『マリーの夢』の原作である童話『クルミわりとネズミの王さま』は、ドイツの作家ホフマンが、親友の幼い末娘マリーにクリスマスプレゼントとして聞かせたおはなし。世界中で愛されるチャイコフスキー三大バレエのひとつ「くるみ割り人形」の原作童話。
夢と現実が行き来するちょっぴりダークで幻想的な物語を、おどる・しゃべる・うたう“ダンス劇”。
心の目をひらけば、いつでも世界は広がる。
見つけて。思い出して。
~ あらすじ ~
マリーは、3 きょうだいの末っ子。クリスマスのあの日。たくさんのプレゼントのなかでマリーがいちばん気に入ったのは、ドロッセルマイヤーおじさんがくれた不格好なクルミわり人形でした。ドロッセルマイヤーおじさんが語る「かたいクルミのおはなし」とは。ネズミの王さまとクルミわり人形の秘密とは。マリーの夢は、本当に夢なの!?それとも……!?
《訳者あとがきより》
まわりの世界は、ことにこの二、三十年で急速に変わってしまったかもしれませんが、子どもの心の世界の豊かさは、元来だれもが持って生まれてくるものだと思います。これを訳しながら、私は、くりかえし、わすれていた、なにかなつかしいものに出会ったような気持ちになりました。
このおはなしを、どうか一人でも多くの方が、子どもばかりではなく、おとなにももう一度、たのしんで読んでくださることを心から願っています。
2000年初秋 上田真而子
概要
オープンシアター2023 ダンス劇『マリーの夢』
日程・会場:2023年8月19日(土)神奈川県民ホール 公演は終了。
原作:『クルミわりとネズミの王さま』 E.T.A.ホフマン作 上田真而子訳(岩波書店刊)
作・演出・振付:熊谷拓明
演出補:中村 蓉
公式サイト:https://www.kanagawa-kenminhall.com/ot2023