むずキュン!ロマンス・コメディの決定版!舞台「ヲタクに恋は難しい」開幕! 配信も!!

大人気漫画原作の舞台「ヲタクに恋は難しい」が5月11日に新宿・シアターサンモールにて開幕した。全公演、アフターイベント付きとなっている。また初日のアーカイブ配信と千秋楽のライブ配信が決まっている。

この作品、隠れ腐女子のOL成海と、重度のゲームヲタク宏嵩のピュアなヲタク男女のラブコメディが読者の心を鷲掴み。〈このマンガがすごい! オンナ編第1位〉などで第1位を獲得。
`18年春にはTVアニメ化、`20年に実写劇映画化、 原作コミックが`21年秋に完結し、累計発行部数1,200万部(`21年10月時点)を突破している。

配役はルックス良く、有能だが重度のゲームヲタクの二藤宏嵩役に土井一海、隠れ腐女子のOLの桃瀬成海を堀内まり菜、ふたりの上司・樺倉太郎役に小笠原健、同僚OL小柳花子に椿梨央、宏嵩の弟の尚哉役で優樹、尚哉の学友 桜城光役を小田川颯依。成海の同僚、相庭役に石田隼、馬場役 真嶋真紀人、千葉役 山下聖良と、尚哉の学友の一条良樹役の奥井那我人、三井健介役に佐藤智広、アンサンブルに進藤光希真木すみれ。


物語は成海が転職したところから始まる。同じ会社の彼氏がいたが、ヲタクだとわかった途端に破局、会社に居づらくなり、転職、そこで幼馴染の二藤宏嵩に再会、彼は重度のゲームヲタク、彼は成海が腐女子だということは知っている。心がザワザワする成海、再会して初っ端から、「今度のコミケは参加すんの?」と聞かれ、焦る。痛い経験がある成海、周囲にバレないようにしたいが、宏嵩は自分がヲタクであることを隠してはいない。成海は宏嵩にヲタクがバレて彼氏と別れたことを愚痴る。そして後日、成海が「やっぱりもつべきものは宏嵩だなー」と言い、それを受けて宏嵩は「じゃあ俺でいいじゃん」と返し、二人は付き合うことに。成海と宏嵩のやり取り、付き合う前と付き合うことになった後では、根っこは変わらないが、そのうち互いを“恋人”として意識し始めると、心が落ち着かなくなり、ちょっと離れたり、あるいは接近したり、そのもどかしさに二人のピュアな性根を感じる。このやりとりを舞台上でリアルに!

また、上司の樺倉太郎はアニメヲタク、同僚の花子はコスプレイヤーであることもわかり、4人は急速に親密になる。しかもこの二人、宏嵩と成海のことを何かと気にかけるところが心温まる。
主要な登場人物はヲタクではあるが、恋愛にヲタクも非ヲタクもない。挙動の一つ一つが、観客にとってはかつての自分、あるいは今の自分を垣間見ることができる。恋愛に奥手で時折、目が泳ぎ、だがゲームとなると我を忘れてのめり込む宏嵩とドギマギしたかと思えば妙に馴れ馴れしい態度をとり、ちょっと小動物的に可愛い成海、土井一海と堀内まり菜がナチュラルでキュートな佇まい。また、もう一つに気になるカップル、樺倉太郎と小柳花子、大人の雰囲気だが、根はヲタク、成海と宏嵩が会社で再会した時、「コミケ」という言葉に思わず反応するところは微笑ましくクスッと笑ってしまうし、ことあるごとに口論になるが、二人の仲は変わらない。漢で優しい樺倉太郎とスタイル抜群、大人っぽい小柳花子、小笠原健と椿梨央が息の合った口論(笑)、ここは見どころ。
そして後半に登場する宏嵩の弟・尚哉、大学生。彼らの会社近くのカフェでバイト。物語初登場の場面は、成海と尚哉がカフェで再会、その様子を樺倉と花子が目撃、勘違いするところもクスッと笑えるポイント。この尚哉、非ヲタクで兄想い。兄が成海と付き合っていることを知り、嬉し涙を。そしてカフェにやってきた同じ学校の学生・光が気になり、彼に友達になりたいと言う…。


