iaku『あたしら葉桜』上演。モチーフとなる岸田國士の「葉桜」と同時公演_ 横山拓也よりコメントも到着

岸田國士初期の名作「葉桜」と、同作品をモチーフに横山拓也が現代的な視点から母娘を描く「あたしら葉桜」を二本同時上演。
口語劇のパイオニアといえる岸田戯曲と iaku の関西弁口語を並べることで、その影響や系譜を確認し、エンタテインメントに昇華する。演出は、iaku で長く横山とコンビを組んできた上田一軒
キャストには第20回(2017年度)関西現代演劇俳優賞 女優賞の林英世と同・奨励賞の松原由希子の関西の実力派女優の二人が並ぶ。

横山拓也より
現代のテレビドラマなどに見る口語セリフの第一人者とも言われる岸田國士。セリフの書き様に徹底的 こだわった岸田國士にシンパシーを持っています。彼の初期作品の数々から、当時に生きる人たち(庶 民よりは少し裕福な人たち)の日常のニオイが嗅げる面白味は、戯曲が時代を越えて存在する意義を感 じさせてくれます。私もセリフにこだわった作品づくりを行なっているので、いつか時代を経ても楽し んでもらえるものを書ければ、と思っています。『葉桜』(朗読)と『あたしら葉桜』の連続上演は、二 つの時代と、二人の作家を並べて見つめる企画です。文豪に肩を並べる気はさらさらありませんが、こ うやって勝手に真っ向勝負を挑めるのはなかなか楽しいです。コロナで中止になってから3年。ようや くリベンジの時が来ました。劇場でお会いできますことを、心より楽しみにしています。

あらすじ
娘の見合い相手の態度が気に入らない母。娘の気持ちも煮え切らない。母の部屋で、娘の結婚を巡って とりとめのない会話が繰り広げられる(『葉桜』あらすじ)。 大正時代、岸田國士が妹のお見合いを題材に書いたと言われる戯曲を、現代の恋愛観、結婚観に準えて 再構築。 “アイネキュッヘンシャーベ”が逃げ込んだ和室で、海外赴任が決まった恋人のことを相談 しているうちに、母と娘は自分たちの歴史や未来について思いを馳せる。

概要
iaku『あたしら葉桜』
日程・会場:
東京:2023年4月15日(土)〜4月23日(日)三鷹市芸術文化センター 星のホール
大阪:2023年4月28日(金)~30日(日) インディペンデントシアター2nd
作:横山拓也
演出:上田一軒
出演:林英世、松原由希子(匿名劇壇)

公式ホームページ:http://www.iaku.jp/