タカイアキフミが主宰・作・演出をつとめるソロプロデュースユニット TAAC(ターク)。
「世界が消えないように」の再演が明らかになった。
コロナ禍の延期を経て 2021年に初演を上演し好評を博した演目で、初演メンバーである永嶋柊吾、松本大、大野瑞生、髙橋里恩、三好大貴の5名全員が再集結。オリジナルメンバー、最初で最後の再演。
コメント
作・演出 タカイアキフミ
TAAC にとって初めての再演。その初めてに『世界が消えないように』を選んだ。そして初演の役者が全員揃った。
とても嬉しく、とてもありがたい。ただ、再演だからといって初演と全く同じことをするつもりはない。本も変えるし、美術も変える。2 面舞台にもなる。だからおのずと諸々の演出も変わる。初演を大切にしつつ、再演する意味のあるものにアップデートする。そして、演劇ならではの再演という形態を楽しみたい。
初演を楽しんでくださった方にも、初めてご覧になる方にも、僕の大切な世界を等しく届けようと思う。劇場でお会いしましょう。
出演 永嶋柊吾
時間が経つほど僕にとって大切な思い出になっていく、と思っている作品。早めの再演とても嬉しく思っています。
まぁおじさん 5 人が卒業旅行に行くには今でもギリギリアウトだし。今しかないね。前回のことは、思ったより覚えておりません。もし覚えていたとしても記憶など頼りにはならないし、またみんなで新たな世界を創り、育てていきます。僕たちの新世界が今回こそ消えてしまわないように、するけど、消える前に観にきてくださいネ!
出演 松本大
初演を終えて「またやらないの?」とたくさんの人からいただきましたが、「機会があれば」と濁すばかりで「正直も
うないだろう」と思っていました。とても良い体験だったけれど、そんなに甘い世界じゃないだろう、と。しかしやってきた二度目の機会。同じ役。同じ役?やっぱり甘い世界じゃない。
出演 大野瑞生
約 2 年ぶりの再演。「内容を大胆に刷新」ということで再演ではありますが、また新鮮な気持ちで挑めるのは凄く嬉し
いです。この 2 年で自分自身も、世の中も大きく変わりました。変わったものを受け入れつつ、でも何より変わらないものを大切にして作品に向き合っていこうと思います。そしてまた同じメンバーが全員揃いました。心を許せるキャストと繋がり合って、更に良い作品を作ろうと思います。劇場でお待ちしております。
出演 髙橋里恩
今回『世界が消えないように』の再演が決まり正直まだ不思議な感覚です。再演というものが初めてなのと、前回で碧とはお別れしたのでまた再会するのが不思議です。少し照れます。再演にあたり全く同じものを創る気はありませんしできないと思っております。約 2 年が経ち僕自身変化もありました。その変化も受け入れてまた新しい碧として、新しい『世界が消えないように』をお届けします。お会いできるのがとても楽しみです。よろしくお願いします。
出演 三好大貴
公園で友達と大喧嘩して帰ると父はいつも言っていた。「泥まみれになって傷だらけになったのは全力だった証拠。それでええ」。そう言って絆創膏を貼ってくれた。初演の本番前、そんなことをよく思い出していました。
待望の再演、きっとまたあの言葉を思い出す。今ある全てを賭けて、全力で演じ生きようと思います。泥まみれになって傷だらけになりながら大人になってゆく彼らの物語を。世界と共に。どうぞご期待ください。
あらすじ
なんでもない出会いだった。なんでもないきっかけで、空、航太郎、大智、碧、世界の 5 人は友達になった。友達になるのに大きな理由なんていらなかった。それから 5 人は人並みに楽しいキャンパスライフを送っていた。しかし、大学 3 年生の春、世界が死んだ。世界の死をきっかけに他の 4 人の関係性と大学生活は少しずつ変わっていった。
そして、世界の死から 2 年。4 人は卒業旅行でロサンゼルスに行った。そこで世界の姿を目撃する。それをきっかけに彼らがそれぞれ抱える問題が溢れ出てきて…。
これは、コロナ禍に TAAC が贈る青春旅行群像劇。「消えないように」という祈りと使命。
TAAC とは
Takai Akifumi and Comrades(訳:同志)の略称
タカイアキフミと、公演ごとに集まった同志の表現者たちが、前のめりに、妥協なく創造・共創する集団。日本社会が抱える問題を背景にして、人々の「営み」を描き、現実にありながらも普段は感じることのない微かな希望や愛を掘り起こす。
概要
日程・会場:2023 年 4 月 7 日(金)~16 日(日) 下北沢 小劇場 B1
作・演出:タカイアキフミ
出演:永嶋柊吾、松本大、大野瑞生、髙橋里恩、三好大貴