舞台『弱虫ペダル』The Cadence! 自転車は楽しい!みんなで走ると楽しい!

2022年、舞台『弱虫ペダル』はシリーズ10周年目を迎える。この記念すべき年に、舞台『弱虫ペダル』The Cadence!が開幕。配信(見逃しもあり)も予定。なお、DVDとBlu-rayの発売も。こちらは11月にリリース。毎公演、トークイベントを実施。
主人公・小野田坂道(島村龍乃介)が千葉県・総北高校に入学するところから始まる。
天井には自転車、開演前は小野田坂道が好きな例の歌「ヒメヒメ♪」が流れている。そして始まる。最初から皆で「走る、走る」と。これがペダステ、『始まる!』と思わせてくれる。小野田坂道はアニメが大好き、高校に入学したらアニメ研究会に入る!!と決めていた。

歌いながらママチャリを漕いでいると…そこへ「腕試しに抜いてやるか」、同じ高校の今泉俊輔(砂川脩弥)、「歌ってるし!」。そしてキャラクターが次々と登場し「舞台『弱虫ペダル』!!」。
さて、念願のアニメ研究会の部室に行くと…張り紙が、それは活動休止の張り紙であった。がっくし!!だが、アニメ研究会の活動休止が、彼の運命を変えることに。再び、今泉に会い、自転車で…今泉の速いこと!坂道は叫ぶ「心臓が〜脚が〜苦しいのに追いつきたい!」そして「僕は友達いないから!」。初めて味わう感覚、少しずつ変わっていく坂道。また、いつものようにママチャリでアキバへ。そこで出会ったのは関西弁の熱い男・鳴子章吉(北乃颯希)。 彼に「おもろいやつ」と思われる坂道。これも、また運命の出会い。自転車競技部、坂道にとっては以前なら全く縁がなかった。だが、今泉や鳴子との出会い、彼らは坂道のポテンシャルを見抜いていた。


物語は坂道を中心に進むが、ライバル校である箱根学園の様子、それぞれのキャラクターのバックボーンや想い、関係性、またライバル校を超えた友情も描かれている。総北高校と箱根学園、前年のインターハイ、金城真護(川﨑優作)と福富寿一(髙﨑俊吾)のデッドヒート。今年はなんとしても勝ちたい総北高校、王者の意地を見せたい箱根学園。その後の熱い戦いを予感させる。

入部した坂道、今泉、鳴子、恒例のウェルカムレース、”ウェルカム”の言葉とは裏腹に、厳しいレース。一年生は全員参加、この結果でインターハイ出場メンバーに選ばれるか否か、全力で走らなければならない。このレースの先に見えるものは?そこは劇場で確かめて欲しい。

キャストも一新、フレッシュでしかも舞台『弱虫ペダル』に参加している、という気持ち、パッション、それが役柄を通して透けて見える。そのパッションがキャラクターの心情と重なる。レースのシーン、皆、額に大粒の汗を滲ませて熱演。役を演じるということは”虚”であるが、そこに俳優自身の”実”が重なる瞬間の空気の熱さ、これが『ペダステ』の真骨頂。また、自分のキャラクターだけでなく、それ以外のキャラクターやモノも演じる。

恒例の(笑)自動販売機、過ぎ去っていく電柱や信号、これらを俳優陣が演じるのだが、ここは抱腹絶倒、誰が何をやってるのか細かくチェックして欲しい。それぞれの決め台詞、刺さる言葉が多いのもこの作品の良さ、特長。”本編”が終われば、あの曲をみんなで!小野田坂道の愛唱歌を振り付きで!!

