三上市朗, 永嶋柊吾, 千葉雅子 etc. TAAC「狂人なおもて往生をとぐ」 コメント到着

タカイアキフミが主宰をつとめるソロプロデュースユニット TAAC(ターク)。タカイが演出を手がける、TAAC 「狂人なおもて往生をとぐ」のビジュアル、そしてタカイと出演者のコメントを解禁いたします。 メインビジュアルには、フィギュア化された三上市朗、永嶋柊吾、千葉雅子ら出演者たちが家族写真を撮影する姿が収められている。
「狂人なおもて往生をとぐ」は清水邦夫の傑作戯曲で、昭和44年、劇団俳優座により初演され、その後も様々な団体・名優たちにより上演されています。物語は、学生運動が盛んだった昭和の娼家と思しき空間で、娼婦と客たちが家族ごっこに興じるところから始まり、そこから、徐々に彼らが抱える秘密が明らかになってきて…。

コメント
演出 タカイアキフミ 

かつての戯曲を演出する時にいつも意識することは、【なぜ今上演するのか】ということです。かつての戯曲と今を 生きる観客に橋を架けることが僕の仕事だと思っています。素敵な役者たちと頼りになるスタッフたちとともに稽古 で様々なものを共有し、今だからこその「狂人なおもて往生をとぐ」を上演したいと思っています。劇場でお待ちし ております。

三上市朗 
とにかくいつにも増してチャレンジングな作品になる事は間違いないです。タカイ君に「今度はこの作品を三上さん とやりたいんです!」と言われ、戯曲を読み、改めて身の引き締まる思いをしました。「共演の方がどんな方達なの か楽しみです」と返しましたが、私自身本当に出来るのだろうかと不安でいっぱいなのです。と、なると稽古するし かないのですが、果たして間に合うのか!いや、間に合わなければ困るのですが、とにかく全身全霊でこの作品に向 き合おうと強い覚悟を持っている事だけは間違いないです!

永嶋柊吾 
ひとりでウンウン言いながら向かい合った戯曲でも、みんなで声に出して読んでみると、「あれ、おやおや?想像し ていたより楽しいぞ!」となる時が至極たまにあります。今回その匂いがぷんぷんします。僕は本当に未熟者で、自 分がこれからどうしていきたいのかもあまりはっきりしない人間だけど、舞台上では何かを信じることができると信 じている。これからの稽古、何を信じて、何を忘れて、何に喜んで苛立つ日々が始まるのか楽しみにしています。

福永マリカ
この戯曲は、登場人物全員がとにかくたくさんの言葉を発するのですが、発するほどに言葉の意味を打ち消し合うよ うな、あまりにも何かを言い合うことで何も言わなかったことにもなるような感覚も抱きました。読むほどに掴みど ころのわからなくなる作品ですが、無理に掴もうとせず、言葉の荒波に身を任せ、ご一緒するキャスト、スタッフの みなさんに身を委ねて臨もうと思います。

櫻井健人
時代が変わっても、現代と通じる何かを感じました。だからこそ表面的な設定や世界観だけでなく、この作品の真髄 をご覧になる方々へ伝えたいと思っています。いまここに生きているからこそ持てる視点で挑戦します。今は稽古が 待ち遠しくてたまりません。観に来てくださった方の心を少しでも揺さぶる事が出来るよう頑張ります。是非多くの 方に楽しんでいただきたいです。

<出演 古澤メイ コメント>
初めてこの作品に触れた時の〝一読惚れ〟は忘れません。どこまでも鋭く、あらゆる方向に突出し、読む度に印象が 変わる。圧倒的な戯曲の力に飲み込まれそうになりながら、必死に食らいついていたのを覚えています。そして、そ の舞台に出演する事になり、この作品がどう立ち上がっていくのか、今から楽しみでなりません。演出のタカイさん を始めとする、素敵な共演者の方々とご一緒できる事、とても光栄です。

千葉雅子
1968 年に書かれた清水邦夫の名作に挑めることは、嬉しくまた身が引き締まる思いもあり、胸が高鳴ります。闘争 渦巻く熱い時代の空気と極限に生きる家族の狂気。点滅するピンクの照明。炎渦巻く地獄谷の上の綱渡り。作品が孕 んでいるものの魅力たるや!初めてご一緒するタカイアキフミさんや共演の方々、頼もしいスタッフの方々そして 16 年ぶりにご一緒する三上市朗さんと稽古を重ねる日々が待ち遠しくて仕方ないのです。

あらすじ
ピンクの照明が妖しげに光る娼家。大学教授と名乗る初老の男[善一郎]は、ここの女主人[はな]の客である。 そして、青年[出]は女主人のヒモでここから逃げようとしているが、彼女の優しさから逃れられない。この娼 家には若い娼婦[愛子]もいて、彼女の客である若い男[敬二]もやって来る。しばらくして、彼らはまるで家 族であるかのように家族ごっこを始める。初老の男が父親、女主人が母親、青年が長男、若い女が長女、若い男 が次男。ところが、若い男の婚約者[めぐみ]が家を訪れたことにより、家族ごっこはごっこではなく、彼らが 本当の家族であることが徐々に明らかになっていく。精神を病んだ青年は妄想に取り憑かれており、その妄想に 他の家族はつきあっているのだった。なぜ、彼は狂気に追いやられたのか。この家族が抱える秘密とは…。

概要
日程・会場:2023 年 10 月 27 日(金)~11 月 1 日(水) 下北沢 小劇場 B1
作・清水邦夫
演出:タカイアキフミ
出演:三上市朗、永嶋柊吾/福永マリカ、櫻井健人、古澤メイ/千葉雅子

公式 HP:https://www.taac.co/kyoujin