竹中凌平主演 舞台『ブルーロック』世界一になってやる!

同舞台は、日本をサッカーW杯優勝に導くストライカーを育てるプロジェクト「青い監獄(ブルーロック)」に参加する高校生フォワードたちの運命を描く物語。「世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない」というスローガンを突きつけられながら、300人の高校生がサッカー人生を懸けた生き残り戦に挑戦する。
原作は高校生を中心とするサッカー漫画だが、部活やクラブチームとは異なり、各地から招集されたFW選手300名が日本代表となる権利をかけて試合をするといった内容。また、絆やチームワークではなく、個人の圧倒的な個性やエゴを求めるといった主題が特徴。一方、日本サッカーや実在の選手を卑下するような描写もあり、連載当初は批判の声もあり、「史上最もイカれたサッカー漫画」の異名を持つ。

主人公・潔世一(竹中凌平)のモノローグ。埼玉県高校サッカー選手権大会決勝戦、ボールが自分のところにきたので、当然ゴールを狙う。潔はゴール前で味方にパスを出したがゴールは外れ、相手チームの吉良涼介にゴールを決められ敗北。その夜、潔のもとに日本フットボール連合から強化指定選手の通達が届き、行くと同じように集められた高校生が。そこには吉良もいた。早速入寮テスト、これが制限時間136秒、ボールをぶつけられた者が同室の受験者12名中唯一の「オニ」となる。「オニ」が誰かにボールをぶつけた場合、ぶつけられた者が「オニ」に変わる。制限時間終了時点で「オニ」だった一名のみ脱落。一瞬の迷いが”命取り”だ。最終的に吉良が脱落。口汚く不満を言うも絵心甚八(横井翔二郎)に「ストライカーは勝者になることが出来る有権者であり、その責任を背負って最後の一秒まで戦う者だ」と一喝される。そして、一次選考が始まる。


コミックを読んだことがあれば、あるいはアニメを視聴していれば、物語の展開は先刻承知。その一次選考は「総当たりリーグ戦」、上位2チームのみが通過できる、まさにサバイバル。また、脱落した3チームから最も得点数の多かった「得点王」それぞれ1名は通過できる。
まさに息を呑む暇もないくらいの怒涛の展開、しかもデスゲーム的な要素もあり、結果を知っていても固唾を飲んでしまう。キャラクターそれぞれに背負っている”物語”があり、各々の”気付き”や”成長”もある。そこを端折ることなく丁寧に描くことによって共感。見どころはやはり試合のシーン。

キャスト陣は本格的にサッカーの鍛錬をしていただけあって、ボール(本物のボールを蹴ってるわけではないが)を蹴る、走る、守るなどの動作がリアルでありつつも舞台ならではの”派手”な動きで、これぞ”手に汗握る”。また、全員が全員FW、なかなかまとまらない、といった場面も。試合後、絵心にストライカー各々が自分だけの武器を持つように言われる面々。皆、自分の武器を言うも、主人公の潔はこれと言うものがなく、自信を失いかけるが、國神錬介(松田昇大)から「ゴールの匂い」を感じるのが武器ではないかとアドバイス、彼の男気を感じる。また、久遠渉(佐織迅)はチームWと八百長をしたが、途中で改心、ある行動に出る。ここも原作を知っていればわかるが、自分さえ突破できればいいと考え、そのためには”不正”なこともやろうとする心、人の弱さが透けて見える。


休憩なしの2時間、とにかく”サッカー”、球技を舞台上で、この”難関”しかも広いスペースが必要なサッカー、照明、俳優陣の動き、映像、この映像が具体的なものではなく抽象的なのだが、これがグッと雰囲気を盛り上げる。主人公はいるものの群像劇のような形、どのキャラクターにも見せ場があり、技が決まった瞬間は観てる方もテンションアップ、舞台では一次選考は「総当たりリーグ戦」まで。もちろん、原作はこの先まで続いている。なお、東京千秋楽はライブ配信が決まっており、早くもBlu-rayが11月22日発売、チケットが取れなかった、あるいはちょっと観たいという方々には配信なら敷居も低く、気軽に視聴。また、TVシリーズ第2期&「劇場版ブルーロック-EPIOSODE 凪-」制作も決まった。

公演概要
タイトル:舞台『ブルーロック』(読み ブタイ「ブルーロック」)
日程・会場
大阪
2023年5月4日(木)~7日(日) サンケイホールブリーゼ ※全公演無事に終了。
東京
2023年5月11日(木)~14日(日) サンシャイン劇場
原作
原作:金城宗幸 漫画:ノ村優介
『ブルーロック』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
脚本・演出:伊勢直弘
出演
潔 世一:竹中凌平
蜂楽 廻:佐藤信長 國神錬介:松田昇大 千切豹馬:佐伯 亮
久遠 渉:佐織 迅 雷市陣吾:佐藤たかみち 我牙丸吟:村松洸希 伊右衛門送人:澤田拓郎 五十嵐栗夢:書川勇輝
馬狼照英:井澤勇貴  二子一揮:坪倉康晴 鰐間淳壱:船木政秀 鰐間計助:川井雅弘
凪誠士郎:小坂涼太郎 御影玲王:菊池修司 剣城斬鉄:益永拓弥 絵心甚八:横井翔二郎
アンサンブル:安藤勇雅 窪寺直 土居健蔵 中土井俊允 牧野裕夢
主催:舞台『ブルーロック』製作委員会
制作:Office ENDLESS(豊島区国際アート・カルチャー特命大使/SDGs特命大使)
協力:豊島区
サッカー指導:エリース東京(豊島区国際アート・カルチャー特命大使/SDGs特命大使)
問合せ:公演事務局: info@officeendless.com(平日10:00~17:00)
※お問い合わせは24時間承っておりますがご対応は営業時間内とさせていただきます。
公式HP:https://officeendless.com/sp/bluelock_stage
公式Twitter:@BLUELOCK_STAGE

©金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』製作委員会