コロナ禍のため、2020年6月上演を断念。無期延期となっていた『ケンジトシ』の上演が決定した。
出演は、舞台、映像の両分野で活躍を続ける中村倫也、黒木華が宮沢賢治=ケンジと妹とし子=トシを演じ、2019年の共演ドラマ「凪のお暇」で大注目を浴びた二人が、本作で舞台初共演を果たす。 中村は、2009年「バンデラスと憂鬱な珈琲」、2010年「えれがんす」以来、約13年ぶりのシス・カンパニー公演への登場だ。黒木は、2017年『ワーニャ伯父さん』以来、シス・カンパニー公演への出演。実は、コロナ禍中の2020年に出演予定だった同社公演が2作連続して立ち消えとなっていたため、黒木にとっては久々の同社作品となる。また、山崎一は兄妹に関心を寄せる人物を演じ。その助手役の田中俊介を従え、兄妹の言動を追いかけながら物語を牽引してゆく。加えて、河内大和、野坂弘、依田朋子が賢治の世界観を立体的に描いていく役割を担い、ヴィオラ奏者の徳高真奈美がその弦の調べで物語を彩る。
主催者からは「宮沢賢治が遺した言葉の数々は、長きに渡り、私たち日本人の人生や暮らしの多くの場面に寄り添っ てきました。近年の未曽有の災害や、新型コロナウイルス感染症などの疫病に立ち向かう現代にあっても、彼の言葉は、時代をこえて私たちに何かを語りかけてきます。そんな宮沢賢治に長く向き合ってきたのが、劇作家・北村想と演出家・栗山民也です。意外にも、本作が初顔合わせとなる演劇界の巨頭二人が、舞台初共演を果たす中村倫也、黒木華、そして名優・山崎一、新進・田中俊介らとともに、皆様を “無方の空”へと誘います。コロナ禍による延期から約2年半。待ちに待った劇世界が目の前に広がります。 ついに、その全貌が語られるシス・カンパニー公演 『ケンジトシ』 にご期待ください」とのメッセージが届いている。
作:北村想
演出:栗山民也
出演:
中村倫也 黒木華 山崎一
田中俊介 河内大和 野坂弘 依田朋子 徳高真奈美《ヴィオラ演奏》
期間 会場:
2023年2月7日(火)~2月28日(火) シアタートラム
2023年3月3日(金)~3月10日(金) サンケイホールブリーゼ
企画・製作:シス・カンパニー
公演問合:03-5423-5906 (平日 11:00~19:00)