『ガラパコスパコス~進化してんのかしてないのか~』が、9月10日~24日に世田谷パブリックシアターにて上演。開幕を控え、公式稽古場レポート&芋生悠インタビュー到着。
「Bunkamura」は、隣接地の再開発工事に伴い、一部施設を除き2027年度中まで長期休館の中だが、渋谷を中心とした代替施設で活動している。
開幕を控え、主催より稽古場レポートと出演者インタビューが届いた。
派遣でピエロとして働く「太郎」と、老婆「まっちゃん」との不思議な同居を描いた『ガラパコスパコス~進化してんのかしてないのか~』は「老い」と「進化」という一見正反対のふたつのベクトルを重ね、その先に描かれる滑稽で愛おしい人たちの物語。2010年に初演、今年2023年版として再構築されます。
8月中旬の稽古場では、連日、瞬時に俳優の人間的魅力を捉え、次々と芝居の中に取り込んでいくノゾエ演出に応えるべく、若手からベテラン、キャスト全員が次から次に思いっきり振り切って新しいアイデアを投入し、冒険的なトライが繰り広げられていた。
不器用な青年太郎を演じる竜星涼は、孤独で繊細な表情が印象的。高橋惠子による老婆「まっちゃん」は、時に少女のように可愛らしく、この二人の不思議な関係が、親子や姉弟、フッと恋人同士に見える瞬間もあり……と、場面によってユラユラうつろっていく様も心を揺さぶる。 (文=川添史子・撮影=宮川舞子)
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https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/23_galapacospacos/topics/7872.html
インタビュー
芋生悠 ―演技への思い・未来のビジョンを語る!
Bunkamura magazine ONLINEでは、“文化の継承者”として次世代を担う気鋭のアーティストたちが登場し、それぞれの文化芸術にかける情熱や未来について語る「Bunka Baton」を連載中。
本公演に出演する芋生悠のインタビューを公開しています。“人間の色気”をまとうような強い存在感を持ちつつ、演じる役によってガラリと雰囲気を変化させられる期待の若手俳優。演技への思いや未来のビジョンについて語っていただきました。
あらすじ
青年が老婆を拾った。社会にうまく馴染めず、派遣のピエロの仕事でギリギリ生活をしている青年(竜星涼)。しかしそんなピエロ業も、決してうまくはいっていない。ある日、道端の老婆(高橋惠子)に手品で花束を渡すと、老婆はどこまでもついてきた。そして、青年の部屋にまで上がってきた。
すぐに老婆を帰そうとするも…、青年と老婆の不思議な共同生活が始まっていく。
青年を心配する兄夫婦(藤井隆/山田真歩)、仕事先の女性社員(芋生悠)。妙に絡んでくる仕事先の先輩社員
(青柳翔)。兄の背後に常に付いて回っている兄の後輩(ノゾエ征爾)。
老婆は実は、特別養護老人ホームから抜け出したのだった。老婆を探し回る家族(家納ジュンコ/中井千聖)と、
ホームの職員(山本圭祐/山口航太)。青年の近隣に暮らすかつての同級生(瀬戸さおり)と担任(菅原永二)。
そして言葉の通じない外国人の隣人(駒木根隆介)。人々はそれぞれに関わり、拒絶し、苦悶し、疲弊し、心身に疲労が積み重なっていく。我々は、少しでも先に進んでいるのだろうか?
進んでいくとしたら、どんな姿に化けていくのか?ただ一つ言えることは、化け者であることには違いない。
そうして青年と老婆との頑なな共同生活は、当然のように、限界へと近づき…。
概要
COCOON PRODUCTION 2023
『ガラパコスパコス~進化してんのかしてないのか~』
日程会場:2023年9月10日(日)~24日(日) 世田谷パブリックシアター
作・演出 ノゾエ征爾
出演
竜星涼 藤井隆 青柳翔 瀬戸さおり 芋生悠
駒木根隆介 山本圭祐 山口航太 中井千聖 柴田鷹雄
ノゾエ征爾 家納ジュンコ 山田真歩 菅原永二 高橋惠子
主催・企画・製作 Bunkamura
チケット料金:S 席10,500円 A 席9,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
チケット取扱い:
https://mybun.jp/galapacos2023 (PC ・スマホ共通 座席選択可能)
03-3477-9999(オペレーター対応/10:00~17:00)
東急シアターオーブ/Bunkamuraチケットカウンター(渋谷ヒカリエ2F 11:00~18:00) 他