「EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo〜時を越える舞台映像の世界〜」上演 

EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo〜時を越える舞台映像の世界〜」におきまして、追加上映作品・公演情報の詳細が決定。
2020年より舞台に関わる資料の収集・デジタルアーカイブ化やそれらの利活用のサポートを行なってきたEPAD。
EPADでは、「上演された時間」を残していくために舞台作品の高画質&高音質収録や、各所に散らばっている舞台映像の収集、舞台映像の可能性を探る上映会の開催などを実施。


劇場での臨場感ある観劇体験も含めて「100年後の未来に残せないか?」という思いから、超高精細8K映像での収録や立体音響での編集など、最新技術を使用しながら舞台映像を残してきた。今年度からはその映像を使用し、劇場での上映会に本格的に取り組んでいます。今年の7月には渋谷・PARCO劇場にて、三谷幸喜氏やいのうえひでのり氏、野田秀樹氏など超豪華演出家による過去作・最新作を大スクリーンで上映し、いずれのプログラムも好評を博した。

東京芸術祭2023内において、上映会「EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo〜時を越える舞台映像の世界〜」を開催。
すでに発表いたしました、た組「綿子はもつれる」、マームとジプシー「cocoon」、公益財団法人スターダンサーズ・バレエ団「くるみ割り人形」、維新派「トワイライト」の4作品に加え、新たな追加上映作品に、イキウメ「人魂を届けに」、舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1、東京芸術劇場「気づかいルーシー」、蜷川幸雄七回忌追悼公演「ムサシ」の4作品が決定、上映予定の映像形式や音声形式と同時に、タイムテーブルやチケット料金などの詳細を発表。
「EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo〜時を越える舞台映像の世界〜」は、最新の技術を使用し、舞台映像で「劇場空間」を再現できるのか検証。

上映作品ラインナップ

イキウメ「人魂を届けに」

作・演出:前川知大
出演:浜田信也 安井順平 盛隆二 森下創 大窪人衛 / 藤原季節 篠井英介
あらすじ:人魂となって極刑を生き延びた政治犯は、小さな箱に入れられて拘置所の片隅に置かれている。時々箱から聞こえる囁きは周囲の者を当惑させた。扱いに困った当局は恩赦として、その魂を放免することにした。生真面目な刑務官は、その魂を母親に届けようと思い立つ。森の奥に住む母親は、彼女の元に集う、傷ついた者たちと身を寄せ合うように暮らしていた。物いう小箱に引き寄せられた人々が、自らの物語を語りはじめる。
舞台撮影:田中亜紀

舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1 

原作:渡辺航『弱虫ペダル』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
脚本・レース演出メソッド創作/監修:西田シャトナー 演出:鯨井康介
音楽:manzo 作詞・歌:桃井はるこ 
レース演出協力:河原田巧也
出演:【総北高校】小野田坂道 役:島村龍乃介 今泉俊輔 役:砂川脩弥 鳴子章吉 役:北乃颯希 巻島裕介 役:山本涼介 金城真護 役:川﨑優作 田所迅 役:滝川広大【箱根学園】福富寿一 役:髙﨑俊吾 荒北靖友 役:相澤莉多 東堂尽八 役:フクシノブキ 新開隼人 役:百成瑛 泉田塔一郎 役:青柳塁斗 真波山岳 役:中島拓人【京都伏見高校】御堂筋翔 役:新井將【パズルライダー】監督:伊藤玄紀 パズルライダー:村上渉 山口拳生 若林佑太
あらすじ:千葉県・総北高校に入学した小野田坂道は、千葉から秋葉原まで往復90㎞の距離を毎週ママチャリで通うほど、アニメやフィギュアが大好き。高校生になったらアニメ研究会に入って友達を作ろう!と意気込んでいたが、ひょんなことから同じく新入生の今泉俊輔・鳴子章吉と出会い、自転車競技部へと入部することに。孤独なオタク少年だった小野田坂道は、自転車を通じて出会った仲間や先輩達と共にインターハイ優勝を目指す!
舞台撮影:金山フヒト

東京芸術劇場「気づかいルーシー」

原作:松尾スズキ(千倉書房「気づかいルーシー」) 作・演出:ノゾエ 征爾
出演:岸井ゆきの 栗原類 川上友里 山口航太 ノゾエ征爾 大鶴佐助 小野寺修二 田中 馨(ミュージシャン) 森 ゆに(ミュージシャン)

あらすじ:とある村で、おじいさんと暮らす女の子ルーシー。ある日、おじいさんが馬から落ちて死んでしまうが、ルーシーを悲しませまいと気づかった馬は、その皮をはいで自らかぶり、おじいさんになりすます。ルーシーはそのことに気づいていたが、馬の努力を気づかい、知らないふりをする。一方、本当は生きていたおじいさんは、皮をはがれた 中身だけになってルーシーを見守っている。やがて、大きくなったルーシーは、王子さまと恋に落ちるが、王子は余命 3 ケ月。そこで、おじいさんの中身はルーシーを気づかい、王子のペイントをしてルーシーの前に現れる。そして、ついに 結婚、というその時、おじいさんの皮をかぶった馬が登場して、待ったをかける。しかしその時、予期せぬ 事実が発覚し・・・。
舞台撮影:田中亜紀】

