竜星涼がピエロに扮装!
儚いのか、強いのか、鮮やかなのか、枯れゆくのか
2023年9月10日(日)〜24日(日) 世田谷パブリックシアターにて、COCOON PRODUCTION 2023 『ガラパコスパコス~進化してんのかしてないのか~』上演。
作・演出を務めるのは、劇団はえぎわの主宰であり、脚本家、演出家、俳優として活躍するノゾエ征爾。
卓越した発想力とユーモアに富んだ演出、奇想天外な世界観を愛情一杯に描き、数々の作品でその才能を発揮。師弟関係にあるシアターコクーン芸術監督の松尾スズキからは「スペクタクル演出のできる数少ない若手演出家」「ノゾエ作品にはハナと、笑いと、切なさがある」と信頼も厚く、脚本家としては2012年『○○トアル風景』で岸田國士戯曲賞を受賞、松尾スズキ作の絵本『気づかいルーシー』の舞台化の脚本・演出、蜷川幸雄の遺志を継いだ『1万人のゴールド・シアター2016』や『世界・ゴールド祭2018』にて「ゴールド・アーツ・クラブ」の数百人単位の高齢者たちをエネルギッシュに活かした演出でも注目を集めた。そんなノゾエ征爾の傑作を2023年版としてブラッシュアップし、再構築して上演。
日常の1コマから市井の人たちが織りなすパラレルドラマ。それは壮大なテーマへと向かっていく…。
2010年初演の『ガラパコスパコス』は、世田谷区内の高齢者施設を十数箇所廻って生み出されたノゾエ征爾の代表作。「老い」と「進化」という一見正反対のふたつのベクトルを重ね、その先に描かれる滑稽で愛おしい人たちの物語。
主演の派遣会社でピエロとして働く青年・太郎役には、昨年出演した連続テレビ小説『ちむどんどん』や主演ドラマ『スタンドUPスタート』で注目を集め、夏には出演映画『Gメン』の公開も控えるなど俳優としての躍進が光る竜星涼。太郎の兄・晴郎役には、バラエティはもちろん、ドラマ、舞台『広島ジャンゴ2022』、映画『マイスモールランド』など幅広く多彩な活躍を見せる藤井隆。特別養護老人ホームから抜け出した老女・まっちゃんこと徳盛まちこ役は、女優として半世紀以上のキャリアを重ね、第10回読売演劇大賞や第3回朝日舞台芸術賞など数々の受賞歴をもつ高橋惠子が務める。共演には青柳翔、瀬戸さおり、芋生悠、駒木根隆介、山本圭祐、山口航太、中井千聖、柴田鷹雄、家納ジュンコ、山田真歩、菅原永二、そしてノゾエ征爾自身も出演と、バラエティに富んだ個性豊かな実力派キャストが結集。
そしてこの度、竜星涼・藤井隆・高橋惠子の撮り下ろしビジュアルが初公開。
本ビジュアルは、アートディレクターとしてさまざまなブランドの広告やCMを手掛け話題を呼んでいる、成田久が担当。成田氏は、2013年に上演された同作をきっかけに、ノゾエ征爾の作品の魅力に惹きつけられたひとり。その後、ノゾエ征爾が主宰を務める劇団はえぎわ公演『ハエのように舞い 牛は笑う』(2014年)『其処馬鹿と泣く』(16年)『ベンバー・ノー その意味は?』(21年)などの宣伝美術を担当し、作品を彩っています。
今回は、儚いのか、強いのか、鮮やかなのか、枯れゆくのか、それぞれの中にある「花」をイメージしたビジュアルが完成!
ディレクションを務めた成田氏は「何も知らずノゾエさんが主宰する劇団はえぎわ版を見て一目惚れ❤︎し、追っかけると決めた作品。何度も何度も戯曲を読み、この愛するミラクルな3人のキャストをどうしたら?作品と相まってHOT❤︎HOTになるんだろうとビジュアルアイデアを沢山妄想。そしてSTORYに出てくる印象的なシーンから摘みあげました。それぞれの装い気分で今日はどこにおでかけしようかな?を背負っていただきました❤︎幸せHAPPY咲いて咲いたビジュアルです。」とコメント。
あらすじ
青年が老婆を拾った。
社会にうまく馴染めず、派遣のピエロの仕事でギリギリ生活をしている青年(竜星涼)。しかしそんなピエロ業も、決してうまくはいっていない。ある日、道端の老婆(高橋惠子)に手品で花束を渡すと、老婆はどこまでもついてきた。そして、青年の部屋にまで上がってきた。
すぐに老婆を帰そうとするも…、青年と老婆の不思議な共同生活が始まっていく。
青年を心配する兄夫婦(藤井隆/山田真歩)、仕事先の女性社員(芋生悠)。妙に絡んでくる仕事先の先輩社員
(青柳翔)。兄の背後に常に付いて回っている兄の後輩(ノゾエ征爾)。
老婆は実は、特別養護老人ホームから抜け出したのだった。老婆を探し回る 家族(家納ジュンコ/中井千聖)と、
ホームの職員(山本圭祐/山口航太)。青年の近隣に暮らすかつての同級生(瀬戸さおり) と 担任(菅原永二)。
そして言葉の通じない外国人の隣人(駒木根隆介)。
人々はそれぞれに関わり、拒絶し、苦悶し、疲弊し、心身に疲労が積み重なっていく。我々は、少しでも先に進んでいるのだろうか?
進んでいくとしたら、どんな姿に化けていくのか?ただ一つ言えることは、化け者であることには違いない。
そうして青年と老婆との頑なな共同生活は、当然のように、限界へと近づき…。
公演概要
COCOON PRODUCTION 2023 『ガラパコスパコス~進化してんのかしてないのか~』
日程・会場:
東京
2023年9月10日(日)〜24日(日) 世田谷パブリックシアター
京都
2023年9月30日(土)・10月1日(日) 京都劇場
岡山
2023年10月11日(水)・12日(木) 岡山芸術創造劇場 ハレノワ 中劇場
新潟
2023年10月21日(土)・22日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
作・演出:ノゾエ征爾
出演
竜星涼 藤井隆 青柳翔 瀬戸さおり 芋生悠
駒木根隆介 山本圭祐 山口航太 中井千聖 柴田鷹雄
ノゾエ征爾 家納ジュンコ 山田真歩 菅原永二 高橋惠子
スタッフ
音楽:田中馨 美術:乘峯雅寛 照明:吉本有輝子 音響:長野朋美
衣裳:ゴウダアツコ ヘアメイク:小林雄美 振付:入手杏奈
稽古場代役:柴田鷹雄 演出助手:渡邊千穂 舞台監督:川除学
制作助手:小泉廉太郎 制作:石井おり絵、石田華子
チーフ・プロデューサー:森田智子 エグゼクティブ・プロデューサー:加藤真規
宣伝美術:成田久 宣伝写真:鈴木俊則 宣伝衣裳:遠藤リカ 宣伝ヘアメイク:岡田いずみ 宣伝広報:る・ひまわり
企画・製作:Bunkamura
Bunkamura公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp