劇団扉座第74回公演として『最後の伝令 菊谷栄物語 -1937津軽~浅草ー 』が厚木にて開幕した。その後、紀伊國屋ホールにて12月13日より上演。
この作品は、2007年に作・演出の横内謙介が浅草のレビュー小屋を舞台にした『モダンボーイ』を木村拓哉主演で作り、その劇中で平田満が演じたレビュー作家の後日譚ともいうべき物語。
「日本の喜劇王」と呼ばれたエノケン=榎本健一の一座でレビュー作家として人気を博した菊谷栄(本名・菊谷栄蔵)を中心に、浅草と津軽の人々とあの時代を描いている。
主人公の菊谷栄蔵は1932年、ピエル・ブリヤントの松竹座進出によりレビュー作者として登場。1932年、エノケン劇団の旗揚げ公演にオペレッタ『リオ・リタ』を提供。菊田一夫を凌ぐと言われるほど才能を高く評価されていたが、1937年9月に召集を受け、青森の陸軍歩兵第5連隊に入隊、11月9日午後1時に中華民国(当時)で戦死、34歳没。
2019年レポ記事
あらすじ
昭和12年9月。浅草のレビュー小屋。
そこから突然姿を消した劇団ピエール・ブリヤントの座付き作家・菊谷栄(有馬自由)は、いま、青森から満洲へ出兵しようとしていた。
座員たちの最後のメッセージを届けようと、北乃祭は故郷・青森へと向かう。祭が届ける、その伝令とは――?
歌に踊りに笑いと涙、あの頃の浅草、あの頃の津軽が、、、。
公演概要
劇団扉座第74回公演 『最後の伝令 菊谷栄物語-1937津軽~浅草-』
厚木公演
厚木シアタープロジェクト ネクストステップ第11回公演
日程・会場:2022年12月10日(土)11日(日) 厚木市文化会館・小ホール
東京公演
紀伊國屋書店提携公演
日程・会場:2022年12月13日(火)~12月18日(日) 紀伊國屋ホール
出演
岡森諦・中原三千代・有馬自由・伴美奈子・犬飼淳治・鈴木利典・鈴木里沙・新原武
藤田直美・塩屋愛実・砂田桃子・三浦修平・小笠原彩・北村由海
小川蓮・菊地歩・山川大貴・翁長志樹・大川亜耶/
草野とおる(客演)/
作・演出 横内謙介
振付 ラッキィ池田・彩木エリ
音楽 園田容子
舞台美術デザイン 金井勇一郎(金井大道具)
大道具 金井大道具
舞台監督 大山慎一(ブレイヴステップ)
照明プラン 塚本悟(塚本ライティングデザイン)
音響プラン 青木タクヘイ(ステージオフィス)
衣装デザイン 木鋪ミヤコ・大屋博美(ドルドルドラニ)
メイク&ヘアメイク tae・比嘉奈津子(Be-STAFF MAKE-UP UNIVERSAL)
制作 赤星明光 田中信也
票券 そのださえ
製作 (公財)厚木市文化振興財団/(有)扉座
公式サイト:http://www.tobiraza.co.jp