舞台「リコリス・リコイル」が開幕した。
人気オリジナルアニメ「リコリス・リコイル」の舞台化、治安維持組織「DA」に所属する2人の少女の友情と絆の物語。独特の世界観と高いストーリー性、可愛いキャラクターで支持され、放送終了後もなお、熱いファンに支えられている。
物語の舞台は日本、治安の良い国。だが、その治安の良さには理由があった。犯罪者を極秘裏に抹殺・消去する極秘の治安維持組織「DA」の存在があった。DAは孤児を養成して殺人技術を身に付けさせた少女暗殺者「リコリス」を数多く擁し、普段は普通の女子高生として潜伏させ、有事には犯罪者を暗殺、こうして治安を守ってきたのだった。
都内にある喫茶店「喫茶リコリコ」、一見普通の喫茶店だが、実はDAの支部。ここには最強のリコリスである錦木千束(河内美里)がいる。元気いっぱいで明るい少女で喫茶リコリコで看板娘。そこにそんなある日、DA本部からリコリスの井ノ上たきな(本西彩希帆)が異動してくる。彼女は銃器密売の犯人を仲間とともに追い詰めていたが、人質に取られた仲間を救うべく、犯人を殺すなという命令に背いたため、本部から左遷。優秀だが喜怒哀楽に乏しくクールで淡々としており、錦木千束とは真逆なタイプだ。
2人の出会いから物語は動き出す。たきなは当初「リコリスとして一刻も早く実績を上げて本部に戻る」ことにこだわっていた。だが、千束と共にいることでDAにこだわらなくなっていく。この全く違うタイプの2人軸にしてストーリーは進行する。
日本の異常なまでの治安の良さに不審を抱くテロリスト・真島(仲田博喜)。幼い千束を救った慈善団体「アラン機関」のメンバーである紳士・吉松シンジ(小野健斗)、「千束を最強の殺し屋として覚醒させる」という自分の願望を達成するため、真島などの裏社会の人間と手を組む。
結婚願望が強い中原ミズキ(石井美絵子)、元気いっぱいに走り回るクルミ(大渕野々花)、喫茶リコリコの店長・ミカ(北村圭吾)、元DAの訓練教官で、千束の父親的存在、長距離の歩行時にはロフストランドクラッチを使用しているが、これは周囲に自分の強さを悟らせないための演技、かつて吉松とは公私に渡るパートナーであった。そのほか、赤みがかったピンクの髪のセカンドリコリス・蛇ノ目エリカ(井尻晏菜)たきなや千束に悪気なく挑発的な言動を繰り返す勝ち気な乙女サクラ(彩木咲良)、ロボットの被り物をしているハッカー・ロボ太(竹内凜太郎)など、お馴染みのキャラクターが登場する。
見どころは戦闘シーン、照明や効果音、映像を駆使しているのはもちろんだが、銃器協力でガンメーカーの東京マルイが入っている。この銃がカッコよく、シーンを盛り上げるのに一役買っている。錦木千束の信条「命大事に」、井ノ上たきなも彼女に影響されて「命大事に」と思うようになる。共感するところも多く、2.5次元らしい作品。初日と千秋楽はライブ配信も。なお、TVアニメ「リコリス・リコイル」スペシャルイベント(仮)が2023年2月11日にすみだトリフォニーホール 大ホールにて開催される。
舞台「リコリス・リコイル」概要
タイトル:舞台「リコリス・リコイル」(読み ブタイ「リコリス・リコイル」)
日程・会場2023年1月7日(土)〜1月15日(日) 天王洲 銀河劇場
原作:Spider Lily
脚本:ほさかよう
演出:山崎彬
出演:錦木千束:河内美里 井ノ上たきな:本西彩希帆(劇団4ドル50セント)
中原ミズキ:石井美絵子 クルミ:大渕野々花ミカ:北村圭吾 楠木:三枝奈都紀 春川フキ:田上真里奈 乙女サクラ:彩木咲良 蛇ノ目エリカ:井尻晏菜 吉松シンジ:小野健斗 姫蒲:新谷姫加 ロボ太:竹内凜太郎 真島:仲田博喜
主催:舞台「リコリス・リコイル」製作委員会
企画・制作: ANIPLEX/Office ENDLESS
問合せ:Office ENDLESS:info@officeendless.com
公式サイト:https://lycoris-recoil.com/stage/
公式 Twitter:@lycoreco_stage
©Spider Lily/アニプレックス・ABC アニメーション・BS11
©舞台「リコリス・リコイル」製作委員会