加藤和樹,糸川耀士郎etc.出演 ミュージカル『最後の事件』上演中。ドイルとホームズ、二人の顛末。

東京・博品館劇場にて、ミュージカル『最後の事件』が好評上演中。3月8日まで、そのあとは3月13日~3月16日に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。ミュージカル『最後の事件』は、アーサー・コナン・ドイルが1893年に発表した「最後の事件」をモチーフに創作された2人芝居。

世界一有名な探偵のひとり「シャーロック・ホームズ」を生み出した作家アーサー・コナン・ドイルの知られざる心の内面と苦悩、そして彼にまつわる隠れた実話をもとに、ミュージカルとして新たに創作された作品。世界的な名探偵を生み出した彼が、なぜ自身のキャラクターと対立することになったのか。成功の裏にあった夢と葛藤の物語が、舞台上で明らかに。
アーサー・コナン・ドイル役、シャーロック・ホームズ役は、それぞれ3名の俳優が演じる。アーサー・コナン・ドイル役を加藤和樹、矢崎 広、髙橋 颯、シャーロック・ホームズ役を渡辺大輔、太田基裕、糸川耀士郎と、個性豊かな俳優陣が集結。
本作の魅力の一つは9通りの組み合わせによって生まれる化学反応。2人芝居のなかで俳優たちの洗練された演技で物語が鮮やかに描かれる。
6名の実力派俳優たちが物語に多彩な表情をもたらし、命を吹き込むことで、深い感情と臨場感を生み出す。脚本・作詞・演出はソン・ジェジュン。


10日、公開ゲネプロが行われた。アーサー・コナン・ドイル役は加藤和樹、シャーロック・ホームズ役を糸川耀士郎。
ドイルは医者、1882年から9年間は医師としての仕事をしていたが、1887年にシャーロック・ホームズシリーズの第一作を発表。これが評判となり、徐々に作家としての活動が増えていった。ここでは小説が新聞で酷評され、悩みつつも閃く、探偵小説だ!と。主人公であるホームズのキャラクターを構築、冷静沈着、行動力があり、しかも推理は天才。元軍医のワトソンとの出会い、彼をみてすぐにアフガンからの復員兵と見抜く。ここの下りはシリーズを読んでいる読者なら、この場面が出て来る前にすぐにわかってしまうと思うが、この観察力、推理力こそがホームズの真骨頂。

シリーズが大当たり、ノリの良い楽曲で二人は「イケイケ」ムード。だが、ドイルは他の小説も書きたい、それが歴史小説。だが、ホームズがあまりにも人気が出過ぎて、出版社に持ち込むもあえなく却下の憂き目に。ドイルは考える、「ホームズさえいなければ…」と。これが大体の流れ。


流麗な楽曲にのってテンポよく展開、タイトルにもなっている『最後の事件』、原作ではモリアーティ教授とともにライヘンバッハ滝にて失踪する。原作を知ってるならオチはわかってしまうかもしれないが、そこを脳内でリンクさせながら観ると面白さは倍増する。ドイルは時にはワトソンになったりもする。舞台セット、時折「221B」、これはホームズシリーズを読んでいればすぐにわかるはず。原作者と彼が生み出したキャラクターとの対峙、ドイルは実在の人物、対するホームズは架空の人物、「実」が「虚」に時に振り回され、時には協力し合う、合わせ鏡のような「二人」。ドイルに関する様々なこと、知られていることもあれば、本当のことはどうなんだろうかということもある。

原作の『最後の事件』のホームズの顛末、ドイルの意図について「こういうこと」というのは伝えられているが、実際にはどうなのか?その「if」、そこは劇場で。加藤和樹のドイルにホームズの糸川耀士郎、熱いドイルにクールな面持ちのホームズ、そのバランスが絶妙。
ちなみに、いまだにホームズ宛のファンレターが送られてくるそうで、ホームズ人気は不滅。舞台上で丁々発止のやり取りと彼らの心情が歌になる。キャストの組み合わせが9通りあるので、それぞれの化学反応も楽しみな公演。上演時間は休憩なしのおよそ100分。東京は3月8日まで。

あらすじ
患者が訪れない病院の医師であり、読者に見放された作家、アーサー・コナン・ドイルは人生を変えるため探偵小説を書き始める。その小説の主人公の名はシャーロック・ホームズ。ホームズは完璧なプロファイリング能力を備え、探偵として必要な全てを兼ね備えた最高の探偵である。
作家と小説の中の登場人物でありながら、ドイルとホームズは最高のパートナーとなり、探偵短編小説を完成させていく。小説内の様々な事件を華麗に解決していくホームズに、人々は熱狂していった。ドイルはホームズが主人公の探偵短編小説で成功している中、長年夢に見てきた歴史長編小説を書きたいと願うが、出版社からは「ホームズが登場しない小説は必要ない」という拒絶ばかりを受ける。
ドイルは自身の夢を叶えるため、ホームズとの運命を変える重大な決断を下す。
小説と現実が入り混じる中、果たして二人の結末はどうなるのか—

概要
ミュージカル『最後の事件』
東京
2026年2月7日(土)~3月8日(日) 銀座 博品館劇場
大阪
2026年3月13日(金)~3月16日(月) サンケイホールブリーゼ
スタッフ:
脚本・作詞・演出:ソン・ジェジュン
作曲:ホン・ジョンイ
翻訳・訳詞・演出補:福田響志
音楽監督:岩崎 廉
振付:松田尚子
美術:伊藤雅子
照明:杉田諒士
音響:佐藤日出夫
衣裳:小西 翔
ヘアメイク:水﨑優里
歌唱指導:吉田純也
アクション:冨田昌則
稽古ピアノ:treetop (栗山梢、豊住舞、久保奈津実 )
通訳:シンユ
演出助手:坂本聖子
舞台監督:仲里 良
キャスト:
アーサー・コナン・ドイル:加藤和樹、矢崎 広、髙橋 颯
シャーロック・ホームズ:渡辺大輔、太田基裕、糸川耀士郎
髙橋 颯 「髙」ははしごだかになります。
演奏:treetop (栗山梢、豊住舞、久保奈津実)

版権協力:NEO
制作協力:キム・テイ、ASOViVA
企画:シーエイティプロデュース
製作:ぴあ、シーエイティプロデュース
公式 HP: https://finalproblem.jp/
公式 X:@ finalproblemjp