うえのけいこ作詞家デビュー25周年に当たる2023年、彼女の作品を歌ったアーティストたちの歌声と共に類まれなる言葉のセンスを堪能する一期一会のコンサート。
東京都出身。1999年、アニメ『HUNTER×HUNTER』(フジテレビ系)の主題歌を手がけ、作詞家デビュー。 2000年、クミコに楽曲を提供し(当時のクレジットは植野慶子)、作曲活動をはじめる。 主な作品は、アニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』アニメ『明日のナージャ』ドラマ『京都潜入捜査官』ドラマ『一休さん』ミュージカル『HUNTER×HUNTER』ミュージカル『黒執事』ミュージカル『NARUTO』など。 また、テレビ朝日系『やじうまテレビ』のテーマソング、サンリオピューロランドのミュージカルなど、幅広く活動中。
出演は竹内順子、三橋加奈子、甲斐田ゆき、郷田ほづみ、風間水稀、鈴木真仁、横山智佐、AKANE LIV、植原卓也、そしてアイドルステージ(川村玲央 大野紘幸 山縣悠己 上山航平 江副貴紀 内田航 内田葵)、MCは木内秀信、そして友情出演として岸祐二。
タイトルにもなっている「風のうた」は1999年放送のテレビアニメ『HUNTER×HUNTER』第1期エンディングテーマ。歌唱は本田美奈子、作曲は佐橋俊彦。うえのけいこの記念すべき作詞家デビュー曲である。
公演間近、うえのけいこさんとプロデューサーの片岡義朗さんのコメントが到着した。
うえのけいこさんコメント
ーー25年にも及ぶ作詞家生活を振り返って、思い出などをお願いいたします。
うえの:HUNTER×HUNTERのアニメ制作発表の時に本田美奈子さんが「風のうた」を歌ってくださったので現地に赴いたのですが、金屏風の前で銀色スーツ姿が眩い富樫義博先生は武内直子先生ご同伴でご挨拶、ONE PIECEの尾田栄一郎先生は初々しいデニム姿でご挨拶。私はすごい世界に足を踏み入れたのだなと静かな興奮を覚えました。
「風のうた」は詞先だったので佐橋俊彦先生の手書きの譜面がFAXで送られてきました。その譜面を受け取った時の感動は忘れられません。大切な宝物です。
2.5次元ミュージカルの中では、新宿コマ劇場でのROCK MUSICAL BLEACH DX「もうひとつの地上」の客席登場のカッコよさに全身が震えました。10年以上続いたBLEACHの公演には久保帯人先生も何度も劇場に足を運んで下さり、とても嬉しかったです。
ーーコンサートの選曲意図を教えて下さい。
うえの:デビューから5年以内の作品がHUNTER×HUNTER、2023年に近い作品がアイドルステージ、その中間が黒執事というように、年代で選曲したところはありますが、「この曲は今一度!生歌で!お届けしたい!」という思いからの選曲です。
ーーきてくださるお客様へメッセージをお願いいたします。
うえの:うえのけいこ作詞家25周年「風のうたコンサート」というタイトルがついていますが、今ではお馴染みの2.5次元舞台にはこんな軌跡があったという事を知っていただきたいですし、全ての作品をご存じないのは当たり前ですから、作品の枠を超え【作詞うえのけいこ】という縛りで素晴らしい出演者のパフォーマンスを楽しんでいただきたいです。
ーーありがとうございました。
プロデューサー:片岡義朗コメント
ーー企画のきっかけ・動機などお願いいたします。
片岡:企画のきっかけ、僕がプロデュースした2.5次元ミュージカルの中でも「HUNTER×HUNTER」は特別に思い入れが深い作品です。
それは、冨樫義博先生のこの漫画が大好きでどうしても、この漫画を最高のアニメにしたかったし、アニメと2.5次元ミュージカルを同時に作ることで漫画ファンの方々や漫画読んでいない人々にも知ってもらいたかったので、アニメ作るときから、声優さんがそのまま持ち役のキャラクターの俳優として舞台に出演する、究極の2.5次元ミュージカル狙いで作る、という意図をもって声優のキャスティングをして、その狙いはぴったりと実現したという作品だったのです。
その大好きな漫画原作をアニメにするときに、どうしてもやりたかったことのもう一つにエンディングテーマ曲を、くじら島に残されたミトさんの気持ちを歌うというイメージで作りたいということがあり、それを女優していた植野慶子さんに話したところ、絶妙の作詞が出て来て、作曲家の佐橋俊彦さんからも、想像を超える素晴らしいメロディとサウンドが出てきて実現したのです。その曲が「風のうた」なんです。
この曲は僕のイメージと同じ方向でしかもその上を行く名曲となって出来上がったことで、その後に想像していたミュージカルの実現にも一気に走り出すことができたのです。
結果、思い入れたっぷりの2.5次元ミュージカルが出来上がったのです。
植野慶子さんのキャリアの始まりの記念すべき曲ですが、僕にとってもこの歌はアニメと2.5次元ミュージカルを繋いだ大切な曲なのです。
それをもう一度舞台の上で聴きたい、ハンターミュージカルも、もう一度オリジナルキャストで聴きたい、という思いをずーっと持っていたのですが、事情でそれが出来ない時間が長く続きもやもやしていたところ、うえのけいこさんがこの「風のうた」の作詞にとりかかってから足掛け25年経つということに気が付いて、これはチャンスと25周年ってどうですかと彼女に聞いたら、だったら、黒執事もある、アイドルステージもある、あの花もということで企画のきっかけは「風のうた」だったのですが、そこから企画は発展し、作詞家うえのけいこさんの、日常のやさしい言葉も、とげと毒のある言葉も、どんな言葉も、綺麗で繊細な美しいワードに変身するという慶子マジックの数々の名曲を聴ける機会となりました。
ーーきてくださるお客様へメッセージをお願いいたします。
片岡:もう既に20数年以上経つハンター\\ミュージカルの曲を聴きに来ていただけるお客様がいるということをチケット発売と同時に知って、生きてこの仕事やっててよかった、また次の仕事に向かう元気が出た、と感謝しています。
概要
うえのけいこ作詞家25周年「風のうたコンサート」
日程・会場:2023年7月19日(水)昼:開場13:30/開演14:00 夜:開場18:00/開演18:30 博品館劇場
主催:株式会社コントラ
音楽スーパーバイザー:佐橋俊彦
演出:森田純正
舞台制作:FIREWORKS
プロデューサー:片岡義朗
制作ディレクター:大島樹堂
票券管理・広報:(株)55visio 大石薫夏
制作協力:(株)喜喜企画
製作協力:中山晴喜
公式サイト:https://www.kazenouta25th.jp