中塚皓平・咲山類が中心となって DIAMOND☆DOGS が創り上げていくダンス・ダンス・ ダンス、&ソング・ショー。 ゲストには、宝塚において屈指のダンサーと謳われた宇月颯、退団したばかりの沙月愛奈、 そして、D☆D のステージにはお馴染みの、米原幸佑、木戸邑弥、小寺利光、常川藍里、穴沢裕介を迎え、多彩な音楽、リズムにのせて、万華鏡のようなシーンが次々と紡がれていくスタイル。
二部構成で、一部は宝石をめぐるストーリー、もちろんダンス仕立て。
冒頭に登場するのはシルクハットを被った男（小寺利光）、宝石箱と思しきものを手に取る。中央に沙月愛奈、踊り出す。優雅で幻想的、そのシーンが終わり、そしていわゆるオープニング、ダンス、ダンス、ダンス！のシーン、また、それぞれのソロもあり、各メンバーの持ち味もわかる。客席からは自然にクラップが起こる。華やかでアップテンポなシーン。それから”物語”が始まる。青の盗賊の一団のリーダーを演じるのは宇月 颯。クールでエレガントな印象で、リーダー始め、スタイリッシュでカッコよく決める。対する赤の一団は中塚皓平がリーダーを演じる。皆、明るく楽しいが、ちょっとお笑いもあり、憎めないタイプが揃う。
このグループのカラーのコントラストが楽しい。そして”お約束”の鉢合わせ！リーダー同士の”ダンス対決”シーンなど、見どころ多く、あっという間に時間が過ぎる印象。キーになる箱には太陽と月が描かれている。ダンスだけでなく、歌も。宝石はどうなるのか、盗賊団は？また、謎のキャラクターも登場するので！どういう役割を果たしているのかは劇場で。ただ、バッドエンドではないので、そこはご安心を。
休憩を挟んで二部はショー、”SAMBA”といえば…連想するのはカーニバル。底抜けに明るい太陽、テンポの速い陽気なリズム。まず、白い衣装を着た和田泰右が登場し、片言の日本語（笑）で客席に向かって「準備OK？」と語りかける。そして、メンバー全員登場して、かの有名な楽曲（わかる人はわかる）に乗って踊る、踊る！テンポの良いリズムでの群舞はひたすら楽しい。
同じ振付で踊っても一人一人の個性が見えて、単純に楽しい。カーニバルという設定、だから、思い切り踊る、そしてサンバだけでなく、ジャージーな楽曲もあれば、ラテンやタンゴなどあり、多彩なダンスでシーンを紡ぎだす。またエレガントなシーンやドラマチックな場面もあり、そして皆、ダンス巧者なので、スキルの高い技が次々と！そして最後は、陽気なリズムで締めくくる。
好評につき、今年で3回目の公演だが、初演、再演は男性陣のみ。そして今回、初めての女性陣の参加、元宝塚男役スターの宇月 颯と元宝塚娘役スターの沙月愛奈。手足が長く、スタイルの良い宇月 颯は”ヴィジュアル”系、立ち姿、決めポーズ、ダンス、歌、全てが絵になる。勢いとパワーの男性陣に混じってエレガントかつクールな色彩を放つ。沙月愛奈は娘役出身らしく可愛らしく、キュート、そして時折ミステリアスな色香を。また、この2人のペアダンスはピタッと決まって文句なくかっこいい。
そして、男性陣ゲストは米原幸佑、木戸邑弥、小寺利光、常川藍里、穴沢裕介。総勢13名が所狭しとパフォーマンス、複雑なフォーメーションも軽やかにスピーディーにこなす。13人が13通りの色と光を放つ明るく躍動感たっぷりのSAMBA NIGHT。初日観劇、スタンディングオベーション、声援はないが、大きな拍手。中塚皓平が挨拶。終演アナウンスが流れても拍手が鳴り止まなかった。公演は29日まで。
イントロダクション
宝石のように煌めく満天の星と
様々な思惑を仮面で隠し、欲望が交差する街、
リオデジャネイロ。
今宵も、無数の仮面が行き交い、街に消えてゆく。
歓喜、規律、絆、嘲笑、悲嘆、孤独…
今は何の仮面か…。
宝石に導かれた人々が描く未来へ導くのは、天使か悪魔か、
そして、それを見据える神は、敵か味方か…。
カーニバルの花火を合図に、今、始まる争奪戦。
宝石が微笑むのは、赤の一団か、青の一団か、それとも…。
キャスト
宇月 颯
沙月愛奈
米原幸佑
木戸邑弥
小寺利光
常川藍里
穴沢裕介
DIAMOND☆DOGS
中塚皓平
和田泰右
咲山 類
廣瀬真平
新開理雄
Homer
概要
日程・会場：2022年5月24日〜5月29日 博品館劇場
構成・演出・振付: D☆D
音楽: TAKA
振付: 木野村温子
プロデューサー:栫 ヒロ
企画・製作:博品館劇場/M・G・H
劇場公式URL:https://www.hakuhinkan.co.jp/theater/archives/event/samba-night-2022
D☆D公式HP：https://diamonddog-s.com
D☆D公式Twitter：https://twitter.com/dd_official_jp
