吉幾三が「明治座」に初登場する。既に何度も明治座で座長をというイメージがある彼だが、芸能生活50周年を記念しての公演となる。第一部は、涙あり笑いありの人情喜劇。第二部のショーは、“吉幾三の音楽の世界”となる。
吉幾三といえば、日本の心を唄う抜群の歌唱力のシンガーソングライター、自身での歌唱で大ヒットの「俺はぜったい!プレスリー」「俺ら東京さ行ぐだ」、「雪國」「酒よ」。提供曲「津軽海峡」など、明るいキャラクターもあり押しも押されぬエンターテイナーのステージだ。
物語は、17年前に妻を亡くした安藤物流の社長・安藤万作(吉幾三)は、家のことも会社のことも、娘に頼りきってばかり。長女の和枝(芳本美代子)は母に代わって家を守り、会社では専務として 古株社員・若井寿(島崎和歌子)、部長の中川賢一(中本賢)と共に会社を支えている。 近所の不動産会社の社長・風間寛一(佐藤B作)は会社に遊びに来ては万作と軽口をたたき合う気の置けない間柄。
そんな仲間たちに囲まれて賑やかな日々を過ごす中、万作の妻の十七回忌に、別れたはずの和枝の元夫が現れて――。
しっかり者の娘と甘えっぱなしの父親が、意地の張り合いから、ご近所さんたちを巻き込んでの大騒ぎに!?
吉幾三本人が原案・音楽、岡本さとるが潤色演出の舞台。吉の唄の世界そのものの様な人の温かいこころ模様がここにあり、伝統的な人情喜劇がまたここにあり、たくさん笑って泣ける、ドタバタハートフルコメディ!
ゲネプロ前に用意された取材会見では、シアタメではMOVIEでお伝えできないのが残念なのですが、会見なのに舞台の雰囲気そのままの出演者たちのアンサンブルが繰り広げられ、、、
コメント
吉幾三
明治座の地元に住み、よく劇場の前を通っていて、良い劇場と思っていて、この劇場でやれるのはうれしいなって思います。僕は、出番は一番多いと思います。出番が多くて、ちょっとお腹をこわしてもトイレにも行けないぐらい 笑。デビューから50年ですが、その重さ、全然、緊張感も感じていません。この芝居はコメディで、近所、町内、家族の関係、下町を舞台にした芝居なので、泣いては、笑って、あとは知りません 笑という芝居でございます。
中本賢
芸能界の一線を進んで来られた吉さん、今回、一緒に舞台をやって、なるほどな〜と、いろんなところで感じています。
芳本美代子
毎回、涙涙のラストで、座長のむちゃぶりでステージが変わる。もう、お客さんと同じで、、、ステージを楽しませて頂いています。
島崎和歌子
「今回、私は初舞台なんです。吉さんとご縁があって出演させていただきました。毎日、毎日やることが違う。ストーリーだけ何となくあっていればいい。毎日、楽しく、きょうは何をするんだろうなと、飽きないです。」
佐藤B作
吉さんは、いいお年なのに我が身を削って、笑を取りに行っているので、すごい座長だなと、毎日感動しております。私もお客さんと同じように笑わせてもらっています。
概要
日程 会場:2022年7月8日(金)~7月24日(日) 明治座
第一部 「親はがっかり!子はしっかり!」
原案・音楽:吉幾三
潤色・演出:岡本さとる
出演:吉幾三
中本賢、芳本美代子、島崎和歌子、佐藤B作 他
第二部 「50th Anniversary in 明治座 頼り・・・頼られ・・・ありがとう」
構成・演出:吉幾三