コミック原作なので、カテゴリー的には『2.5次元』であるが、いわゆるキャラクターが勢揃いし、決めポーズでタイトルが“ドーン”と出るオープニングはない。原作通り、二人の再会から始まる。ここで描かれていることは日常のどこにでもありそうな光景。社内恋愛、同じ趣味同士の連帯感、気持ちや言葉がほんの少しずれたり、あるいは心に刺さったり、何気ない仕草にちょっとドキッとしたり。主要キャラクターはヲタク設定であるが、実は誰にでも覚えがある感情や状況が散りばめられている。また、刺さるセリフ、成海が別れた彼氏のことをぼやき、「なんでいつも間違えちゃうんだろ」と言えば宏嵩の「乙女ゲームの分岐は間違えないのにね」と即座に返す。そんなやりとりはヲタクでなくても、ドキッとする。また、同じ会社の同僚たちの会話も「ある、ある」、男性社員が女性社員についてあーでもない、こーでもないというわちゃわちゃと(笑)。
そしてビジュアル的な見どころは、ゲームをする場面、何度か出てくるが、中でもアバターが登場するシーン、登場人物が衣装をまとって舞台上でバトルを展開するアナログ演出は舞台らしいところ。また、アトラクション施設でのくだり、宏嵩の成海への愛、喧嘩ばかりしている樺倉と花子の気の置けない、本音の関係がよくわかる。後半に登場する宏嵩の弟・尚哉と彼と友達になる内気な光、少しずつ距離が縮まっていくところは気持ちが温かくなれる。


原作コミックがヒットしているので、読んでいるファンはその後の彼らのこともわかっているが、それでも観たくなるのは、舞台だから。俳優の息遣いやちょっとした仕草をリアルに感じられる。ラストも恋愛関係にある二人のさりげない、ハートフルなシーンで終わる。2.5次元舞台によくある個性的なキャラクターが出てきて戦いをくり広げる、あるいは必ず勝利するという誓いを立てて試合に臨む、というものではない。日常の風景、どこにてもいる男女が恋愛をする、それも不器用極まりない彼ら。ラブロマンス、そして会話劇。観た後に余韻が残る舞台。

ゲネプロ終了後に簡単な会見が行われた。登壇したのは、二藤宏嵩役の土井一海、桃瀬成海役の堀内まり菜、樺倉太郎役の小笠原健、小柳花子役の椿梨央。

土井一海 コメント


「いよいよって感じですね、緊張します。ゲネプロやれてよかったのと、お客様が入って、反応がみてようやく開幕です。嬉しいですね。
原作に忠実に、キャスト・スタッフ・プロデューサー全員で作りに作りました。みんながちゃんと1個のハートを、愛を持っていて、リスペクトして、全員で1シーン、1シーン、自分が出ていないシーンがあってもみんなで繋いでいます。
顔合わせの時に各々好きなものを語るっていうのをやりました。
キャスト・スタッフ、誰一人欠けてはいけない、みんなで作り上げた作品、是非とも観ていただきたい、
愛を感じて欲しい、この作品は愛の塊です!」

堀内まり菜 コメント

「たくさん稽古を重ねて、いよいよ初日です。ゲネで初めて通したのでドキドキしまして、緊張しました。『ヲタ恋』の世界がここにあるんだということを実感しました。観にきてくださる方に『ヲタ恋』を存分に届けていきたいとやる気で満ちております。
アニメが好きな人たちが集まっている話ですが、これは演劇好きな人たちが集まって作っている作品です。特に遊園地のシーン、ジェットコースターのシーンからは、舞台でしか届けられないパワーがあると思います。遊園地のシーンは特におすすめです。私もアニメ好きでミュージカルも好きです」

小笠原健 コメント
「ここまで無事に来れたことに本当に、このご時世なのでほっとしております。無事に幕が上がりそうな…プロデューサー始め、みんなほっとしています。お客様に情熱と誠心を持って届けて行けたらなと思います。アニメ化、映画化、そしていよいよ舞台化。期待に応えられますようにみんなで一丸となって頑張っていきたいと思います。
舞台はお客様が好きなところ、空間を見ることができるエンターテインメントです。極上の会話劇をみんなで作りあげたという自信があります」

椿梨央 コメント
「舞台で初めて通したのでとてもめちゃくちゃ緊張しました。周りのカンパニーの方々が優しい言葉とか抱擁してくれたりとかして、本当に素敵なカンパニーでここまでこれたことを嬉しく思います。カンパニーが素敵すぎるから、最後まで全員でやり遂げることができると思っています。きっと期待しているファンの皆様もいらっしゃるので、その期待に応えられると思います。