ゲネプロ前に簡単な会見が行われた。登壇したのは、小野田坂道役:島村龍乃介 今泉俊輔役:砂川脩弥 鳴子章吉役:北乃颯希 演出:鯨井康介。

島村龍乃介 「10周年、いい節目で一番最初からやるにで本当にいいスタートを切れれば。見どころは坂道が成長していく姿、自転車と初めて出会う大事な場面です。舞台だからこそ感じられるものがあると思います。生で感じること、生だから伝わるもの、走っている時のキツさ、何かを超える瞬間を観れると思います。全身全霊で!ぜひ!」

砂川脩弥「毎公演、一つ一つ全力で、持っているもの全てを出し切ってやるものと思っています。見どころは各々、キャラクター全員が限界に達する、超えるシーンがあります。醍醐味だと思います。僕たちも楽しんでいます、お客様も笑って楽しんで欲しいです」

北乃颯希「みんなで作り上げた『ペダステ』。最高の10周年スタートを!見どころは10周年の歴史の中で培われてきた演出があります。初代の方達から始まった群唱を、僕たち全力でぶつけているのでそこが見どころかなと。ウェルカムレースは3人が全力でぶつけているところ。どういう未来に向かっていくのか想像していただけたら。この10周年、節目に感謝です。鯨井さん始め、先輩たちが培ってきたものを、僕たちが存分に100%以上の力を出せるか、です」

鯨井康介「10周年の歴史の重みを持った素晴らしいスタッフの力を借りて、新しいキャストの皆様、新しい風を吹き込んでくれました。ブラッシュアップされた作品になっていると思います。(僕は)後は見守るのみです。見どころは作品の中に見える本物の汗、情熱。改めて『そうだな』と。熱量は届くんだなと。役者さんの頑張り、戦いが見どころ。『はみだせ』といつも稽古場では言ってました。何かを超える瞬間、未来が見えてくる、見えたら成功だなと。新しい風ということで、10年の歴史に敬意を表して、未来への作品を作ってきました。何度も楽しんでいただければ」

[弱虫ペダルとは]
2008年より『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)にて大好評連載中の、渡辺航が描く作品。ロード レースという自転車競技を題材にし、男女問わず漫画ファン、自転車愛好家など、多くの人から支持され、 コミックス累計発行部数2,700万部を突破した、今もっとも熱いスポーツ少年漫画である。 孤独なアニメオタク少年の小野田坂道が、総北高校自転車競技部の仲間と共にインターハイを目指し、そ の中でライバル校である王者・箱根学園(ハコガク)や京都伏見高校らのメンバーと切磋琢磨しながら成長していく物語。 2013年10月にTVアニメ化され、2014年10月に第2期、2017年1月に第3期、2018年1月に第4期を放送。 2015年8月には劇場版アニメが公開。2016年8月に放送した実写ドラマも好評を博し、2017年8月には 「Season2」を放送。2020年8月には実写映画を公開した。 2022年10月からTVアニメのシリーズ第5期となる『弱虫ペダル LIMIT BREAK』が放送開始予定。

[あらすじ]
千葉県・総北高校に入学した小野田坂道は、千葉から秋葉原まで往復90kmの距離を毎週ママチャリで通うほど、アニメやフィギュアが大好き。 高校生になったらアニメ研究会に入って友達を作ろう!と意気込んでいたが、ひょんなことから同じく新入生の今泉俊輔・鳴子章吉と出会い、自転車競技部へと入部することに。 孤独なオタク少年だった小野田坂道は、やがて自転車を通じて出会った仲間や先輩達と共にインターハイ 優勝を目指す!

概要
日程・会場
東京 7月5日(火)~7月10日(日) シアター1010
大阪 7月16日(土)~7月18日(月・祝) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
原作:渡辺航『弱虫ペダル』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
総監督・脚本:西田シャトナー
演出:鯨井康介
音楽:manzo
作詞・歌:桃井はるこ
レース演出協力:河原田巧也
キャスト
小野田坂道 役:島村龍乃介 今泉俊輔 役:砂川脩弥 鳴子章吉 役:北乃颯希 巻島裕介 役:山本涼介 金城真護 役:川﨑優作 田所迅 役:滝川広大/
福富寿一 役:髙﨑俊吾 荒北靖友 役:相澤莉多 東堂尽八役:フクシノブキ 新開隼人役:瑛 真波山岳 役:中島拓人/
パズルライダー監督:伊藤玄紀 パズルライダー:村上渉 田上健太 山口拳生

公式サイト:http://www.marv.jp/special/pedal/

©渡辺航(秋田書店)2008/ 舞台『弱虫ペダル』製作委員会