第31回日本映画プロフェッショナル大賞(略称・日プロ大賞)が発表された。
この賞は1992年に設立され、今回で31回を数える。既成の映画賞とは一線を画しつつ、高い評価を得た作品や個人を中心に、選考委員の投票と実行委員会の独自の判断で決定される。
例年、テアトル新宿で開催されている授賞式は、コロナ禍の状況から開催はないが、受賞者の方々には独自に制作された記念の楯を贈呈される。
2021年 ベストテン
① 偶然と想像 WEB
② 由宇子の天秤
③ あのこは貴族
④ いとみち
⑤ すばらしき世界
⑥ 茜色に焼かれる
⑦ 空白
⑧ 花束みたいな恋をした
⑧ 草の響き
⑩ BLUE/ブルー
作品賞 偶然と想像
監督・脚本:濱口竜介 出演:古川琴音 中島歩 玄理 渋川清彦 森郁月 甲斐翔真 占部房子 河井青葉
製作:NEOPA/fictive 配給:Incline
2021年 作品賞&個人賞
◯ 作品賞:偶然と想像
◯ 主演女優賞:瀧内公美 (「由宇子の天秤」)
◯ 主演男優賞:成田凌 (「まともじゃないのは君も一緒」)
◯ 監督賞:春本雄二郎 (「由宇子の天秤」)
◯ 新人監督賞:松本壮史 (「サマーフィルムにのって」)
◯ 特別賞:孫家邦 (「花束みたいな恋をした」製作)
◯ 特別賞:函館市民映画館シネマアイリス (長年の功績に対して)
◯ 特別功労賞:澤井信一郎 (映画監督としての長年の功績に対して)
主演女優賞 瀧内公美 「由宇子の天秤」場面写真
主演男優賞 成田凌 「まともじゃないのは君も一緒」場面写真より
選考委員は毎年、監督、プロデューサー、脚本家といった映画の製作現場に関わる人たちから宣伝関係者、興行関係者、映画評論家、編集者まで映画界で広く活躍されている方々で構成。
第31回選考委員
足立喜之(会社員)/石飛徳樹(新聞記者)/磯島治之(編集者)/伊藤さとり(映画パーソナリティ)/臼井一郎(フリー)/大高宏雄(日プロ大賞実行委員長・映画ジャーナリスト)/大塚史貴(映画.com副編集長)/荻野洋一(番組等映像演出・映画評論家)/加藤敦(北海道新聞記者)/上島春彦(映画批評)/河本清順(シネマ尾道支配人)/古賀重樹(新聞記者)/小張アキコ(映画評論家)/佐藤佐吉(脚本家・監督)/島村卓弥(文化通信映画担当記者)/徐昊辰(映画ジャーナリスト)/進藤良彦(映画・ドラマ批評)/鈴木淳(映像企画・プロデューサー)/高崎俊夫(編集者・映画批評家)/谷岡雅樹(ノンフィクション作家)/寺脇研(映画運動家)/中村勝則(映画ライター)/長野辰次(フリーライター)/樋口尚文(映画評論家・映画監督)/藤永一彦(ギンレイホール)/堀口慎(日本映画製作者連盟)/松崎まこと(放送作家・映画活動家)/森直人(映画評論家) ※敬称略/50音順
公式WEB: https://nichipro-award.com
「偶然と想像」©2021 NEOPA / fictive
「由宇子の天秤」©2020 映画工房春組合同会社
「まともじゃないのは君も一緒」©2020「まともじゃないのは君も一緒」 製作委員会