ベトナムからの技能実習生の少女の物語を描き話題になった作品『アインが見た、碧い空。あなたの知らないベトナム技能実習生の物語』(学而図書刊/近藤秀将著)の出版と同時に発表された実写映画化作品、『縁の下のイミグレ』のクラウドファンディングが始まっている。
主人公は技能実習生で来日した少女・ハインを演じるのはモデルを中心活躍するナターシャ。
そんなハインと出会い、サポートする青年・土井役には映画『東京リベンジャーズ』、映画『世界は僕らに気づかない/Angry Son』などの話題作で注目の堀家一希。
本作の主な舞台となる行政書士事務所にいるベテラン行政書士の近藤に、お笑い劇団「ジョビジョバ」のリーダーのマギー。
近藤の元で働く新米行政書士を『仮面ライダー電王』などで知られる中村優一。
近藤の同級生であり二世議員として活動する野々村役に劇団「ナイロン100℃」の猪俣三四郎が、技能実習生のサポートを行う監理団体の西村役をラサール石井が演じる。
日本に夢を抱いてやってくる技能実習生の少女、彼女の窓口となる監理機関や、受け入れ企業、手続きを司る特定行政書士、海外労働者を推奨する政治家など、そこに取り巻く人々の悲喜こもごもを描き、豪華キャストが揃う本作は『技能実習生』にスポットを当てた社会派青春ブラックコメディー映画。
映画は2023年夏頃の公開を予定。
本作品のクラウドファンディングがスタートしている。
1000円~10万円の6つコース。一部コースにはクラウドファンディング限定メイキング映像、キャスト場面写真、上映初日挨拶招待など、限定の品を多数用意している。
本作の監督・脚本を手掛けるなるせゆうせいの「エンタメの力で未来を変えたい」という想いから始まったプロジェクトの第二弾。
なるせゆうせい コメント
3年続くコロナ禍、少しずつ回復をしている部分もありますが、エンタメ業界への打撃は未だに大きなものです。不要不急と言われたジャンル、エンタメ。それがなくても生きようと思えば、生きていけるからだそうですが、私はそうは思いません。
昨年公開した映画『君たちはまだ長いトンネルの中』は、想定を大幅に上回る方からのご支援をいただき、劇場公開後も大きな話題を呼び各地で上映期間の延長や、劇場の追加が相次ぎました。エンタメによって社会について、未来について考えるきっかけを作りたい。そんな思いで踏み出した一歩に、大きな可能性を感じました。
この作品を見たことで、何かきっけけになればと思います。それを広める力を貸してください。
クラウドファンディング:CAMPFIRE 2月28日まで
https://camp-fire.jp/projects/view/538386?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
あらすじ
貧しい家計を支えるためにベトナムから日本にやってきた技能実習生の女の子、ハイン。
ジャパニーズドリームを描き工場で働くも、給料の未払いが続いていた。
唯一の日本の知り合いである土井と共に敏腕行政書士の近藤の元へ相談へ行き「職場とか変えてあげることできませんか?」と相談するが、技能実習という制度だと職場を変えることは原則できないことを説明する。
近藤はすぐにハインの受け入れ先の監理団体へ連絡し、状況をどうにか変えようと試みるが、そこへ監理団体の代表の西村が近藤の事務所へ駆け付ける。
西村はハインの告げ口だとすぐに感づいたようで、今度は逆クレームを代弁。
我々を攻めるならハインも一緒に攻めるべきだと、反論。
実はハインは日本語を話せるとでたらめな履歴書を提出していて、実態はほぼ話せず与えられた仕事をこなせずにいる状況だった・・・
今の日本の底力として働く外国人労働者、そして労働者を取り扱う監理団体。
双方の真実が明らかになった時、ハインは一体、どのような選択をするのか・・・!?
脚本・演出 なるせゆうせい プロフィール
「炎炎ノ消防隊」「文豪とアルケミスト」「弱虫ペダル」「ヘタリア」「ギャグマンガ日和」「ハイスクール奇面組」などの人気作品原作の舞台化の企画や演出・脚本等を手掛けるかたわら、「ハンサム落語」や日テレプラスで絶賛放送中の人狼系アドリブ推理バトル「レジスタンスイレブン」など自らのオリジナルコンテンツも精力的に輩出を続ける。
映画では「マスタードチョコレート(山田菜々主演)」「君たちはまだ長いトンネルの中(加藤小夏主演)など企画・監督・脚本からプロデュースまでを行い、活動の幅を広げている。
概要
出演:ナターシャ、堀家一希、マギー、中村優一、猪俣三四郎/ラサール石井
企画・製作:株式会社らくがきエンターテイメント
制作:パーフェクトワールド株式会社
監督・脚本:なるせゆうせい
製作協力:株式会社オフィス・インベーダー
原作:「アインが見た、碧い空。あなたの知らないベトナム技能実習生の物語」(学而図書刊) 近藤秀将著