VARLIVE清水邦夫 「イエスタデイ」上演

VARLIVE清水邦夫 「イエスタデイ」を中原和樹演出で上演。

VAR LIVE 実行委員会より
20 世紀の終わりと共に幕を閉じた劇場がありました。・・・「渋谷ジァンジァン」。 俳優:南谷朝子がNanya-Shipを旗揚げしたのがジァンジァンでした。 それから23年。 Nanya-Ship の活動は、南谷の音楽活動にと変化しました(Web サイト参照)

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渋谷ジァンジァンの企画部に在籍していたディレクター:津山朋広はその後、南青山 MANDALA のブッキングマネージャーとなり、音楽活動をする南谷と再会。
「南青山 MANDALA をかつての渋谷ジァンジァンのような、ジャンルを超えたパフォーマー の発信地にしたい」という希望に燃えて今回の企画を起ち上げます。
南谷は 2017 年、清水邦夫作品を上演する演劇集団 ZOROMEHA 企画を浅井星光と結成。 「楽屋」(2017)、「僕らは生まれ変わった木の葉のように」(2019)、「雨の夏、30 人のジュリエットが還ってきた」(2021)、「夜よ、俺を叫びと逆毛で充す青
春の夜よ」(2022)と、清水作品を上演し続けています。
2023 年、南谷が選ぶ清水戯曲は「イエスタデイ」です。
今回は、戯曲の音楽性に特化した作品作りを目指す為、ZOROMEHA 企画ではない製作体制 をとりました。VAR LIVE 清水邦夫というネーミング、V=Visual,A=Auraly,R=Reading に特化したライブ作品の創作を目指すという企画です。
「イエスタデイ」には,日本人の記憶から消し去ることのできない原爆被弾といういテーマが埋め込まれています。2022 年から顕著な“戦争へ突き進む世の中”への NO を叫び続け たい一心からの上演です。インターネット社会の恩恵で、多くの情報がオンタイムで鮮や かに伝達される世の中ではありますが、その反面、過多な情報により“畏れ”の感覚が麻 痺していく現状も併せ持つのが現代人かもしれません。生の舞台作品をお客様に体験して 頂くという、皮膚感覚を伴った行動を起こすこと=当事者性を常に持ち続けた作品創りを 私たちは目指しています。
今回、被爆 2 世で長崎在住の渡邉享介(エヌケースリードリームプロ代表)の参加も特筆したいと思います。東京と長崎を映像と音で繋ぐ上演となります。 当事者性のある台詞が劇中、亡くなった人間の影として語られ、イメージを膨らます装置 として映像を入れこむ、という掛算で、単なる「情報」に留めず、演劇でしか届けられない具体性をお客様に届けられる作品となるはずです。
2021年より清水作品上演に演出参加している演出家:中原和樹と南谷が、清水作品の持つ 幻想的な力を、劇場でない場所で Realize させたいと探る中、南青山 MANDALA と出会い、今回の企画が始動します。言葉と音と映像の力が拮抗する空間。
南青山 MANDALA では、8月9日の長崎原爆の日を基点に、週1回劇場(または週 2 回劇場) という形で数か月に亙り清水戯曲の上演をと考えております。

演出:中原和樹プロフィール
日本演出者協会 会員
2016 年 6 月―現在 山梨県立県民文化ホールアーティスティックアドバイザー
2020 年 アーツユナイテッドファンド 助成金採択
2020 年 舞台芸術を未来に繋ぐ基金 助成金採択
2021 年 アートにエールを(舞台型)雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた 2021 年 3 月~現在 渋川アートリラ(現代美術の芸術祭)ディレクター 生演奏の音楽と芝居との融合、現代美術・舞踊・舞踏・他ジャンルとクロス オーバーするような舞台作品製作を続け、劇場という枠に囚われず、屋外で の演劇や展示場での演劇など、既存の枠組みに囚われない表現を創作してい る。作品創作に於いては、リアリズム演劇の方法論を引用しながら、人間の 観察と心理学の応用から真実の演技を導く方法を模索し、俳優がいかに「振 る舞う」かではなく、いかにそこに「存在するか」を突き詰める。 舞台芸術の可能性を日本の独自性から見出す活動も行っており、文豪の作品 の上演、統芸能からの着想、地域交流や観光、文化発展の為の演劇など、よ り広い視野で舞台芸術と日本を見渡し、単なる作品発表ではなく、そのプロ セスにおいても社会へ還元出来る創作を続けている。また、英語力を活か し、アジアやNYでの公演の舞台監督、海外アーティストとの協働、国際交 流アートプロジェクトなどにも関わっている。 代表作:近代能楽集、真田風雲録、パジャマゲーム(翻訳、訳詞、演出)、W イシダ朗読劇 USHIROMUKI 脚本等。

概要
VAR Live
清水邦夫「イエスタデイ」
出演
南谷朝子 都築香弥子 小野田由紀子 長尾奈奈(6 月) 竹中友紀子(8 月) 小野田由紀子 新井理恵(8 月) 髄白木三保
稲松 遥 越前屋由隆(6 月) 峰 ゆとり(8月) 清水貴紀(8 月) 渡邉享介 内山森彦
上演日程・会場:2023年6月 6 日(火) 7 日(水) 13 日(火)14 日(水) 8 月 8 日(火) 9 日(水) 南青山 MANDALA
清水邦夫「イエスタデイ」
スタッフ 演出:中原和樹 映像:目黒律啓 音楽:南谷朝子 編曲:ハヤシ ユウ
Harequins
制作:落司智子
企画:Nanya-Ship
チラシ画 :髄 チラシ題字:内山森彦 製作:VARLive 清水邦夫実行委員会
協力:南青山 MANDALA

VAR Live 清水邦夫の企画意図に賛同して南青山 MANDALA で 上演をする他3団体。
☆7月24,25日上演
劇舎カナリア・岸辺の劇場 「楽屋 ~流れ去るものはやがてなつかしき」 演出 山本健翔 美術:江連亜花里 衣装協力:有島由生
出演:ささいけい子 角田文 山﨑永莉 寺田明子

☆8月22,23 日上演
夢のれん(代表:大谷恭代)「行きずりの人たちよ〜青春の砂のなんと早く〜」
主宰 大谷恭代が公演ごとに役者をキャスティングしてプロデュース公演 を行なっている。清水邦夫作品を中心に、言葉の持つ強さ弱さを丁寧に 紡ぎながら人間の心の底にある情念を描き、観客の心に余韻を残す舞台 を創り出す。
夢のれん Blog⇒ http://ameblo.jp/yumenorenstage/

☆9 月 26,27 日上演
ボックスおふぃす(代表:神品正子)「救いの猫ロリータはいま」
神品正子(こうしなまさこ)の作品を上演することを主たる目的として、1993 年より活動を開始。演出は、すべて神品正子が担当している。現在 までに、およそ二十作品を上演。バレエの世界を描いた「女たちのセレナーデ」「彼と四人の女」、水泳選手の内面を描いた「遠い水の記憶」、 二・二六事件を描いた「雪の果」などがある。1998 年に文化庁芸術祭、 2005年に下北沢演劇祭に参加。