アニメ放送開始から10年、ソード アート・オンライン初のライブ・エンターテインメントショー、「ソードアート・オンライン -DIVE TO STAGE-」が始まった。最新のテクノロジーを活用したステージと、生身のキャストによる圧巻のアクションやパフォーマンスの融合 により物語を大迫力に演出。SAO世界への没入感を味わうことができる、新たなライブ・エンターテインメント。
開演前、舞台上に映し出されるのは、秋葉原の家電量販店で、よく見る風景。広告がいくつかあるが、その中に「SOWRD ART Online 10.31 On Sale」、SAOの発売日という設定がなかなか憎い。つまり、幕が上がる前から実は始まっているので、ちょっと早めに席に着くことをお勧め。
そしていよいよ、「2022 年、人類はついに―完全なる仮想空間を実現した」の文字。主人公のキリト(CV:松岡禎丞 演者:松原凛)が登場。ナーヴギアを装着。「ソードアート・オンライン」に登場する第二世代フルダイブ型VRマシン第1号だ。そしてログイン画面、タイトル画面。ファンなら、ここで一気に気分が上がる。観客もまた、主人公。没入感も感じられることであろう。オープニング、キリトとクライン(CV:平田広明 演者:関修人) の出会い、茅場晶彦(アバター、映像 CV:山寺宏一)登場、ゲーム開始、クラインとの別れ、スピード感のある展開。
キリトとアスナ(CV:戸松遥 演者:佃井皆美) の出会い、パーティーを組む。
本作では、シリーズの原点となるアインクラッド編の物語を描き、キャラクターのセリフはTVアニメのボイス、つまりアニメの声優陣が務めており、しかもステージ特別仕様。声に合わせて演者の口が動き、その感情に合わせて演技をする。さらに映像演出やアクロバットなシーンもあり、難易度の高いステージング。激しいアクションは息も上がる、だが、声は声優陣なので、そういったことは心配ない。そしてアニメを視聴してきたファンならお馴染みの声なので、自然と舞台に没頭できる仕組み。
楽曲もアニメファンならお馴染みのものが流れるので、アニメがリアルな生身の人間による”演劇”で迫ってくる。もちろん、アニメと演劇では表現方法は異なる。その違いをうまく駆使し、アナログ手法とテクノロジーをうまくクロスさせたり、あるいはしっとりとしたシーンでは芝居をじっくりと見せる。キリトとアスナが見つめ合い心通わせるシーンは、もう”THE 演劇”。また、アクロバットシーンでは身体能力の高い演者たちが見せ場を作る。
キリト役の松原凛の身体能力の高さ、宙返りなどは当たり前、JAEプロモーションの所属で数多くのスタントをこなし、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」や「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageに出演、特技はパルクール、アクロバット。また剣道二段、まさにうってつけ。アスナ役の佃井皆美もまた、アクションは大得意、テレビドラマでは仮面ライダーシリーズに出演、だが、アクションのみならず、ミュージカル「いつか one fine day」では長門マドカ役を好演、演技派でもある。
こういったアクションに長けている俳優陣、アンサンブル陣、体を張ったシーンは見どころとなっている。また、LEDを使った場面、メニュー画面が空中に!!キャラクターが死亡するシーンは、その儚さを印象的に。そしてラスト近く、目が離せない!!
なお、千穐楽は配信も用意、Streaming+にてライブ配信。
概要
日程・会場:2022年11月8日(火)~11月13日(日) 東京国際フォーラム ホール C
STAFF
原作=TV アニメ「ソードアート・オンライン」
脚本・総合演出:児玉明子
演出:神里盛仁
CAST
キリト(CV:松岡禎丞) 松原凛
アスナ(CV:戸松遥) 佃井皆美
ユイ(CV:伊藤かな恵) 及川結依
シリカ(CV:日高里菜) 鈴木桃子
リズベット(CV:高垣彩陽) 朝倉ふゆな
クライン(CV:平田広明) 関修人
エギル(CV:安元洋貴) 宮河愛一郎
サチ(CV:早見沙織) 橋本彩花
ディアベル(CV:檜山修之) 松永有紘
ケイタ(CV:豊永利行) 江副貴紀
テツオ(CV:赤羽根健治) 光永ヒロト
ササマル(CV:代永翼) 平島由章
ダッカー(CV:江口拓也) 渡部大稀
ヒースクリフ(CV:大川透) 松川大祐
ゴドフリー(CV:江原正士) 潮見勇輝
クラディール(CV:遊佐浩二) 田中翔大
直葉(CV:竹達彩奈)
キバオウ(CV:関智一)
茅場晶彦(CV:山寺宏一)
アンサンブル
小林由佳
知念紗耶
廣瀬水美
渡邊彩乃
金川希美
池田実桜
制作:ゴーチ・ブラザーズ
主催:アニプレックス/ゴーチ・ブラザーズ
公式HP:https://sao10th.net/stage/
公式Twitter:@sao_stage
(C)川原 礫/アスキー・メディアワークス/SAO Project
(C)SAO Stage Project