年の瀬の銀座を舞台に、肩を寄せ合って生きてきた兄妹が、
かつて家庭を崩壊させた父の愛人と出会い、徐々に打ち解けてゆく”赦し”の物語
2023年6月3日(土)~6月25日(日)本多劇場にてM&Oplaysプロデュース 新作公演『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』が上演されることが明らかになった。
東京公演後は、富山・大阪・新潟と全国へ巡演する予定となっている。
本作はM&Oplaysと岩松了が定期的に行っている、人気プロデュース公演、待望の最新作。
物語の主軸となる、両親を亡くしひっそりと暮らす兄妹の妹・イズミ役には、22年の連続テレビ小説『ちむどんどん』にて主演を務めた黒島結菜。17年の『少女ミウ』以来6年ぶりの舞台出演。父の愛人に惹かれてゆく兄・アキオ役には、第82回キネマ旬報ベスト・テンにて新人男優賞、第23回高崎映画祭では最優秀新人男優賞を受賞の井之脇海。
銀座の街にいる若い浮浪者・とみ役には、23年に主演映画『まなみ 100%』『神回』、ドラマ『EVOL』の公開を控える青木柚。
同じく若い浮浪者・のぼる役には23年に舞台『檸檬』への出演を控える櫻井健人。田宮役には、本作の作・演出を務める岩松了も出演、かつて父親の愛人だった女性・葉子役には松雪泰子。
コメント
作・演出 / 岩松了
今回の舞台はクリスマスが終わった年の瀬 1 週間の話です。おしゃれな銀座の街を舞台に二人の兄妹がかつて自分の家庭バラバラにした父親の愛人と出会 い、当時は赦せなかったことが年を重ねることに徐々に打ち解けていく過程を描きます。 銀座は都心ですが、実は海に近いんです。海の匂いを感じてもらえるよう「カモメ」をタイトルに入れました。
公演は 6 月なので季節的には真逆になりますが、年の瀬を懐かしむように楽しんでもらえたらと思います。どうぞご期待ください。
イズミ役 / 黒島結菜
岩松さんとは、またご一緒したいとお会いするたびに話をしていたので、6 年ぶりに叶って嬉しい気持ちでいっぱいです。 そして共演者のみなさんと、岩松さんの世界の中でお芝居できること、とても楽しみです。 私にとって舞台は、役と自分自身と素直に向き合うことができる場所だと思っています。 今回は赦しの物語です。みなさんに感動を与えられるよう精一杯頑張りますのでよろしくお願い致します。
アキオ役 / 井之脇海
初めて岩松さんの舞台を観たのは『恋する妊婦』でした。当時はまだ 12 歳でしたが「何か分からないけど、すごいものを観た」と感じたことを覚えています。 それ以降も岩松さんの作品を観てきましたが、わからないことが多いのに感じることや伝わるものがたくさんあって、不思議な魅力のある世界だと感じていました。 今回、そんな岩松さんの世界に存在できることが楽しみで仕方ありません。
「わからない」からこそ、真っさらな状態で役にぶつかっていきたいと思います。
葉子役 / 松雪泰子
岩松了さんの台詞の響きの中にまた存在出来る事に幸せを感じております。2020 年『そして春になった』の公演で久しぶりに岩松さんの作劇の世界に触れま した。今回また新たな世界に身を置ける喜び。岩松さんの美しい台詞を演じる喜びに溢れています。 静かな中にある熱を、丁寧につみあげる。そんなあり方で臨みたいと思います。楽しみです。
配役
妹・イズミ 黒島結菜
兄・アキオ 井之脇海
とみ 青木柚
のぼる 櫻井健人
田宮 岩松了
父親の愛人だった女性・葉子 松雪泰子
あらすじ
銀座、そこはかつて海だった。 その空には、鴎が飛び交っていたのかもしれない――。
アキオ(井之脇海)とイズミ(黒島結菜)は早くに両親を亡くし、二人寄り添うように 生きてきた。 今、アキオは銀座の広告代理店で働き、忙しい兄のためにイズミは手作りの弁当を職 場に届けたりしている。イズミは、兄が大好きで、いつまでも二人で一緒にいたいと思っ ている。 そんな時、イズミは銀座の街で、「のぼる」(櫻井健人)と「とみ」(青木柚)と呼び合う、 二人の若い浮浪者に出会う。この街に浮遊する彼らは何者? そして、アキオは銀座で、父親の愛人だった葉子(松雪泰子)に出会う。かつて、二人 の家庭を崩壊させた葉子に、しかしアキオはだんだんと惹かれてゆく。そんなアキオを 見ているイズミ――。
人の気配が消えた年の瀬の銀座に現れた二人の若い浮浪者、寄り添う兄と妹、 彼らと対峙する美しい女性――。 それぞれのドラマが絡み合い、やがて兄と妹にもたらされる恩寵とは――。
概要
日程・会場:
東京
2023年6月3日(土)~6月25日(日) 本多劇場
富山
2023年6月28日(水)
大阪
2023年7月1日(土)、2日(日)
新潟
2023年7月9日(日)
作・演出:岩松了
出演:黒島結菜、井之脇海、青木柚、櫻井健人、岩松了、松雪泰子
主催・製作:(株)M&Oplays