劇団スーパー・エキセントリック・シアターの伝統とエンターテインメント性を次世代へと引き継いでいくために起ち上げられた企画“SET REBORN”の第二弾「レッツゴー八戒!!~加齢なる冒険譚~」が2月に上演。
1984年、86年に劇団スーパー・エキセントリック・シアターで上演された「ディストピア西遊記」が、猪八戒を主人公とした外伝として蘇る。上演から約35年、現実と同じ時を刻んだ猪八戒役を当時と同じく創立メンバーの田上ひろしが演じ、個性派揃いの 中堅劇団員や躍動感溢れる若手劇団員に揉まれに揉まれて大奮闘! 身も心もすっかり年老いた三蔵一味のバイプレイヤーが、再び勇気を出して立ち上がる。SETきっての名作が、総勢25名の劇団員たちによって新たな冒険譚を紡いでいく。
あらすじ
一人の坊さんが、猿と河童とオレを引き連れて旅に出かけ、大暴れしながら(主に猿が)天竺に辿り着き有難い経典 を貰った帰り道、奴隷なる平和のサルマネ仏教王国建設を企む奴等から経典を奪われながらも真の仏教を求め戦い、 唐の都に辿り着いたのも遠い遠い過去の話。あれからどれ程の年月が経ったであろうか、一緒に旅したあいつらと もトンとご無沙汰だが、ま、今となってはいい思い出だ。武勇伝として子供達に何度も聞かせたが、聞く耳持たず で信じてもらえない。ヒーローと呼ばれたサルの脇にいて、聖人と崇められた者の影にそっと寄り添って生きてき た。だからこそ、今こうして何気ない平凡に幸せを感じることが出来ているのかもしれない、これでいいのだ。こ れで・・・と、思っていた、あいつがやってくるまでは。 身も心もすっかり年老いた三蔵一味のバイプレーヤー猪八戒が、新たな仲間を連れて再び勇気を出して旅に出る。
SET REBORNとは
40年以上続く劇団 SET の新たな歴史となるように、生まれ変わり、劇団の核として生き続ける思いを込めて起ち上げられた、SET 若手公演企画。
作・演出・出演:おおたけこういちより
劇団の大先輩、田上さんの口癖がありまして、「父ちゃん、頑張る!」その言葉が好きで、そんな舞 台をいつかやりたいと思っていて、それとは別に、長く続く劇団の公演ならではな企画を考えてい て、その2つを合わせました。
田上さんは、35年前に劇団の代表作でもある「ディストピア西遊記」に猪八戒役として出演していて、その八戒が、田上さん本人のように年齢を重ねていたら…。 ロッキーが再びリングに上がり、マーベリックが MA-1 に袖を通したように、八戒が再び、勇気を出して旅に出ま す。団塊世代から Z 世代まで在籍してる劇団だからこそ出来る作品、あの頃「ディストピア西遊記」をリアルタイ ムでご覧になった方も、そうでない方も、八戒を知らない方はいないはず。是非、劇場でご堪能ください。
主演:田上ひろしより
去年のいつの頃か、大竹から「たーさん、来年2月に若手中心で芝居やるんですけどお暇だったら やりませんか」と声をかけられた。この先若手と芝居出来るのも何回もないかと思い「良いよ」と返事をした。先日、チラシが出来たと見せられたら表には僕の写真がデカデカとあり、下には『主演、田上ひろし』と書いてある。役者人生初めての主演はありがたいのだが…どこか困惑している。
概要
日程・会場:2023年2月22日(水)~2月26日(日) 全8公演 シアター・アルファ東京
作・演出・出演:おおたけこういち
出演:田上ひろし、安田 裕、榊 英訓、栗原功平、長谷川慎也、時松研斗、渋谷渉大流、大城麗生、
富山バラハス、千葉雅大、宮下幸生、佐藤雄基、岩下零時 山口麻衣加、鎌田麻里名、立川ユカ子、白井美貴、山城屋理紗、山﨑愛華、須田 歩、岡山玲奈、 古家由依、村田彩夏、鶴田 彩
スタッフ
舞台美術:松生紘子
音 響:毎原範俊(サウンドクラフトライブデザイン社) 照 明:高橋朋也(東京三光)
衣 裳:阿部美千代(MIHY プロデュース)
殺 陣:柏木佑太
振付監修:JUN
振 付:Blue Print
音 楽:大崎聖二
演出助手:渋谷渉大流
舞台監督:伊藤春樹
宣伝デザイン:蓑原大祐(dsk production) 宣伝写真:加藤 潤
制作:川瀬良祐 山崎桃子 堀崇明
制作協力:アタリ・パフォーマンス
主催:スーパーエキセントリックシアター
問い合わせ:SETインフォメーション info@set1979.com
劇団公式サイト:https://www.set1979.com/