勝地涼主演 PARCO劇場50周年記念シリーズ『夜叉ヶ池』上演 コメントも到着

2023年5月にPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『夜叉ヶ池』が上演決定。

『夜叉ヶ池』は、1913年に日本幻想文学の先駆者・泉鏡花が発表した戯曲作品。放浪の旅人と孤独な美貌の村娘、夜叉ヶ池の竜神姫と彼方の竜神の二つの恋物語を中心に、人間世界と異界のもののけたちを荒々しくユーモラスに描く。

演出を手掛けるのは、言葉と芝居にこだわりを持つ演出家・森新太郎、振付はダンサー・演出家として独自の世界を切り拓いてきた森山開次。主演は勝地涼が務め、森、森山との初タッグ、そしてPARCO劇場で初座長に挑戦する。

森新太郎
鏡花の作品を読むたびに、強い酩酊感に襲われます。あるいは、ただショックを受けているだけなのかもしれません。虚と実、美と醜、生と死……相反する二つのものが、渾然一体となって押し寄せてくるからです。戯曲『夜叉ヶ池』も例外ではありません。神々の力による世界の“崩壊”、そして“再生”、この二つがない交ぜになった圧巻の光景を鏡花は描いてみせました。そのスケールはギリシャ悲劇にも匹敵すると思います。視覚的に立ち上げることは容易でないと分かりつつ、それでも私は長い間その機会を待ち続けました。そうしてとうとう勝地涼という紫電清霜の主演俳優を得て、夢が叶ったわけです。鏡花の言葉に宿る詩情と激情の中へ、彼と共に踏み入っていきたいと思います。PARCO劇場にて、皆様を酩酊状態に誘えたら良いのですが。

勝地涼
言葉が現代的ではないので読むのに苦労しました。まだまだ読み込まないといけないなと不安なところもありますが、PARCO劇場に主役で立たせていただけるということが嬉しくて、今はワクワクの方が勝っています。
演出の森新太郎さんについては、いつかご一緒したいと思っていたので、こんな夢のようなことがあるんだな、と感じています。出演したことがある方からはみっちり稽古すると聞いていて、僕的には何回も何回もトライできることは有難いので、厳しさを含め、存分に森さんの演出を浴びたいと思っています。
PARCO劇場は、お客様との一体感を感じる劇場で、観に行く側としても作品に没入できる感覚になれるので、『夜叉ヶ池』の空気感もお客様と共有できるんじゃないかと思っています。
泉鏡花と聞くと、読んだことがない方は難しいのかな、と構えてしまうかもしれないですが、話はとても分かりやすいですし、現代の方達にも伝わるメッセージ性があると思いますので、ぜひ観に来ていただきたいです。座長をやっている勝地涼、珍しいので(笑)ぜひ劇場に足を運んでください!! よろしくお願いします。

概要
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『夜叉ヶ池』
2023年5月 PARCO劇場
作:泉鏡花
演出:森新太郎
振付:森山開次
出演:勝地涼 ほか
公式サイト: https://stage.parco.jp/program/yashagaike