蜷川幸雄七回忌追悼公演「ムサシ」

作:井上ひさし(吉川栄治「宮本武蔵」より) オリジナル演出:蜷川幸雄 演出:吉田鋼太郎 音楽:宮川彬良
出演:藤原竜也 溝端淳平 鈴木杏 塚本幸男 吉田鋼太郎 白石加代子 / 大石継太 飯田邦博 井面猛志 堀源起 齋藤慎平
あらすじ:慶長17年4月、豊前国舟島。後に「巌流島の決闘」と呼ばれることになる宮本武蔵と佐々木小次郎の世紀の大一番は武蔵の勝利に終わった。それから6年後の夏。鎌倉の宝蓮寺で寺開きの参籠禅がとり行なわれようとしていた。大徳寺の長老・沢庵宗彭を導師に迎え、能狂い柳生宗矩、寺の大檀那である木屋まいと筆屋乙女、そして武蔵も参加している。そこへ、武蔵憎しの一念でついに宿敵をとらえた小次郎が現れた。二大剣客の命をかけた再対決が、「三日後の朝」と約束される…。
舞台撮影:田中亜紀

概要
上映会概要
EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo 〜時を越える舞台映像の世界〜
期間:2023年10月11日(水)〜10月22日(日)
会場 :東京芸術劇場 シアターウエスト https://www.geigeki.jp/house/west.html

上映作品:(上演年順)
イキウメ「人魂を届けに」2023年上演 映像:8K定点
舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1 2023年上演 映像:8K定点
た組「綿子はもつれる」 2023年上演 映像:4K多カメラ 音声:イマーシブサウンド 鑑賞サポートあり
東京芸術劇場「気づかいルーシー」 2022年上演 映像:8K定点 音声:イマーシブサウンド
マームとジプシー「cocoon」 2022年上演 映像:8K定点 音声:イマーシブサウンド 鑑賞サポートあり 
公益財団法人スターダンサーズ・バレエ団「くるみ割り人形」2022年上演 映像:8K定点 音声:イマーシブサウンド
蜷川幸雄七回忌追悼公演「ムサシ」2021年上演 映像:8K定点 音声:イマーシブサウンド 鑑賞サポートあり
維新派「トワイライト」2015年上演 映像:HD他カメラ 音声:イマーシブサウンド 

チケット料金(自由席(入場整理番号付)・税込):一般 1,500円 25歳以下:1,000円
チケット発売:2023年9月16日(土)10:00

主催:東京芸術祭実⾏委員会[公益財団法⼈東京都歴史⽂化財団(東京芸術劇場・アーツカウンシル東京)、東京都] 一般社団法人EPAD
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2))|独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:アサヒグループジャパン株式会社

映像について
8K定点上映とは?
8Kはハイビジョンや4Kを超える、超高精細映像の映像規格です。フルハイビジョンの16倍、4Kの4倍の画素数を誇り、鮮明な映像を映し出します。EPADではこの最新の映像技術を用いて、2020年度より舞台全景の映像収録を始めました。この活動では、定点にカメラを設置し、カメラの切り替えを一切行わずに、舞台作品を「そのままの形」でリアリティを持って残すことが可能か検証しています。

多カメラとは?
HDや4Kなど映像規格は収録年によって様々ですが、舞台作品を複数のカメラを用いて収録し、カメラワークによる画面の切り替えの編集が施されています。生の舞台では見ることが出来ないアップの表情などの作品細部をご覧いただけます。

音声について
音声:イマーシブサウンドとは?
「イマーシブ」とは没入感を意味し、イマーシブサウンドとは、音の方向を立体的に構成し、臨場感を得られるような音場を構成した音響システムです。ステレオ音源での左右だけではなく、前後と高さを加え立体的に音を表現することで、公演時の「劇場空間」を再現し、包み込まれるような臨場感を演出します。

舞台芸術のバリアを取り除く EPAD x THEATRE for ALL
ユニバーサル上映会&イベント開催決定!
EPADとバリアフリーな劇場体験を目指す「THEATRE for ALL」があらゆる人にひらく豊かな鑑賞体験。手話・字幕・音声ガイドがついている会や、おしゃべりや音をたてたり、身体が動いていても大丈夫な会など、さまざまな理由で劇場での公演に行きづらいと感じる人やそのご家族が安心して鑑賞することのできる上映会を、期間中、開催します。

鑑賞サポート(アクセシビリティ)
バリアフリー字幕(タブレット貸出)/音声ガイド(イヤホン貸出)/手話弁士つき上映回/英語字幕/車椅子席/途中入退場自由/ホワイエでのリラックスエリア/参加型トークイベントでの文字支援/池袋駅からの送迎サポート(視覚障害の方・車椅子利用の方など)/会場での筆談ボード

EPADとは
一般社団法人EPADが文化庁や広く舞台芸術界と連携して進める、舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(Eternal Performing Arts Archives and Digital Theatre)の略称です。
EPADでは消えゆく舞台作品を未来と世界に伝えるため、舞台映像、戯曲、美術、ポスターその他資料のデジタルタルアーカイブ化や利活用を進めると共に、その収録、保存、配信、上映、教育利用などの標準化と、利用を可能にするための権利処理のサポートを行うことを通して、舞台芸術の収益力や対外発信の強化を支援することを目的としています。
【EPAD】https://epad.terrada.co.jp

◆「EPAD Re LIVE THEATER in Tokyo〜時を越える舞台映像の世界〜」
日程:2023年10月11日(水)〜10月22日(日) 
会場:東京芸術劇場 シアターウエスト
公式ホームページ:https://epad.terrada.co.jp/index.php/2023/08/32138/