舞台・美術・映像を作る団体 ゆうめい が新作『ハートランド』を4月に上演。
東京芸術劇場が劇団に上演の機会を提供する提携公演「eyes plus」シリーズで、ゆうめい2度目の東京芸術劇場シアターイーストでの公演。
ゆうめい は、実体験や取材に基づいて作品を描き、時には実際の人物を出演させ、上演を行うことそのものが現実でありドキュメンタリーともなる作品を作り上げてきている。今作は国の情勢、個々人の人間関係、当事者と当事者以外の認識の乖離によって「東京芸術劇場に出演できない存在」を主軸に置くと共に、実際に体験した出来事から解読できる人間の習性を描写しながら、立ち上がるモキュメンタリーかつエンターテイメントとしても変容しながら成立できる作品を目指すという。
今作の舞台は、都心から遠く離れた山奥の駆け込み寺的なコミュニティ。競争の生きづらさから逃れ、田舎での生活を願い様々な理由から集まる人々が登場する。色恋沙汰や階級制度、性別における特権や差別といった日本の俗世から逃れ静かに暮らしたい人々のところへ、アジア系の外国人女性が駆け込んだことを基に、俗世まみれのコミュニティとなり崩壊が起こる展開となる。また、今作は映像演出やモーションキャプチャーによるVR映像も使用し、劇場での演劇表現だけではないメタバース的なコミュニティも同時に描く演出を行う。
魅力あふれる俳優陣が揃い、東京サンシャインボーイズの中心メンバーで幅広いジャンルで活躍、近年では新国立劇場『貴婦人の来訪』での主演も記憶に新しい、相島一之がゆうめいに初出演。ヒロインはブロードウェイミュージカル『ドリームガールズ』での抜擢で注目を集める、文学座の新鋭 sara。さらに、過去作品に出演し、ゆうめいを熟知した高野ゆらこ、児玉磨利、鈴鹿通儀、田中祐希ら個性的な俳優陣が集結し、この度の新作公演に臨む。
池田 亮 コメント
普段は実の父親に出演してもらったり、亡き祖父の絵画を舞台美術に加えたりする私達ゆうめいですが、今回の新作はとあるコミュニティでのフィクションを描きます。フィクションといっても現実との地続きで自分が見て会って話してきた「東京芸術劇場に出演できない存在」の行方を描く所存です。現実や非現実の体験をリアルにもエンタメにも変容できる劇場にお越しください。どこにいっても抗えないけど抗えそうな行方をひやひやしながら描きます。心よりお待ちしております。
概要
公演名:eyes plus ゆうめい『ハートランド』
会期会場:2023年4月20日(木) 〜 4月30日(日) 東京芸術劇場 シアターイースト
出演:相島一之 sara 高野ゆらこ 児玉磨利 鈴鹿通儀 田中祐希
作・演出:池田 亮
舞台監督:竹井祐樹
舞台美術・衣裳:山本貴愛
音響:佐藤こうじ(Sugar Sound)
照明:吉本有輝子(真昼)
宣伝美術:りょこ
宣伝協力:吉田プロモーション
制作:高橋戦車(オフィス鹿)
協力:梅田芸術劇場、オフィス鹿、シス・カンパニー、Sugar Sound、松竹芸能、
STAGE DOCTOR、文学座、真昼
主催:合同会社ゆうめい
提携:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
チケット:
窓口:梅田芸術劇場、芸劇チケットボックス、ローチケ、ぴあ、イープラス
先行販売(抽選式):3月4日(土)12:00〜3月12日(日)23:59
一般発売(先着式):3月19日(日)12:00〜
料金:一般 4,800 円 / U-29 3,800 円 高校生 1,000 円 / 初日割(4/20の回) 3,500 円