中村獅童×初音ミク「超歌舞伎 2022 Powered by NTT」が開幕した。
2016 年の「ニコニコ超会議」にて誕生した「超歌舞伎」。
テレビをはじめ、幅広い分野で活躍する歌舞伎俳優・中村獅童と、バーチャルシンガーの金字塔として世界をまたにかけて活躍する初音ミクが競演する、古典歌舞伎と最新技術が融合した全く新しい歌舞伎公演、「ニコニコ超会議」の恒例行事として好評を博し、京都・南座でも 上演されたが、今年は4都市での上演ということで期待も高まる中、すでに初日を迎えた博多座、御園座での公演は大好評、熱狂の舞台が話題に。
ペンライトを振っての観客参加型、舞台と客席が一体となったライブ会場さながらの熱い大団円など〝超歌舞伎ならではの文化〟も創り出され、公演を重ねるごとに進化し続けている「超歌舞伎」。
中でも最大の見どころは、日本が誇る伝統の歌舞伎とNTTが開発した最新技術をはじめとするテクノロジーのコラボレーション。かつてない夢の空間、出演者、お客様、最新技術が一体となり生み出される感動の舞台。超歌舞伎は「新しいエンターテインメントイベント」を展開したことが評価され、AMDアワード大賞、ACCブロンズ賞などを受賞。
初日の前日、会見が行われた。登壇したのは中村獅童、小川陽基、澤村國矢。
中村獅童:元々は超会議のイベントですが、そこから歌舞伎専門の劇場でやれるようになりました。今年は4都市、2ヶ月、この新橋演舞場に進出できた、胸がいっぱいです。幕張はミクさんのファンが多い、歌舞伎の劇場は年齢層も高い、ペンライトを持って、ということはかつてなかったので…最初はペンライトは数えるほどしかなかった。ペンライトはあった方が楽しいです。博多座はペンライトが完売しましたが、帰りに買う人も(笑)。できたらペンライト持っていた方が楽しい、と書いて欲しい(と記者席に向かって)ペンライトは命なんで!持ち込んだ方が楽しいですよ!!
澤村國矢:東京でやれること…超会議は千葉なので、こういったところでやることの嬉しさ。初めて京都で、真ん中に立たせていただいた、東京、新橋演舞場、緊張しています。博多、名古屋の盛り上がりを受けて、自信を持って!
小川陽基:(楽しいですか?の問いかけに)はい。楽しいです。(どこが?)立ち回りしてるところです。
ここで父、フォロー。
中村:方向を間違えてしまうと落ち込みます。
さらに澤村もフォロー。
澤村:歌舞伎の間合いとかしっかりできている。
中村:好きなことが全部詰まっている、仁王立ち、見得を切る、やりたいことをやっているので楽しい、家に帰ってもずっとやっています。地味な役をやる時が心配です(笑)。
劇場が変わったことに伴って照明変えています。ミクさんがいかに美しく見えるか、あと音にもこだわっています、細かいところは全部変えています。健康管理には気をつけていますが、かかってしまうことは仕方ないことで、リスクがある中、観に見てくださる、お客様と出演者が一緒になって盛り上がるのが最大の目的、ペンライト(劇場で販売)は14色光ります。毎日が戦い、サブカルの若者に喜んでもらい、そして歌舞伎ファンに納得してもらえるかが戦いです。少しでも歌舞伎界を変えていきたい。南座では花柳界の方々がペンライトを振ってくれたので喜んでもらえたかなと。伝統を守る、煽るところ以外は歌舞伎、歌舞伎の色をできる限り濃くしないと…そこはこだわりですね。初音ミクさんのファンは法被着てますから、いらっしゃると心強いです、ペンライト、多い方は片手に6本。実はボタンが複雑で客席で(若い観客が年配の観客に)教えている光景もあってグッときます。歌舞伎ファン、ミクさんファン、みんながペンライト、こういう光景を見ると毎回感動します。2016年、当初は「歌舞伎と初音ミク、何ができるの?」と。(この状況下)何ができるのか改めて考えますね。みんな熱い気持ちでやってくれている、超歌舞伎ファミリーです。運がいいのか、やりたいことが全部叶っている、歌舞伎の可能性、与えられた使命、若者たち、子供たちに喜んでもらえる歌舞伎を!その日の盛り上がりで終演時間が20〜30分変わってきますので」
時間も押し迫り、最後に中村獅童が息子に締めをお願いするも首を縦に振らず…。微笑ましい空気感の中で会見は終了した。
<2022年7月取材会>
[過去公演の様子]
<2018年公演>
<2019年公演>
<2021年公演>
中村獅童×初音ミク NTT,ドワンゴ最新テクノロジー×歌舞伎『御伽草紙戀姿絵』これぞ21世紀!応援の力でパワー倍増!!
<2022年公演>
超歌舞伎とは?
2016(平成 28)年より松竹とドワンゴが共同製作し、「ニコニコ超会議」の中で公演を重ねてきた全く新しい 歌舞伎公演。日本の伝統芸能を代表する“歌舞伎”と、NTT が研究開発を進めてきた超高臨場感通信技術 「Kirari!」をはじめとする、最新テクノロジーが融合し、エンターテインメントの限りない可能性を切り拓いた。 「超歌舞伎」の大きな見どころは、歌舞伎がバーチャルシンガーとコラボするという初めて見る夢の空間をNTTの最新技術を駆使して創り出すところ。 さらに「超歌舞伎」は通常の歌舞伎公演とは異なり、観客参加型の演出も見どころです。ペンライト(サイリウム)を振って演出に参加いただいたり、“萬屋”、“初音屋”、“電話屋”といった思い思いの大向うのコメントが、ニコニコ動画上に映し出されたりするなど、超歌舞伎ならではの文化も誕生し、人気を博している。
概要
日程・会場:
2022年8月4日(木)~ 7日(日) 博多座
8月13日(土)~ 16日(火) 御園座
8月21日(日)~9月3日(土) 新橋演舞場
9月8日(木)~ 25日(日) 南座
出演者 : 金輪五郎今国 中村獅童 太宰少弐息女苧環姫 初音ミク
太宰少弐後室定高 中村蝶紫 蘇我入鹿 澤村國矢 入鹿家臣宮越玄蕃 片岡千次郎 入鹿家臣荒巻弥藤次 中村いてう 中納言安倍行主 中村獅一 ほか
脚 本:松岡亮
演出・振付 : 藤間勘十郎
劇中曲 : cosMo@暴走 P 作詞・作曲『初音ミクの消失』 他
公式HP:https://chokabuki.jp/2022theatre/
©超歌舞伎 Supported by NTT