社員さんたちのお話とか、原作にありそうだよねっていうところをみんなで意見を出し合いながら…そこが舞台ならではなのではと思います。」

プロデューサーの片岡義朗より、特別に作品についてのブリーフィングも行われた
「日本の漫画文化は世界最高の文化、量的にも質的にも最高だと思うんです。有名なタイトルが2.5次元化されています。大きな部分を占めているラブ・コメディは、2.5次元化されていないんです。僕が手がけた『聖闘士星矢』や『テニスの王子様』、“勝った、負けた”の物語、キャラクター性を立てる、キャラ立ちしている、役者さんにファンがついてくる、これで2.5次元舞台のジャンルが広がったんです。成功しているのはありがたい。でも、こんなに有名ないいラブ・コメディがあるのに、ロマンス系の漫画があるのに、これを舞台化しない手はないんじゃないかと。勝った、負けたの物語の男性キャラクター達、キャラ立ちしててかっこよく見える、そこにチケットを買いにきているお客様に自分の推しのキャラクターをやっていた俳優が舞台上で女性と抱き合うというのを観たくない、が働いているのでは?と。僕は、それを突破しないと、突破したいと。
世界的にはミュージカルというジャンルにはラブ・ロマンスがたくさんあります。『レ・ミゼ』も愛の話。そういうジャンルをきちんと誰かが作って2.5次元舞台ファンになってくれた方達に、ちゃんとしたラブ・ロマンスを提供する、こういったものが世界に出ていく時代になっていくと。勝った、負けたではない、愛し合うことが大事。これは愛の物語を舞台化することへの挑戦なんです。2.5次元舞台でLOVEを真正面から捉えている舞台は、大きなジャンルとしてはないんです。これをなんとか広げたい、『刀剣乱舞』などを観て舞台は楽しいなと思っていただいたお客様にもこういうものを観て欲しいと提案し、『やっぱり、面白いな』と『追体験したいな』と思っていただけるように。舞台として楽しんでもらえるとより人生が楽しくなると思って挑戦しています。漫画ジャンルとしては大きいロマンス・コメディを舞台化、挑戦です。これはその一歩です」


色紙コメント

ラブコメ舞台 「ヲタクに恋は難しい」5月11日初日 土井一海 堀内まり菜 etc キャスト手持ちの色紙ポートレート!  

STORY
隠れ腐女子のOL・成海は転職先で、ルックスよく有能だが、重度のゲームヲタクである宏嵩と再会をする。
とりあえず付き合い始めたものの、ヲタク同士の不器用な二人に真面目な恋愛は難しくてヲタクならではの恋のジレンマを感じたり…?
同僚の樺倉と花子も、じつはアニメヲタクとコスプレイヤーで「ヲタバレ」したことをきっかけに四人は仲良くなる。
宏嵩・成海を見守る先輩二人は、いつも喧嘩ばかりしているが…。
宏嵩の弟・尚哉は、ゲーヲタの兄と違って非ヲタク。一人でゲームをする同級生の桜城光に兄の面影を見て、友達に
なりたいとお願いする。一緒に遊ぶようになった二人は少しずつ仲良くなっていき…。
ヲタクな人も、そうじゃない人も、たくさん笑って恋がしたくなる
ときめきキュンキュン♡ラブコメディ開幕!

概要
タイトル:舞台「ヲタクに恋は難しい」
日程会場:2022年5月11日(水)~5月15日(日) 新宿・シアターサンモール
原作:ヲタクに恋は難しい (ふじた著・一迅社刊)
演出:佐野瑞樹 脚本:畑雅文
キャスト
二藤宏嵩:土井一海
桃瀬成海:堀内まり菜
樺倉太郎:小笠原健
小柳花子:椿梨央
二藤尚哉:優樹
桜城光:小田川颯依
相庭:石田隼
馬場:真嶋真紀人
千葉:山下聖良
一条良樹:奥井那我人
三井健介:佐藤智広
アンサンブル:進藤光希 真木すみれ
制作:コントラ、Alice
主催:舞台「ヲタ恋」製作委員会

公式WEB: http://wotakoistage.com
公式Twitter: @wotakoistage

©ふじた/一迅社 ©舞台「ヲタ恋」製作委員会

撮影:金丸雅代