荒物屋の婆さん役)
初日の幕が開き、鏡花の物語が舞台の上で静かに息を始めました。一夜を終えて感じるのは、言葉が人の身体をかりて生きる、その不思議な力です。客席から届くまなざしや呼吸に支えられ、物語は思いがけない表情を見せてくれました。ここから日々、舞台は変わっていきます。どうぞ劇場で、『黒百合』の夢が咲き続ける瞬間を、最後までお見届けになってください。

ものがたり
明治後期、越中・立山。県知事の令嬢・勇美子(土居志央梨)は、屋敷に出入りする花売り娘・雪(岡本夏美)に、仙人か神しか見たことがないという幻の花「黒百合」を採ってくるよう命じる。黒百合は、足を踏み入れるだけで暴風雨が起こると恐れられる「魔所」の滝のそばに咲くとされていた。盲目の恋人・拓(白石隼也)の治療費を得るため、雪はその危険な依頼を受ける。
一方、浅草で孤児として育った滝太郎(木村達成)は、突然現れた男に華族の血を引くと告げられ、富山の子爵家・千破矢家へ迎えられ、侠気ある青年に成長するが、生まれつきの手癖の悪さは直らず、盗賊としての裏の顔を抱えていた。
ある日、県知事邸で雪を目にした滝太郎は心を奪われ、彼女を狙う男たちを懲らしめるうち、自らも黒百合採りに挑む決意を固める。幼少期から滝太郎を知る盗人・お兼(村岡希美)から「お前の盗みはゴミを漁る犬のよう」と言われ、誰も成し得ないものを盗みたいという衝動が芽生えていたのだ。
雪は献身的に尽くされる拓は甘えることを恐れ、敢えて彼女を突き放してしまう。彼もまた、胸の内に秘めた事情を抱えている。隣家の荒物屋の婆さん(白石加代子)は、そんな二人を優しく見守り続けていた。
滝太郎が“大盗賊”へと成長してゆく軌跡を縦軸に、滝太郎・雪・拓の三角関係、さらに勇美子が手元で愛でるモウセンゴケ(食
虫植物)の内に広がる、夢とも現実ともつかない異界が重なり合う。冒険譚、恋愛譚、怪異譚……数多の物語が交錯しながら、
鏡花文学ならではの幻想的な人間模様が浮かび上がる。

概要
舞台『黒百合』
日程・会場:2026年2月4日(水)~2月22日(日) 世田谷パブリックシアター
原作:泉鏡花
脚本:藤本有紀
演出:杉原邦生
音楽:宮川彬良
美術:堀尾幸男
芸術監督:白井晃
出演
木村達成 土居志央梨 岡本夏美 白石隼也
村岡希美 田中佑弥 新名基浩 猪俣三四郎
内田靖子 鈴木菜々 佐藤俊彦
大西多摩恵 外山誠二 白石加代子
スウィング
小林宏樹 松本祐華

公式HP:https://setagaya-pt.jp/stage/25221/
公式X・ユーザー名: @kuroyuri_sept
撮影:細野晋司